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魔法少女☆ソルシエ  作者: Rio.K
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34話 ー ファイナルラップ ー


ちあき、りお、つばさの3人はS4の間を縫うようにして加戦していった。

大切な人を救うため。この街の本当に本当の姿を取り戻すためだ。

この戦いの先にどんな未来が待っているのかはわからない。

しかしただ一つわかることがあるとすればそれは、彼女達の尊敬してやまない『S4』が今まさに身をもって教えてくれている。そう、この戦いに勝つことこそが未来だということ。


その敵がたとえかつての仲間であっても。



「シルフ!エルフ!バンシー!今です!!」



S4の4人掛かりの攻撃と制止魔法がめいを捉え全身を押さえつけた!



「あたしらは止めるだけで精一杯だ!行け!おまえら3人のありったけの魔力をぶつけろ!!」



「アハハハハッ!何をしたっておんなじだよ!あんたらじゃあたしには勝てない!そんな攻撃で時間稼ぎ?そうやって魔力を使いまくって自滅すりゃいいよ!フフフフ!アハハハハッ!」



3人は前方に手を重ね合わせ、めいの方向へかざした。

無数の光を纏う3人はそれを一気に集め、光の束を勢いよく放った。


その攻撃をまともに受けためいだったが、全く怯むことなくS4の静止を力づくで解き、同じように黒い光を線状に放った。

二つの可視光線が激しくぶつかり合う。


静止を解かれたS4は吹き飛ばされたが、すぐにちあき、りお、つばさの攻撃に加わり、その光はより一層大きさを増して行く。



「雑魚が何人束になったって雑魚は雑魚!あたしの邪魔は絶対にさせない!絶対にさせないんだぁぁぁ!」


めいは魔力をさらに上げ、相手よりもさらに巨大な光線へと変化させていく。

徐々に7人へと迫って来るめいの攻撃。

その距離はあとわずか数メートル、おそらく10秒と持たない。


こうなればもう仕方がない。皆の命が最優先だ。西園寺が顔を一瞬顔を歪めた。



「全員!てった、、、」


「撤退はしない!!!」


ー !? ー


西園寺の撤退命令にバンシーが割って入った。


「バンシーちゃんさっき逆らわないって!」



「あー悪い!でも今度は逃げない!」



「でもこのままではみんなが!」



「死ぬってか?バカヤロウ!おまえは何も感じないのかティータ!」



取り乱す西園寺を御構い無しに抑制するバンシー。

もうめいの光はすぐそこまで迫っている。

しかしバンシーはそんなことはどうでもいいと言わんばかりの態度を示し呟いた。


「来るぞ、、、。」


直後、ちあきの体が白い光に包まれ激しく発光し始めた。

それを見たつばさはすぐに思い出した。


「これは、、!あの時の、、、!」


次の瞬間、凄まじい突風が四方八方に吹きすさむ。

同時にそれまで目前に迫っていためいの黒い光の束は、ちあきの白い光に押されどんどんとめいの方へと迫って行く。



「間違えねえ。これがソレイユが国望ちあきに託した、『奇跡の光』だ、、、。」



7人の光線はバンシーの言う『奇跡の光』と絡み合いながら、やがてめいを捉え包み込んだ。



「クッ、、、ぁあ、、ああああッッ、、、!!これで、、これで終わりじゃない!!!

