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まずは魔族について説明しようと思う。


魔族というのは古今東西色々なラノベで悪役として扱われている。魔王が世界に進行したり、魔神が世界の平和を脅かしたり。様々な形であるが、この世界の魔族は至って善良だ。人族と同じように文化があるし貴族とかもいる。そりゃ悪い魔族もいるがそれはじんぞくの貴族と同じような感じだ。しかし魔族の存在を良しとしないグループがある。それが【ヴェンデリン教】だ。ヴェンデリンというこの世界を創った創造神を崇めている。その神様が初代ヴェンデリン教教皇に言ったらしい


「この世界にいる魔族は人のあくの心から生まれた身も心も真っ黒な存在だ。これらの存在を駆逐することが世界の浄化の1歩となるのだ」


明らかな私情が混じってて草。

と思わず言ってしまいそうな程バレバレな嘘だ。それに誰だよヴェンデリンって。そんな神様聞いたことも見たことも無いよ。創造神なんて存在しないぞいるのは創造主である俺だけなのにな。


それに今代の魔王は人を襲うようなアホじゃないはずだ。それに襲ったら逆に自分たちの身に何が起きるかはしっかりと理解しているはずだ。


「私達が【風魔の台地】に行くとそこにいのは魔物の大群とそれを束ねている魔族だったんです。そのまま私達は戦ったんですけど、力及ばず。レーテルが転移魔法で私たちを連れてくれなかったら······」


「なるほどな。だから【聖女】と【大魔法使い】も治癒魔法が使えなかったのか。それでも、いくら力を封印・・いてるとはいえやられるなんて情けないぞ。それでその魔族はテラン傘下の魔族か?」


「いえ、それは無いと思います。あの魔族達は「これで俺が次の魔王だ。女如きに魔王をやらせてたまるか」と言っていたので」


「ちっ、魔族も人族と同じで男尊女卑か。まぁそこまで酷くなさそうだが、そこの所は俺らの世界と同じだな」


「俺らの世界?師匠は奇妙なことを言いますね」


俺はしまったという表情はせず、あくまでも無反応で貫いた


「ま、そんなことより、魔族のことだ。レーテルの報告の仕方とクレンの情報を統合すると、その魔族と魔物の連合軍はこの街を襲撃しようとしてるってことか」


「おお、さすが師匠。その通りです。しかし聞いた訳では無いので確かな情報では無いのですが」


「それは仕方ない。魔族に直接話を聞いてこいって言う方が無理があるしな。それで魔物の規模とランクは?」


「規模としては1000くらいでそこまででは無いのですが、ランクが大体がAランクでSランクも少し混じってました」


「あー。それは面倒だな。で、この街にいるのがAランクが10人くらいでSランクが3人か」


「3人?私とアイリは分かるけどあと一人は?師匠達はZランクだし」


「俺が連れてきたんだよ。下手すりゃお前やヘランより強い。まぁ、方向性が違うがな。俺が住んでる【絶望の孤島】で1週間俺が叩き上げたからな。それでもまだ甘いし、ステータスに引っ張られてる部分もあるからまだまだだがな。素質はお前らと同じように超一流だ」


「師匠がそこまで褒めるなんて凄いですね!是非とも【天の祝福に】入ってもらいたいです。それで役割はなんですか?」


「基本は後衛の弓使いかな。それでエルフだから精霊魔法が使える。魔法もまあまあ使えるけど【大魔法使い】には及ばないけどね。そこそこレベルは高くしたけど、魔力の運用がまだ荒削りだから、そこはこれからによるかな」


「ほぇーエルフなんですか?どこかの孤児ですか?」


「まぁ、そういう感じだな。だからお前たちのパーティーに入れてやって欲しい。それで実践を経験させてやって欲しい」


「勿論ですよ!それこそ私達の方から頼みたいほどですから」


「そうか。ならエレーラと残りの3人に伝えに行かないとな」


「エルフの子はエレーラっていう名前なんですね」








「この子がエレーラだ。ほら、挨拶しろ」


「よ、よろしくお願いします。え、Sランクのえ、エレーラです」


「よろしくね。私はSランクのクレンだよ。パーティー【天の祝福】のリーダーだよ。困ったことがあったら言ってね。ほら3人も挨拶してよ」


「ちょっと待ってよ。なんでこの子がこのチームに入ることになってるのよ!それにクレンが【最強】の弟子なんて聞いてないわよ!」


すごい剣幕で【大魔法使い】であるレーテルが問い詰めるが当の本人はあっけらかんとしてる


「え?だって聞かれなかったから」


「クレンは聞かれなかったら何も言わないのか!」


と2人は言い合って一見剣呑な雰囲気が漂ってるが、残りの2人はいつもの事のように冷静に見守ってる。いつもの事なんだろうな


「ほらほらレーテルもクレンも人様の前ですよ。私の名前はアイリ。【聖女】の称号を携わってます。この度は2人を救って下さりありがとうございます。ほらエヴァン、あなたの憧れの【最強】様よ話したいんじゃなかったの?」


「そ、そうだけどさ!いざ会ってみると緊張して」


「はぁ〜。これが【守護神】なんだから笑っちゃうわよ。レーテルと称号入れ替えた方がいいんじゃないの?」


「余計なお世話だ!」


「海翔はここで何かフォローを入れてあげた方がいいわよ。それが女心ってものだから」


「えっ、そうなのか?えーっと。俺の名前は海翔だ。【守護神】の名は聞いたことあるよ。まぁ、これから共同作戦になると思うからよろしく」


「そ、そんな【最強】様に名前が覚えていただいてるなんてきょ、恐悦至極です。これから一緒にが、頑張っていきましょ、う?今なんて言いました?」


やっべぇ。言ってしまったら後の祭り


「共同作戦ってどういうこと?」


隣から礼奈が詰め寄ってくる。その目は心無しか笑ってない。


「·······空が青いなぁ」


「誤魔化せないよ!?それで、共同作戦ってどういう意味?」


詰め寄ってくる礼奈の目付きに負け、俺は本当のことを話してしまう


「後1分27秒後に魔物の大群がこの街の物見やぐらから観測される。そしてその30分後魔族が観測されて俺らが駆り出され、魔族と人間の戦争が始まる」


「「「「「「なっ!」」」」」」


エレーラ達は俺が正確な時間まで伝えたことに、礼奈とクレンは魔族と人間の戦争が始まることに驚いたこと


「そりゃ魔族が攻めてくるんだ。少なくともこの国は魔族から戦争が挑まれたと判断するだろう。今は魔族と停戦状態だが、これがきっかけで魔族との戦争が始まるかもしれない。そしたら【勇者】の称号を持つクレンやそのパーティーは駆り出されるぞ?ま、その前に始末すれば終わる話だがな」


「そうだよね。ヘランとの関係が無くなるなんて嫌だ!まだ王都の新作デザートを巡ってないし、勝負も勝ってない!それにまだやり残したこともある」


そう言ってクレンは俺の方をちらっと見る。なんだ?ああ、俺との組手か。2対1で俺が右手だけでも勝てなかったもんな。そりゃ悔しいわけだよ。


「さて、魔族と魔物の掃討戦を始めるか」




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