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願いの扉~another sky~  作者: こう茶
最初の村~シャ・フルール~
6/30

5話~仲間?~

 村に戻ってくると、すぐに傭兵ギルドに行き、報酬を受け取る。

 すると、ギルドカードに変化が生まれた。



 神谷空 20歳 男

 クラス:剣士A 魔法使いB

 スキル:【身体強化術/神/治/力/速/硬】【見切り】【火属性魔法・初級】【風属性魔法・初級】【水属性魔法・初級】【成長促進】

 依頼履歴:成功『E,1』『G,2』失敗


  

 見ての通り、俺のカードにこのような変化が現れていた。

 依頼の受注と経過の報告をする際には一度カードを預けるが、このような機能がカードには付いているらしい。


「なかなか便利だな」


 物珍しそうにしている俺が目に留まったのだろう。一人の男が話しかけてきた。


「お、依頼の達成は初めてか?」


 その男は大剣と盾を背負っているにも係わらず、肩から先の右腕がなく、茶色の短髪に屈強な肉体と不精髭を生やし、鋭い眼光を放つ男だ。まあ、そんじゃそこいらの傭兵よりかは腕が立ちそうだが、このような出で立ちをした者は珍しくない。


「ええ、まあ」


 嘘をついても仕方がないので、素直にうなずく。


「そうか! 依頼はどうだった?」

「見ての通り無事に終わりましたよ」


 俺の姿をしげしげと眺めると、嬉しそうに俺の肩を叩いてきた。

 馴れ馴れしいと思わなくはないが、あからさまにそれと分かるような態度をとって関係が悪化するのも、少々問題が起こるだろう。何事にもとっかかりは大切だ。

 俺はこの世界に来て、一日目なのだ。失敗するわけにはいかない。


「それにしちゃあ、ずいぶんと血の臭いがすごいが初めての依頼だ。ちょっと背伸びでもしたのか?」


 そう言って話しかけてくる姿は世間一般で言えば姉御肌ならぬ、兄貴肌のような感じだ。

 純粋に心配し、相手が無事でいるからこそ、ちょっとしたからかいも入れてくる。


 この、お節介が。


 のど突いて出ようとする言葉を飲み込み、「ええまあ」と照れ臭そうに答えた。


「そうかそうか。俺はシャ・ヴュスルトのベルナールだ。お前さんはなんて名だ? 見た所猫人じゃねえみたいだが」


 そうこの世界には様々な種族、人種、国家が存在する。

 国は大きく分けて四つ。東のヴォルフ・ゲルトン。西の和の国。南のシャ・フォルエール。北のシャ・ユトピだ。

 今現在、俺はシャ・ユトピにいる。猫人が支配する王国シャ・ユトピは猫耳に尻尾を持つ者が主となって、国を支えている。

 本を読んだ限りだとこの世界では屈指の勢力を誇り、文化面で優れている国だそうだ。この国は一年を通して温暖な気候と豊かな天然資源に囲まれている。

 政治形態はシャを冠する王族と、軍人、文官から選ばれた者たちが執り行っている。そして、この国は別の国と戦争中である。身近なところで戦争が起きているという事実を知った時は驚いたものだ。日本に居ればそんな事には無関係でいられたし、村の雰囲気があまりにも平和そうだったため、想像もつかなかったからだ。

 まあ、これ以上俺からこの件に関して述べる事はない。現時点では情報が少なすぎる。そして、この先関わるかどうかも未定だ。


 次に狼族が住む国、ヴォルフ・ゲルトンだ。この国は別名傭兵の国と呼ばれる程、国民それぞれが武力を持つという。いうなれば戦闘民族だ。国はシャ・ユトピとの間オプファー・ヴュステという砂漠を挟み東に位置し、さらに領土の半分も砂漠に覆われている。厳しい環境に囲まれ、生息するモンスターたちも手強いのだという。だからこそ、屈強な戦士が生まれるのだろう。

 この国の主な産業はそんなモンスターの素材の輸出や傭兵家業だ。戦争中のシャ・ユトピは良い買い手だそうだ。

 文化面ではあまり特筆すべきことはない。しいて言うならば、武器や防具といった戦いに必要な者への技術以外は他の国と比べると一段も二段も劣る。もしかしたら、戦う事に関して特化しすぎたため、その他の事にはあまり関心が無いのかもしれない。

