10.審神者はなろう作家
ものがたりを書いていると、どうしてもモチベーションが低下してしまう瞬間や詰まって書けなくなってしまう瞬間が訪れます。資料集めのためにネットを開いてもそのままネットサーフィンに突入することやツイッターやっちゃうことなんてしょっちゅうだし、特に刀剣乱舞(ここでの説明は割愛。ブラウザゲームです。細かい詳細はグーグル先生で調べて頂ければ幸いです)を始めた直後は、パソを開けば刀剣乱舞をずっとやっていました。小説は何処に行った、と突っ込まれてもやっていませんと答えるほかありません。……という遅筆者の独り言はともかく。執筆時のネットやっちゃう病が激しい。
執筆時のモチベーションの維持と煮詰まった時どうするか。そして、「小説を書くつもりがネットやっちゃう病」という誘惑との戦いは創作者の永遠の課題、のような気がする。
「小説書くつもりがついネットやっちゃう問題」は一度だけ解決したことがあります。私は愛用のノートパソコンに搭載したWord2010(書き始めとか移動中書きたいときはポメラDM10とかiPhone7を使っています)で主に書いているのですが、一時期完全に原稿用紙に手書きで書いていました。手元にあるのは下調べ用に一応置いたiPhoneと辞書類と資料類。この執筆環境が意外にいい。
まず、「自分の手で字を書かなければならない」ので、間違った漢字で書けないからきちんと辞書を引くようになる。また、最低限読める字で書かないとワープロに移す際に読めないので、綺麗な字を書くようにと心がけるようになる。後は感触の問題でしょうか。パソコンに向かっている時と紙の原稿用紙に向かっている時だと、生まれる文章の質感がかなり違う気がします。あんまりうまくは言えませんが。
……というようないい面もあるのです。……が。私は結構失せものをしてしまう人間で、前の項目にも「2000円分の手芸用品紛失した」と書いたのですが、それと似たような事件が結果起こったのでした。
書き途中の原稿を見事に紛失させたのでした。
……!!!冷や汗が!!! 流石に10000字程度書いたものだったから無くしたときは必至で探しました。幸いその原稿は見つかったのですが、保存やらなにやらを考えて、結局ワープロに戻ってまいりました。
結果、「ネットやっちゃう病」は再発したのでした。
……そんなわけで「ネットやっちゃう病防止」のために、審神者の私は押し刀の立体フィギュアを購入してみたのでした。私の押し刀は脇差の骨喰藤四郎。……なんだこのパソコン様。骨喰藤四郎の「ほねば」まで打ったら予測変換で一発出てきやがった。
その骨喰藤四郎の立体フィギュアを脇に置き、「早くやれ」「遊ぶな」「ずいぶん休んでいるようだが終わったのか?」等々の塩発言が幻聴として聞こえるようになり、あ、遊びません遊びませんとつぶやきながら大阪城に向かい、小説のファイルを開いて唸り声をあげる執筆の日々を送っております。……現在進行形で。




