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すみません、また短めです。

あと、同時刻に短編も久々投稿しました。短編と言いつつ結構な長さなので、お時間のある時にでも覗いていってくれると嬉しいです!

実力テストしゅーりょー!終わった終わったぁ~!これでしばらくは自由の身ですね!いぇい!


……って喜んでる場合でもないんだよねぇ。実はここ数日、ちっちゃい嫌がらせをされている。大したことない。うん、これは本当。一つ一つは小さいんだよ?例えば消しゴムがないと思ったら細かくバラバラにされて筆箱の中に散らばっていたとか、新しく買ったノート一ページずつにパラパラマンガの要領で悪口を書かれてたり。やることの器が小さいというかなんと言うか。だから今まで特に気にしなかったけど、これに気付いちゃった人が面倒くさくてさー。


「小鳥遊さんまたこれ!」


なんで一番最初に気付くのが影永なのさ。

あの図書館以来犬耳&尻尾がデフォになってる影永は、ことあるごとにまた私に絡んでくるようになった。でも去年とは大違いで、その姿はどちらかというと和泉くんに似てるかも。出来立ての友達にテンション上がっちゃいますみたいな。

それは別にいい。人と嫌い合いたくなんてないから。尻尾を揺らしながら(それと一緒に揺れる象さんの鼻がちょっと怖いけど)近付いてくる影永は文句ナシに可愛いし。……女子力まーけーてーるー!

でもそれによってニーと和泉くんの雰囲気がなんだかピリピリして怖いんだよね……。静電気みたいなのが走ってるの、ちゃんと視えてるし。


「ってか影永よく気付くね。私より目敏くてびっくりだよ」

「小鳥遊さんは気にしなさすぎ!あ!これは!?」

「……これは私の落書きです」


こんな感じで姑よろしく私の嫌がらせにことごとく気づいていく。というか影永クン?あなたは別のクラスなんだから、毎時間来なくてもいいのよ?


「~~~~んもぅ!誰よーイチにこんなちみっこい嫌がらせしてくるのはぁー!正々堂々と出てこぉーい!!」

「全くだ。本当に心当たりがないのか?」

「あったらとっくに追及してるわ」


とか言いつつ心当たりはあるんだけどね。気づかないとでも思ってるんかなぁ~?私には、普通の人には視えないものが視えるんだよ。そして悪意は一番顕著に背景として出やすいんだよね。まぁ、まだ決定的な証拠がないからなんとも言えないけど。


「小鳥遊、後でちょっといいか?」


嫌だって言ったらどうするんだろうね?



※※


「小鳥遊、本当は気付いているんじゃないのか?」


お昼休みにニーとヤスを置いて人気のないところまで連れてこられた。和泉くんは意外と敏いみたいですね。


「その目で、犯人が視えてるんじゃないのか?」

「やだ和泉くんってば、推理ドラマの見すぎじゃ」

「茶化すな。俺は真面目に言ってるんだ。今はまだせせこましい嫌がらせだが、これが笑い事じゃなくなる日も来るんだぞ」


う。そんな真剣に言われると……


「……見当は、ついてる。でもまだ確証ないし、自分で解決したいの。こんなことで大事にしたくない」

「こんなことって!」

「ごめん和泉くん。心配してくれてるのはわかってる。でももうちょっとだけ待ってくれない?どうしようもなくなったらちゃんと言うから」


私だって危険な目にあいたい訳じゃないしさ。


「…………わかった。但し!影永よりも先に言えよ。すぐに駆け付けるから」

「??影永と青春ラブコメっぽくライバルごっこして仲良くなったんじゃなかったの?」

「ちょっと待て。どこからツッコメばいいんだ?ラブコメか?ライバルごっこか?」

「え!?ラブないの!?あるでしょ!?あるって言ってよキリンさん!」

「誰がキリンさんだ!」

「いやなんか久々で」


最近動物が増えたからさ。

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