デリトリウス、、、!」



めいはデリトリウスを唱え空いている左手で自らの左胸を掴むその時だった。



ー ガシッッッ!! ー



りおがめいの右手を掴み、デリトリウスの発動を防いだ。



「あんたいつの間に!」


「絶対させない。」


「バ、、バッカじゃないの!?あんたまで消されるよ!」


「バカはそっちでしょ!あたし言ったよね!みんなは私が守るって!」



りおのその言葉を聞きめいはあることを思い出した。



ーどんな危険な状況に遭遇してもみんなは絶対にあたしが守るって。

だからさ、きいがもし一人になったら絶対に助けにいくよ。危険な目に合いそうになってもあたしが絶対守る。ー



「、、あんたは、、、バカだよ。りお、、。」



めいへと放たれた可視光線が益々めい側へ近づく中、つばさは必死に叫んでいた。



「りお!早くそこをどけ!!でないとおまえまで!!!」


しかしその声はもうりおに届いていない。

攻撃を放ちながら揉み合いになる様子が光の向こうに微かに見える。


6人の放つ光は、りおとめいを巻き込みその場を貫いていった。




しばらくすると辺りを包み混んでいた光はゆっくりと収まり、段々と見え始めた景色は秋葉原の街だった。


それは先程と同じ、ガランとした様子の秋葉原だった。

シルフとエルフは戦いに敗れた精鋭部隊のソルシエールに回復魔法をかけて回る。

バンシー、西園寺、ちあき、つばさの4人は辺りを見渡しはりおとめいを探した。


すると、数メートル先に倒れているりお、めい二人の姿を発見した。

急いで駆けつける4人。

気を失った2人が息をしていることを確認しその体を起こす。


「ぅ、、うう、、、こ、、ここは、、あれ、、あたし、、あ!きいは!きいはどこ!?」


意識を取り戻したのはりおだった。

焦点が定まらず訳が分からなくなったりおだったが、すぐに正気を取り戻した。


「おまえの隣だよ、りお。息をしている。」


「よ、よかったぁぁ!きい!!」



りおは泣きながらめいに抱きつこうとしたが、バンシーがりおの手を掴みそれを止めた。



「桐嶋りお、そいつに触れるな。まだ何があるかわからない。」




ー 大丈夫よ。もうその子にはプルミエールのかけらもないわ。 ー




そう言って現れたのは理事長のミエルだ。


「理事長!一体どう言うことですか?」


つばさはミエルに問いかけた。


「ルイス・プルミールは彼女の肉体を離れ、結界の外へ飛び出して行きました。協会は今、総力をあげてプルミエールの行方を追っています。」



ミエル曰く、プルミエールは結界を突き破って東の方角へ飛び去ったようだ。

そして協会本部はルイス・プルミエールの存在を兼ねてから確認しており、西園寺、シルフとエルフは疑いのかかった東山きいの捜査を理由に日本に来たことも明かした。


ちあき、りお、つばさの3人はめいの安否を訪ねたが、意識を取り戻せるかどうかもわからないとミエルは答えた。


一通り話し終えるとミエルはあることに気付いた。



「おや?あなたはバンシー、、、。なるほどそういうことですか。」



「なんだよミエル!そういうことって!」



「どうもおかしいと思ったわ。ティターニアに説明はしたのかしら?」



西園寺は何故自分の話題が上がったのかわからず不思議そうにしていた。

そして西園寺はすぐにバンシーへ問いかけた。



「あの、バンシーちゃん?なぜあなたがここに?なぜ、、あなたは生きているのですか?」



「あ、ああ。8年前のあの時、あたしはどうしてもあそこで撤退しなきゃ行けねぇと思ったんだ。確かに人々の命は大事だ。でもあそこであたしらが死んだらそれから多くの人を救えなくなることになっちまうだろ?考えに考え抜いた結果がデリトリウスを使って強制撤退を促して、自分が崩壊する直前に誰かに転移しようと思った。シルフもエルフも瀕死で負担をかけたくなかったからさ、おまえに転移したんだよ。」



「ぇえ!?私に!!?そんな理由で!?」



「ああ。ああでもしなきゃ撤退は無理だろ。リーダーのおまえの命令は絶対なんだからよ。

つーかあたし、おまえの中で生きてるって言っただろ普通に。


まあそんでしばらくしたら普通に出ようと思ったんだけどそれまでハードだったから眠くて眠くて2日ぐらい寝ちゃったんだよな確か。

そしたらなんか知らないけどあたしの告別式やってるわ周りわんわん泣いてるわ、おまえもわんわん泣いてるわで出ずらくなったんだよな。出る機会伺ってるうちにおまえの中での居心地が慣れちまってよ、あれよあれよと言う間に8年よ。ハッハハーッ」


その会話を聞きちあき、りお、つばさの3人は点と線が繋がった。



ーそういうことだったのか、、、。ー



西園寺とバンシーが小競り合いをする中、ミエルは3人の元へ近づいて来た。



「国望さん、桐島さん、武藤さん。

東山さんは協会に引き渡し、最新鋭の医療と魔法で意識回復に全力を注ぎます。では残されたあなたたちは何をすべきでしょうか?」


考えるまでもなかった。

最後に自分たちがやらなければならないこと。

それは、


『変えてしまった過去の然るべき部分を元へ戻すこと』だ。


続く

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