 この国に住む人間はなかなか面白い。人種的には同じだが、外見が異なるのが狼族という種族らしい。シャ・ユトピのように狼の耳、尻尾がある以外は人と変わりない者たち。それと、顔、身体がまるっきり狼のような者たち。後者は前者よりも戦闘に向いていて、その能力には目を見張るものがあるそうだ。


 そして、俺に似た外見を持つ者が住むと言われる和の国。この国はシャ・ユトピから見て、御霊山を代表に霊験あらたかな神聖な山々を越えた先の西に位置する。

 種族はそのまま和人族と呼ばれており、文化面ではシャ・ユトピですら並ぶ事が出来ず、右に出る者はいないと言われる程発達している。加えて、加工技術が発達し、鉱物資源を筆頭に自然資源も豊富であるため、狭い領地しか持たないものの、この大陸では技術面やその他の面でも一歩先を進んでいるようだ。

 産業も観光や輸入したものを加工し、輸出し稼いでいるようだ。政治形態も国民から選抜された者が執り行い、王族やそれに連なる貴族は国の象徴となっているようで、真に能力のある者しか参加できないらしい。

 色々と異なる点はあるがどこの日本だ? と言いたくなる。

 和の国は中立を保持し、どこの国同士の戦争も支持をしないというのが基本的な立場であるようだ。

 それに周囲を囲む高い山々が攻めづらく守りやすい地形となっているおかげで、天然の要塞となっている。その事もその姿勢を助長している一因なのだろう。


 最後にシャ・フォルエール、通称【帝国】。この国がシャ・ユトピと戦争相手である。シャ・ユトピとシャ・フォルエール、これら二つの国は元々一つの国だったが、時代が移り変わる内に分裂し、互いに争うようになったらしい。どうしてこうなったかは資料が少ないので、下手なことは言えないが、資源、気候、土地、主義、主張の違いが考えられる。

 分かっているのは、気候と資源だ。帝国は大陸の南側に横に広がっている。この場所は気候が厳しい。一年中寒い日が続き、作物が育ちにくく、人が住むには少々住み辛い土地だ。だからこそ、今の帝国があり、豊かな土地を持つ王国を狙っているのだろう。そして、人種は同じく猫人。だが、一緒くたにすることは出来ない。王国に住む猫人が限りなく人に近い姿をしているのに対し、帝国は猫、獣のそれに近い。

 そこから来るコンプレックスが戦争に駆り立てるのではなかろうかと推測している。

 ちなみに戦況だが王国側が優勢のようだ。帝国側は辛うじて前線を維持しているに過ぎない。それを維持できているのは獣に近い姿をした狼族の多くが帝国側に協力しているからだろう。

 狼の国は傭兵国家というだけあって双方に兵を援助しているが、多少の軋轢はあるが狼の国自体が標的になる事はない。

 とは言え、戦況がどちらか一方に一気に傾き、他を攻める余裕が出来ればその限りではないと思われる。


 あとは、大小小さな国々が存在しているが、それは主に大陸の東側に集中している。


 いきなり、この世界の情勢を確認したが、この事を知らなければどんな問題に巻き込まれるか分からない。

 だが、一つはっきりしているのは和の国は中立であり、諸国にはおおむね好意的に受け止められているという点だ。

 つまり、ここで和人族だといっても何の問題もない。


「和人族の神谷空です。とはいえ和の国でもド田舎に暮らしてたので、常識に疎いんですが、どうぞよろしくお願いします」

「ハッハッハ! 偉く行儀がいいじゃねえか。坊主、歳はいくつだ?」

「今年で21歳ですね」

「ほう、和人族は若く見えるっていうのは本当だったみたいだな! まあ、よろしく頼むぜ」


 軽く会釈をして、立ち去ろうとしたが、まあ待てと止められた。


「お前さんの初依頼成功を祝ってちょっと飲もうじゃねえか。俺の奢りだ遠慮するな!」


 ガハハハ、と豪快に笑いながら、肩を組んでくる男の勢いに負け、ただ飯が食えるんだ、仕方ないと諦めることにした。





「ほら、呑め。もっと呑め!」


 一時間後、顔を赤くし、酒の入った瓶を進めてくる男の姿があった。

 俺も男、ベルナールに合わせて飲んではいるが、早治術を使っているおかげで、酔っぱらう事はない。

 この世界の酒というよりも、この辺の酒はワインや果実酒系が多い。もちろん、採れる果物が違うため向こうの世界で飲んだことのない味を持つ物がほとんどだ。

 料理も白毛牛しろげぎゅうと地鶏の炭火焼やシチューなど見た事も無い食材が使われているようだが、満足できる味付けだ。

 

