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魔法少女☆ソルシエ  作者: Rio.K
27/38

24話(後) ー 時間の塔 ー



ー えー、、現場から中山記者がお伝えします!中山さん! ー





「ちょ、、ちょっと待って!アイドルって、、、、」




3人は一斉にテレビを覗き込む。

場所は小金井のとあるライブハウス付近。

どうやら出演を控えていたアイドルが男性に滅多刺しにされたという事件だそうだ。

嫌な予感がした。

この手の事件においてのプレットの発生率、そしてその戦闘力。





「お、おい、、、みんな、、、みんな行くぞ!きいが、、、おそらくきいはここにいる!!!」




3人の気持ちはいままで以上に一つになっていた。

おそらくきいは、そこにいる。






「うん!行こう!!!!」




そして転送魔法によりすぐに事件現場に到着した。




「あ!みんなあれ!プレットの紋章!!」




そしてすぐにプレットの紋章を発見し、結界の中へ。


しかし、あたりにプレットは見当たらない。


結界の奥の方にはなにか塔が立っているように見える


ゆっくりと近づいていく3人。





「そ、、、、、そんな、、、、、、、。」



ちあきは目を覆い、泣きながら崩れ落ちる。



ー 傷だらけになり血を流したきいが、

塔から吊るされていた ー




「きいッッッッッ!!!!」



3人は慌ててきいを地面に下ろす。

プレットの攻撃によるものだろうか、全身が傷だらけになっている。

もう息もしていない。

りおは目に涙をいっぱいに溜めきいを抱きかかえる。




「、、、ぅ、、ぅそでしょ、、、きい、、、!なんで、、、、、、こんな、、、、、。」




まだ間に合うかもしれないとちあきはすぐに回復魔法の準備をする。

しかしつばさは無言でそれを止め、首を横に振った。


「なんで!!!まだ間に合うかもしれないよ!!!なんで、、、なんでェェェェェッッ!!!!!」



りおが一人、きいを抱えうずくまっている。

つばさとちあきはそれ以上きいに近づくことができなかった。





「ぁ、、あたし、、、守れなかった、、、。きいが、、、、一人になってたのに、、。守れなかった、、、守れなかったぁぁぁぁッ!!!!」




ー きいはゆっくりと光に包まれやがて消滅した ー




その後りおは何かを決心した様子でその場に立ち上がる。

そして振り返りざまにちあきとつばさへ告げた。




「行こう。過去へ。全部変えよう。きいの死を無かったことにする。何よりも先に。」



その言葉を聞いたつばさはりおの目の前へ歩み寄った。

りおの目をじっと見つめるつばさ。

そしてつばさはこれまでにない真剣な表情でりおを問いかけた。



「りお!その気持ちはみんな同じだ!しかしどうやって過去へ行くというんだ、、、!

 きいは、、きいはもうもういないんだぞ、、、!

