プロローグ
どうも、初めまして。白黒たぁむぅと申します
モブが送る現代ファンタジーを、どうかご覧下さい
この世界は、不平等なことが多すぎる。
才能、生まれ、容姿などが例として上がりやすいものだろう。だが、30年前のあの日、突如として世界各地にダンジョンが出現したあの日から、更に不平等になったと言っても過言ではない。
魔法やスキルは、冒険者と呼ばれるダンジョンを探索する者達には必須なものではあるが、使える者が少ないスキルは言わずもがな、全ての人間が使える魔法も、人によって異なるものになる為、強力な魔法が使える者と使えない者の間で格差が生まれる。
冒険者にはギルドと呼ばれる機関が定めた7段階におけるランク付けが行われており、S.A.B.C.D.E.Fと分かれている。
上位10名をSランク、300位まではAランク、1000位までをBランク、といった風にランクが付けられている。
SランクやAランクの人間は、どれも強力な魔法が使える者ばかりだ。
自分は、所謂持たざる者だったのだろう。それも、大した魔法を使えない者よりも更に酷い状態だ。何せ、魔法そのものが使えないのだから。
15歳以上になると、それまで魔法が発現していなかった者も魔法が使えるようになり、全ての人間が魔法を使えるようになるが、自分は例外だったようだ。しかも、魔法が使えないと分かったのは15歳になってからではない。5歳の時だ。
普通の人は、魔法が発現した瞬間、左手の甲に印が浮かび上がる。そして、ギルドに行き何の魔法が使えるか検査を行うのだ。
ダンジョンで見つかった魔石という透明な石に手をかざし、魔力を流して石が赤色になったら火の、青色なら水、緑色なら風、黄色なら電気、茶色なら土や岩の魔法が使えるようになったということが分かるのだ。また、そこから派生した色になる事や、稀に2色以上の色が現れる人がいる。
スキルは、魔法とは違い15歳以上でも発現するが、発言する時は魔法と同じようにある日突然体の何処かに印が浮かび上がるらしい。
自分は、5歳の時に手の甲に印が浮かび上がり、祖父と共に検査をしにギルドに向かった。あの時は、少しわくわくしていたのだ。どんな魔法が使えるようになるか、テレビで見るような立派な冒険者と同じような魔法を使い、凄い冒険者になりたいなどと、そんな期待でいっぱいだった。
だから、その分ショックが大きかった。大きすぎた。
検査の結果は、無色。石は、透明のままで、色が変化することはなかったのだ_____
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