 もちろん、情報収集も怠らない。目の前で酔っ払っているベルナールは元王国軍兵士であったようだ。それもかなり高位の。

 酔っているとはいえ、軍の情報を話す事はなかったが、なぜ、ここに居るのかというのは話してくれた。

 彼曰く、「日夜続く戦争で精神が辟易し、疲れ果てていたところで戦争で右腕を失った。それを機に自分は満足に戦うことが出来ないからと軍を辞めてきた」、だそうだ。

 その結果がこんな飲んだくれだとは何とも不思議な話だ。

 こいつの経歴はこんなところで、今はDランクの依頼を熟しながら、時にはBランクの応援に呼ばれるらしい。右腕を失ってもそれだけの実力があれば十分戦場で活躍できるのでは? と思わなくはないが、今の生活が性分に合ってるようで戻る気はないようだ。

 そして、酔ったところに武器も奢らせる約束も取り付けている。ベルナールはいい人だ。異世界でこんな人に会えて俺は幸せだな。


「じゃあ、そろそろ武器屋に行こう」


 良い奴だが、腹ごしらえも済んだ事だし、雑談にいつまでも付き合う理由はない。


「おう。行くか」


 存分に先輩の胸を借りようじゃないか。




 やって来たのはこの村唯一の武器・防具を売っている店だ。そして、今朝俺が剣を買った場所でもある。


「いらっしゃい。お、ベルナールに和人の方じゃないか。どういったご用件で?」


 ここに来ているのだから、目的は一つだろうに、答えるのが面倒だ。

 代わりに調子のよくなっているベルナールが丁寧に答えてくれた。


「なるほど。お客さんには今朝剣を売ったのですけどねぇ。まあいいでしょう。ちょっと実物を見せてもらっても?」


 そう頼んでくるので剣を鞘ごとベルトから外して手渡した。

 

「ふうむ、なるほど。お客さん、これで何を斬ったんで?」

「鹿を六頭、ナフィを五頭、いや四頭だったかな」


 そう言うと更に考え込み、剣を眺めた。


「この剣は元々粗悪品でしたから、余程の腕がなければ斬れないはずなんですがねぇ」


 そう言って、チラリと横目で見る商人に俺の表情は強張った。

 あまり目立ちたくはないんだがな。

 途中からは斬れなくなったから、殴り殺したと言っても人を疑うような眼は止むことはなかった。


「まあ、こんな事もあるでしょう。では、何をお求めで?」


 依頼を終えた後なので、俺の懐は温かい。だが、奢ってくれるというのだから、甘えておこう。

 あまり高いのを強請って、後で問題が起こるのもあれなので、俺がぎりぎり手の届く範囲の金額、2アルで片手、両手どちらでも扱う事の出来るバスターソードを手に入れた。

 本音を言えば太刀が良いのだが、この店には置いていない。

 後は自腹でナイフを6本。投擲にも剥ぎ取りも使える様に買った。

 そして、身に着けてみて思うのだが、この世界の武器は軽い。

 いや、もちろん重い物もあるが、猫人という人種があまり力のある種族ではない為、軽くて威力のある武器が研究され、普及しているようだ。

 まあ、近年はベルナールの様に身体的に優れている者も多くなってきた為、重量のある武器も製造され、今では市場に半々くらいで出回っているようだ。

 ちなみに、ベルナールの武器はどれも特注で都市から取り寄せている物らしい。


「ありがとよ、おやっさん。また来るぜ」

「またいらっしゃい、ベルナールに和人の方」


 最後まであの目が止むことはなかったが、安く攻撃力を強化できたのはでかい。

 

 そして、ベルナールの酔いも覚めてきたようだ。


「どうだ。まだ、日も高い。一緒に依頼なんてのは?」


 現地人の闘う姿を見ることが出来るというのは、興味が引かれるが、俺自身あまり人と関わりたくはない。だが、ナイフを買い、少し懐が寂しくなったのも事実。

 少し考えた後、ベルナールに付いて行くことにした。


 依頼は共同で受けることも出来る。しかし、報酬は変わらない依頼が多いので、そこらへんの注意は必要である。

 受けたのはDランクのフラマルブルという燃える葉と幹にある顔が特徴的な木のモンスターだ。

 倒した後は木材として使うことが出来、火に強く、強度もあるという事から家屋の建築などに人気のある素材になる。

 生息地は俺がナフィを倒した川の下流の浜辺だ。海水と淡水が混じり合う所に根を下ろし、年月とともに力を付けるモンスターだ。

 襲って来る事はなく、大人しい性格だが、放っておくと力と知恵をつけ人を襲うようになるため、定期的にこのような依頼があるようだ。

 場所はここから離れているので帰るのは明日になるそうだ。野宿になるのは確定だが、こういう事は経験者がいた方が確実で、安心があるのも事実。ただ、時間も無駄にはしたくないので道中遭遇しそうなモンスターがターゲットになっている依頼を片っ端から受ける。