私たちの道はもう、、、絶たれたんだ、、、。」



絶望に打ちひしがれたつばさはぶつけどころのない怒りを抑えきれない。

ちあきは泣きじゃくって言葉一つ出ない状態だ。


しかしそんな二人を前にしても尚、りおは冷静に答えた。



「大丈夫。あたしに任せて。策はあるよ。」



プレットを探し回った後、ここにはいないと確認した3人はりおの指示ですぐに秋葉原へと向かった。


りおの策とはこうだ。

『きいの死を無かったことにする』

それはつまり、アイドル文化普及を極限まで抑え込み、今回の事件やその他アイドルに関する事件を存在すらさせないという無謀なものだった。

りおにはわずかながら「勝算」があるようだ。


憶測に過ぎないが桐嶋守にプレットが取り付いている可能性は非常に高い。

それを確かめた上で桐嶋守のアイドル関連の仕事を一つ一つ潰していく作戦だ。

仮にすべて潰せなかったとしても取り付いてるプレットを討伐さえすれば状況が変わる可能性は大きい。


そうすれば今のようにアイドルは乱立しない。

様々な事件も起きようがない。

きいの生きている未来がやってくるはずだ。


もう規定も何も関係ない。

大切な友を救うことが最優先だ。



しかし一つ問題がある。一体どうやって過去へ行くというのだ。



「りお、どこへ行く!きい無しでどうやって過去へ行くというんだ!!」



「大丈夫。スペシャルゲストだよ。」



言葉を交わす三人の前に現れたのは秋葉原の住居マンション『タイムズタワー』だった。

そしてちあきは気づく。




「え、、りおちゃん、、、それってもしかして、、、。」




ちあきの予感は的中した。

そう、タイムズタワーから現れたのは、、、




「ちょっと!遅いですわ!一体わたくしを何分ロビーで待たせるのですか!?」




ー 藝淑桜子 ー




シャルム学園でりおと並ぶダブルSのソルシエだ。

りおは小金井から帰る途中にすでに桜子へ連絡していたのだ。



桜子の案内でマンションの屋上へと移動する3人。

さすが秋葉原で一番高い建物。街が一望できる。


桜子はりおの腕を引っ張り、柱の裏へとりおをつれだす。



「ちょっと桐嶋さん、約束のものは!」



「あーちあきの生写真?今ちょっとあれだから今度必ずね!」



りおはちあきの生写真を餌に桜子を買収していた。

そんな二人のやりとりを見てまだ状況がつかめないちあきとつばさ。

しびれを切らしたつばさは、りおへ大声で質問をぶつけた。



「おい!一体どうなってる!なぜ藝淑なんだ!なぜこの場所なんだ!説明しろ!」



りおは「すっかり忘れてた」と、言わなくても十分にわかる表情を覗かせながら、

この状況をできる限り説明した。



「あー、ごめんごめん。このマンションの中にはね、すごい大きな加速器が設置されてるんだよ。

で、その加速器とソルシエの魔力を使って『正規』の時間遡行、遡上をするわけなんだけど、

その番人が『桜子』ってわけ。」




「なんだと、、?そんな情報を一体どこで、、?」



「あ、、ま、、まあ留学組には色々あるのよー、、ね、ねえ桜子!?」



「ほ、ほほほ、、そ、そうですわ!色々あるんですのよ!ほほほほほ!!」




そう、このタイムズタワーは世界中のタイムパトロールの中核で、

言わば『地球上の時間を司る塔』なのだ。

時間の移動を協会から正式に認められた者のみが通る正規の機関でもある。

桜子は若くしてその機関の最終的な『執行人』でもある。




「そ、そうだったのか、、。」




「おーほほほ!どうです?思い知りましたでしょう??」



つばさはりおと桜子を前に、シングルとダブルの大きな壁を痛感する。

自分の知り得ない情報がある。

それだけで劣等せざるを得なかった。


しかしいまそんなことを突き詰めている場合ではない。




「桜子。2004年の○月○日でお願い。」




秋葉原の真ん中、その名の通りタイムズタワーという時間の塔で、

桜子の時空魔法は鮮やかなピンク色に輝いていた。



ー シュゥゥゥゥッゥウッゥウ、、、、、、 ー




「行くのです、、、3人の戦士たち、、、。

 、、、あぁーッ、、、、、国望さんやはり美しい方ですわぁぁぁ!みなさんが羨ましいッッッ!!」





ー シュゥゥゥゥッゥウッゥウ、、、、、、 ー




光がゆっくり収まってゆく。いつもの遡行とは質が断然違うことに3人はすぐに気づいた。




「す、すごい、、、なんの違和感も無かった、、、、。」



「ほんとだね!いつもなんかこう、、、すごい締め付けられるような感じがするのに、、。」



それはそうだ。世界中の最先端の科学を結集させ、さらに一流の魔法も加わるというのだから当然といえば当然だ。




「そうだよー、体にかかる重力はほぼ0なんだって。」



「え!?0!?すごい、、」



目をまんまるくして驚くちあき。そしてつばさ。

今まで何十回、何百回と相当な重力を受けて過去へ行っていたのだ。

「0」と聞いて驚かない方が不思議なくらいだ。



3人は目的を再確認する。

秋葉原を完全に改変させる。そのためには「アイドル文化普及の阻止」。


そして、今それはすべて、、、、『きい』のためだ。



「さあ、行くよ。向かうは、、、あたしの家。」



「え!?りおちゃんち!?」



「おまえ、、、、、一体何をしようというんだ!」



2004年、まだ建設中のタイムズタワーを駆け下り、一同はりおの自宅。『桐嶋守宅』へと足を向けた。




続く

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