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あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

と、いうわけで。

やって来ました遊園地ーっ!!かの有名な絶叫マシンが満載のところだよ!お化け屋敷でも有名なところだよ!

ちょーっと遠かったけど、ニーのお兄さんに車出してもらいました。肝心なお兄さんはどっかに走りに行っちゃいましたけど。

うひゃ~テンションあ・が・るぅ~っ!!


「もんのすごい目キラキラしてんぞ……」


あったぼうよっ!この悲鳴を聞いて冷静でいられる方がおかしいってもんだぜぃ!


「イチー、キャラ変わってるよ~?」

「いっちゃんは相変わらずジェットコースター好きだねぇ」

「好きじゃない、大好きなんだよっ!」


頂上に上るまでのあの焦らし感、落ちた瞬間の血が沸き立つ衝動、内臓全部がひっくり返るような浮遊感、どれを取っても素晴らしい!このマシンを開発した人と是非とも結婚したいね私は!


「わかった、小鳥遊の情熱はわかったら、さっさとどこか並ぼう」


はっ!そうだね!こんなことしてる場合じゃない!

マップに目を通してどこから制覇するか悩んでいた私の耳には、ニーと和泉くんの会話が入ってこなかった。


「……和泉くん、イチの隣は譲ってあげる。だから最後まで責任持ってね!」

「は?いやそれはありがたいけど……責任ってなんだ?」

「今に分かるわ」



※※


とりあえず目当てのモノは制覇出来て大満足な一香です。さ~て、お昼でも食べますかね~……って、大丈夫?


「おま、どんな三半規管してるんだ……」

「だから責任持ってねって言ったのに……なんで私まで」

「楽しかったねぇ。次はどれに乗ろっか?」


三者三様だね。和泉くんはグロッキー一歩手前だし、ニーはどっちかって言うと疲れてる。まさかのヤスはぴよぴよひよこを乗せながらの通常運転。一番ダメそうなのにね。


「と、とりあえずご飯にしよ」


今日は団体客が多いのか、すごい人たちでごった返してたけどなんとか滑り込んでお昼ご飯にありつけた。順番待ちしてる時もそうだったけど、平日でも混むんだね。


「午後は並んでおいてあげるから、乗るのは2人だけで行きなよね」


主に全開で楽しんでるのは私とヤスだから、お昼を食べちゃうとニーは休みがてら順番待ちの列に並ぶっていうなんとも天使みたいな役割をしてくれる。おかげで早いターンでジェットコースターを乗れてしまうのだ!


「いつも悪いね!」

「いいって。あとでアイスとコーヒーとチュロスとその他もろもろを買ってきてくれるんだし」


買収とも言う!


「和泉くんももう乗りたくないでしょ?私と順番待ちする?」

「あ、いや、俺は……」

「無理しなくていいんだよ?和泉くん明らかに顔色悪いし」


そう声を掛けてもなかなか頷かない和泉くん。そんなにジェットコースター乗りたかったのかな?


「……大丈夫だよ、この2人なら。絶対なんもないから」


??なにが?


「…………高橋がそう言うなら」


そう言って納得する和泉くんは、ニーを信用してるみたいで、そんな姿を見て、なんとなくモヤモヤした気分になった一香でした。


ニーは私のなんだからねっ!

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