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sideA  作者: lui
3/5

3話

家のベッドの上でただ転がる。

何をするわけでもなく。

どうしてこうなってしまったのか。

俺は何故ここにいるのか。

自分の家なのにひどく居心地が悪い。

自分の匂いが染み付いた布団に嫌悪感を抱く。

恋人には出ていかせた。

もう俺に構うなと。

友人からの連絡は無視している。

これは俺の問題だ。

仕事には未だに行けていない。

体が、動かない。


いつからこうしていただろう。

いつまでこうしているのだろう。

そんなことを考えている時、ふと頭をよぎる。

こんなところにいるからダメなんじゃないか?

俺がここにいる理由。

仕事、恋人、友人。

でも、それら以上に今こうして俺が俺の問題に直面している。

この「俺の問題」を解決しないことにはどうにもならないじゃあないか。


「俺の問題」って何だ。

一流ではない事に気づいたこと?

ベストを尽くしていないことに気づいたこと?

体が動かなくなったこと?

わからない、わからない。

きっかけは、あの日に本を見かけたことかもしれない。

でも、「俺の問題」はもっと昔から在った。

それがたまたま今、現実になっただけだ。

そんな確信がある。


「俺の問題」とは。

なんなんだ。

どうしてこうなってしまったのか。

わからない。


「暗い所でジッとしてるから余計ダメなんですよ。」


いつか聞いたそんな言葉をふと思い出した。

そうだ。

こんなところで転がっているわけにもいかない。

動け。

動け!


足が、俺を支えた。

俺が立ち上がった。


フッと、思わず笑ってしまった。

何だ、簡単じゃあないか。

そんなことを思った後久しぶりに体を動かし、目的を思い出す。

どうしてこうなってしまったのか。

わからない。

でも、行かなくては。

探しに行かなくては。

ここにいてもダメだ。

ここにいたらダメになる。

ここは俺のいるべき場所じゃない。

俺のするべきこともない。

俺を必要とする人もいない。

ここにいても、迷惑になるだけだ。


だから、行かなくては。


行かなくては。





どうしてこうなってしまったのか。

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