表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/28

20

すみません、また無断欠勤しました。でも辞めません!

さて、今日は待ちに待った(嘘です待ってないです)球技大会の日!天気はあいにくの快晴!まぁ話し合いの末バスケに決まった私はあんまり天気関係ないけどね!

なぜバスケかっていうと、バレーのサーブが壊滅的にヘタだったから。そしてサッカーのゴールなんて重要ポジション、私には荷が重すぎたから。その点バスケならそれなりに経験あるし、ポカやらかしても誰かがフォローしてくれるっていう理由でこっちに決めました。大人数でやるって、素晴らしいよね!

ちなみにニーはテニスとサッカーを。意外とアグレッシブだから二つともそつなくこなすんだよね~。ヤスはバスケ一択。のんびりしてるからトロそうに見えがちだけど、運動は得意なんだよね。和泉くんは……えっと、なんだっけ?


「テニスだ!高橋と同じなんだから忘れるなよ」


そうだったそうだった。んで、これって個人戦だから影永と勝負するんだよね。

私の周りのゴタゴタのせいで忘れていたけど、影永の宣戦布告はまだいきていたらしい。ちゃっかり勝負の相談とかしていたそうですよ。なんかもう(どうでも)良さそうな気もするけどね。


「……小鳥遊は応援に来てくれないのか?」

「ん~、被ってなくて行く気になったら行く!」

「それ行かない気だよな……」


そんなことないよ?



※※


開会式を終えて屋外組と分かれる。バスケとバレーは朝一だからすぐに始められる。んだけど、最初のうちは別のチームがやっているのを見ているだけ。くじ引きで最後の方にあたっちゃったから。


「一香はテニスの応援に行くの?」


このチームのキャプテンでもあるクラスメイトから話し掛けられる。君が頼りだよ!


「時間が被ってなくて行く気があったら」


和泉くんに言ったようなことをそのまま言ったら苦笑された。なぜに?


「一香はさ~、和泉くんのことどう思ってるの?」

「あ、それ私も気になってたぁ!ほんとのところ、付き合ってないの?」

「え!?付き合ってないの?あんだけいちゃいちゃしてるのに!?」


ちょっとちょっと、いちゃいちゃってどーいうことさ。いつ誰が何時いちゃいちゃしたよ。


「いっつもしてるじゃーん!この間だって一香が和泉くんの脇突ついて悶絶させてたり、二人で同じ本を顔合わせて見てたり~。帰りだってわざわざ和泉くんが待ってるんでしょ?なんだかんだ一緒にいて、ラブラブバカップル爆破しろ!ってみんな思ってるよ?」


なんですかそれ。だれのはなし?わたしヨクワカラナイ。

脇を突っついてたのはアリーちゃんが『そこはヒナタの弱点よ!』って教えてくれたから試しただけだし、本を見てたのは運動神経が壊滅的に悪い私のために『これで貴方も今日からスポーツマン!』っていうヘンな本貸してくれたから一緒に見てただけだし、放課後はあの嫌がらせ事件以降日課になったらしいし、私と和泉くんがいればヤスとニーも一緒に居やすいからってだけだよ?なんでそんな斜め方向に行くかがわからない。


「あとさー、結城くんとヒカリちゃんも怪しいよねー!」

「確かにー!でもヒカリちゃんってさぁ……」


あ、花がめっちゃ飛んでる。目に視えるぐらいの和気藹々ぶり。女子が集まるといっつもこんな感じになるんだよね。そんな中にいるのは、もちろん楽しいけど。昔は……っと、もう出番ですか。う~、隕石よ、落ちてこいっ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