表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

02

2話目となります!自分の想像よりも多くブックマークして頂けて嬉しかったです!評価して頂いた方もありがとうございました

魔力は、全ての人間が生まれた瞬間から持っている。

それは、検査の結果、魔石が透明のままで、魔法の適正がないと判断された自分も例外ではなく、魔力を持っている。


人によって、魔力の質や量は変わるが、魔法を行使する上では必須なものとなる。例えるならば、ライターのようなものだ。魔力をオイル、魔法をライターの外側だとすると、オイルだけでは火はつかないし、逆にオイルが無くても火がつかないのと同じで、魔力が尽きれば魔法は使えなくなる。


勿論、本人の才能にも大きく左右されるが。素質があるのと無いのとでは、雲泥の差である。


まぁ、何が言いたかと言うと、皮肉にも、自分は通常よりもかなり多い量の魔力を持っているときた。魔法の適正がない自分がそんな魔力を持っていたって、意味はないというのに。こんなの、宝の持ち腐れだと、そう考えていた。


だからこそ、魔法以外での魔力の使い方を教えてくれた師匠と出会えたことは、幸運だった。5歳のあの日から数日間、泣き寝入りをしていた自分の元に、いきなり現れた師匠。祖父の古い友達と聞かされた当初は困惑していたものだが、今となっては師匠と、師匠と合わせてくれた祖父に、感謝してもしきれない。


師匠との修行がなかったら、アイツと交わした夢を諦めて、違う道を進むしかなかった。アイツと同じ、この東京黒ヶ崎学園に入学することすらなかった。

そのこともあり、本当に師匠には頭が上がらない。


と、頬杖をついて教室の窓の外を眺めていると、聞き慣れた声が耳に入ってきた。


「っはよ〜」


その声を聞いて、教室に居た殆どの生徒がアイツに声をかけ始める。


「おはよ!一ノ瀬君!」

「おう一ノ瀬!今日こそサッカー部に顔出してくれよ!」

「一ノ瀬!昨日のテレビのダンジョン探索のやつ、見たか!?」


などと言って、あっという間にアイツの周りに輪が出来上がった。


アイツ、一ノ瀬奏の事は、よく知っている。


いや、よく知っている、どころではないだろう。


だって、アイツは、奏は……





物心ついた時からずっと一緒に過ごしてきた、俺の、幼なじみなんだから____







呼んで頂いた方、ありがとうございました

宜しければ、ブックマーク、感想等お願い致します

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