エクソシスト
「どういうことだ?」
私は怪訝な顔をしてきく。
「どういうことも何も、私は犯罪者。ゆえに魔力も制限を受けてるし
悪魔に憑かれた……というか、事実悪魔そのものだ。彼と契約して、人間ではなくなっている」
私は絶句した、
「ならばっ、どちらにしろお前を倒す!」
私は聖書を開き読む
【私の正義において、お前を罰する】
今までにない、白い炎の竜が現れた。
「へぇ、元気だなぁ。だけど……」
彼は笑って――聖書を取り出した。
「聖書?!」
【誰においても、私の正義は負けない】
彼が作ったのは、水の竜……炎の竜は消えた。
「一応、使えるんだよ。まぁ、副作用もあるけど。さて、終わりにしようか?」
【我が信念はなりよりも強い】
私は水の竜によって食われた。
「ぐわっ」
私はその場に倒れる。遠退く意識のなか
「ナキー、この客人を外に捨ててきてくれ」
「かしこまりました」
私はつまみだされてしまった。
そして、雨の音で目が覚めた。いや、ただしくは雨を際切られた音で目が覚めた。
「エクソシストか?」
男2人だった。
「はい……、そうです」
「どうしてここにいる?」
もう1人の男が尋ねる。2人の服装はエクソシストの服装だが白いコートを羽織っている。
つまり、役所の人間だ。
「あの、屋敷に住んでいる悪魔にやられました……」
二人は顔を見合わせた。
「あの、悪魔に……」
そして、彼らは何か短刀を出した。
「申し訳ないが死んでもらう」
そう一言いい、私の首を狙った。私は慌てて避ける、そして起き上がり走った。
「はぁはぁ」
私は逃げる、逃げる。
「アイツが森から逃げたら大変だ!!!追うぞ!」
「そうだな、急げ」
「エクソシストゆえに体力はないはずだ。追いかけろっ!」
その通りだ、エクソシストは聖書を使えない人間に対してはたいして強くない。
少しばかり、護身術はあるもののそれでも弱い。
私は悪魔のいる屋敷を見つけた。
「頼むっ、入れてくれ!!!」
どうしようもなかった。
このままだと、殺される。
私は本来やってはいけない、悪魔に助けを求めた。
そうでないと、死ぬ。
「はーい」
ナキと呼ばれていた女の声がした。