表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女☆ソルシエ  作者: Rio.K
38/38

最終話 ー Akihabara ー


ちあき、りお、つばさの3人はまず自分たちが変えてきた過去を思い出せる限り思い出した。

そしてその中から修正すべき点、そう出ない点を1週間かけて話し合った。


そして学園、魔法協会の正式な許可の元、時間遡行を行いそれらを全て実行に移した。



ー 上原信之の自殺を防ぐ過去はそのままにした。ー


ー 2001年、ブリリアントでの落書きのみを阻止し、キーホルダー紛失はそのままに。ー


ー ソレイユが解決した大阪の小学校襲撃事件はそのままに。ー


ー 2004年、桐島邸に行く自分たちを足止めした。ー


ー 安井元のプレット討伐はそのままに。プロジェクトに関する書類を破棄する部分だけを阻止した。ー


その他細かな行動や、言動、自分たちが把握しきれた限りの部分を修正した。



その結果、

秋葉原の街は平穏な姿を取り戻した。

以前あった店舗や施設はほとんどが残り、アニメ文化とアイドル文化が50&50といったところだろう。

歩く人々は笑顔に満ち溢れ、様々な人種が入り混じる最先端の街へと変化していた。

改変前の状態と比べたとしても、街にはかなりのアニメコンテンツが溢れている。




ー 魔法協会本部 ー



魔法協会会長セシールは、会長室の中を右往左往し彼女たちの帰還を街浴びていた。

そして、



「おう!いま帰ったぞババァ!!」



「バンシー、元気そうねぇ。」



死んだはずのバンシーを含むS4が現れ、セシールの側近は目をまん丸くして驚いた。



「バンシー・ルヴァン!?なぜ、、、あ、、、セシール会長!だからあの時4人分と、、、」



セシールは軽く微笑み、8年ぶりの4人の勇姿を目に焼き付けた。





ー タイムズタワー秋葉原 屋上 ー


ちあき、りお、つばさの3人は、本来の姿を取り戻した秋葉原の街並みをタイムズタワーの屋上より眺めていた。


きっとこれが最善なのだろう。3人は確信していた。

秋葉原を取り戻す。それは、きっと自分たちのエゴだったのだ。

この地球上で生きている以上、十人十色、様々な願いや夢、希望が渦巻いている。


自分たちがどれだけ純粋な思いで願ったことでさえ、他人からすれば信じられないぐらいに酷な事実になる可能性があるということだ。


私たちの周りにある物も、人も、組織も、国も、ひいては海も空も、全ては自分と自分以外の何者かの選択が重なって成り立っている。

それはマンモスを追いかけていた原始時代も、コンピュータが脳になりうる現代も、いつの時代も変わらない。



「あー、やっぱりここからの眺めは最高だねぇ。ちあき、つばさ!」



「そうだねぇ、なんか、一番しっくりくる感じ。」



ちあきとりおの二人が笑顔で秋葉原の街を眺める中、一人つばさだけが物思いにふけているようだ。

そんなつばさを気にかけたちあきがつばさに声をかけた。



「あれれ?つばさちゃんどうしたの?やっぱりまだ、疲れてる?」



ちあきの問いかけに一瞬ハッとするつばさ。

言葉を選んでいるのだろうか、少しの間何かを考えているような仕草を見せた。



「ああ、いやぁ、、。きいのことなんだがな。」



つばさのその言葉を聞きふと我に帰る二人。

そんな二人を見て何を思ったのかつばさは空を見上げた。

そしてしばらく黙り込んだあと小さく浅くため息を吐いた。


「本当に、、本当にきいは最初から私たちを騙していたのかな。なんか、、考えても考えてもわからなくてな。

 、、、まあ、過去のことだからな、わかる方がおかしいんだが、なんと言うかその、、」


つばさの言葉を聞いたりおは、つばさに近寄りポンと肩をたたく。

そしてなだめるようにつばさへ声をかけた。



「ま、まあ正直私も本当のとこはどうかわからないけどさ。なでもなんか、、なんて言うのかな、、、

 じっと自分の胸に手を当てたらさ、なんかあんな風にツンケンした『きい』がしっくりくるような、、。

キッツい物言いのきいとさ、笑い合ってた気がするんだぁ。」




そう話すりおを、ちあきは笑顔で見つめていた。



「うん、実はおんなじこと私も思った。あの時、、、最初は何かと思ったけど後々考えるとなんかあのきいちゃんがすごく懐かしくて、、、。私なんかいっつもガミガミ言われてた気がしてきたよ。」




そう話す二人を前につばさは、もう一度空を見上げた。

何かを思い出しているのか、その表情は段々と穏やかな笑顔へ変わっていく。



3人はタイムズタワーを降り、談笑しながら秋葉原の街を歩いていた。

そして、前から歩いてくる一際中の良さそうな親子とすれ違う。



「よーし、じゃあ次はパパが最近見つけたアニメグッズ屋さんへ行こうか!結構コアだぞ?」



「パパ!どうせそうやってまたパパの親友の作ったラブレイブの自慢でしょ!やだ!あたしはパパのアニメの物がたっくさんあるとこに行きたいの!少しはプライド持ってよ!ライバルなんでしょ!」



「あ、あー、、ごめんごめん!つい!」



「もーッ!どんだけ好きなのその人!」



とても仲の良い親子だった。

とても気の強い娘と、とても友達想いの父親だ。



秋葉原。それは人々を笑顔にする街。

数えきれない夢と希望が入り混じり、世界に幸福を届ける街だ。



- 完 -

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