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クズの女神  作者: 黒石晶
7/8

結局何もしないのが一番なのだ!

 掃除も洗濯も何一つ出来なかった。掃除をしようとしたら殺意に怖気付いて逃げ出し、洗濯をしようとしたら吹雪で取り止め。


 多分僕を責めれる人は居ない。殺意と吹雪に僕は勝てないのだから。


「じゃあ、何をするべきか?」


 その問いかけに僕は


「何もしない、そうだ! 何もしないのが一番だ!」


 開き直る事にした。


「そうだ、僕は悪くない」


 正当化。愚かだとは思ったけれど、僕が言えた口じゃないなと自らを鼻で笑った。


「彼女は僕を笑うだろうな」


 なんて、考えたら苦笑いが出て来た。苛立ちとか嫌悪感などでは無く。


 パソコンから離れた彼女に全て話そうとした。

 僕を煽るか、トコトン罵倒するのかなと思うと体が強張る。


 恐怖と緊張が阿吽の呼吸で僕を揺さぶってくる。


 罵倒が恐ろしいのではない。罵倒の後に来る失望が恐ろしいのだ。


「アイツはこんな簡単で単純な事すら出来ないんだな」と言われ、思われ、続ける事が恐ろしかった。


 「僕にとっては否定される事が劇薬なんだ。役立たずとして見られるのが地獄の責め苦の様に僕を縛り苦しめ、溺死させるんだ」


 うわ言が止まらなかった。


 ノックして入れば良いのに、体が動かなかった。





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