 ウザったさを我慢すればタダでアドバイスも受けれる。これほど得の大きい事はあまりない。

 準備もアドバイスに従う。途中、金が足りなくなったので奢ってもらう事にした。アドバイスの結果が一文無しだ。それぐらいしてもらわなければ困る。



 

 時間は流れ、今は川の近くの木陰で野営の準備をしている最中だ。

 

「よし、なかなか手際がいいな」

「まあ、そうですね」


 酔った時の勢いはどこへ行ったのか、思いの外大人しい。好都合だが。

 ベルナールから借りている魔道具『収納袋』から、今晩の夕食の素材を取り出す。

 ここまで歩き、そして、あまり処理もしてこなかったので、その臭いに誘われてきたモンスターを駆除する事で一緒に受けた依頼の半分は消化し終えている。その時、食材となるものが多かったのはラッキーだ。

 モンスターの素材で毛や皮や骨以外はほとんどが食材として食べることが出来、相手が手強い物であればあるほど、食した者に力を与え、美味であるという。

 まあ、この辺りのモンスターはせいぜいDランク程度、フラマルブルが近辺では最強クラスというほどだ。強いモンスターはいないが、食べる分には困らない。

 今もナフィー一頭を丸焼きにして、食べているところだ。

 折れた丸太に腰かけ、向かい合って食事中だ。

 質問するにはちょうどいいだろう。


「気になる事があるんですけどいいですか?」

「おう。いいぞ。何でも聞け」


 それを聞いて俺は愛想笑いを止め、相手を見定める様に目を細めた。


「お、おい。何の真似だよ?」


 仮にも前線で戦っていた男がこの程度の威圧で恐れをなすとは。聞いて呆れる。

 落胆した後、ため息をつき、疑問をぶつけた。


「ベルナール、なぜ、アンタは俺にかかわろうとする? なぜ、そんなにも良くしてくれるんだ?」


 優しさも思いやりの欠片も存在しない冷たい低い声。下手すれば焚火の音にさえ、かき消されてしまいそうだが、ベルナールはちゃんと聞き取ったようだ。


「お、お前何者だ? 戦場でもこんな殺気は感じたことがねえぞっ!」


 苛立つ事で必死に自分を鼓舞しようとしているのが手に取るようにわかった。だが、俺に必要な答えがそんな状態で得られるはずもない。


「落ち着け。何も殺そうなんて思ってはいない。今のところはな」


 俺の眼を見て、ごくりと唾を呑む音が聞こえた。だが、先ほどの質問は俺にとって重要なのだ。だからこそ、脅してでも真剣に考えて、答えてもらわなければ困る。


「ふぅ。すまねえ、見っともねえ所を見せちまった。なぜ、お前に関わろうとするのかだったな」


 やっと、真面目に考え込み始めた。

 良く考えて欲しい。


 答えによっては斬る。


 この質問にするに至ったのは世界に来てから新たに知る事が多く、一人では出来ない事も多いと感じたからだ。

 そして、有能でこちらに好意的な人材はぜひとも欲しい。この世界で生き抜く上では必要になるだろう。

 その条件に当てはまるのがベルナールだ。

 今日一日、彼の戦い方を見てきて思ったのは片腕というハンデがありながらも無駄がなく、自分の特性や長所を活かした戦法を取っているという事。大剣しか使っているところを見ていないが、片腕でも十分扱えているし、周りの状況に合わせてスキルの使い方、剣の振り方を変えているようだった。冷静で的確な判断、俺がわざと失敗をしても躊躇なく守るための手段を講じる。どれも信用に足るだけの行動と態度を示してくれた。

 だが、それでもまだ足りない。俺の考えを理解し、付いて来てくれる奴以外とは一緒に行動をするつもりは無い。


 俺の判断基準で一番重要となるのはそいつがどういう考え方を持つかだ。どういう視点を持ち物事をとらえるのかと言い変えても良い。逆に、それを聞いて答えが返ってこなければ、一切信用しない。この場合の沈黙は禁だ。


「俺がお前に肩入れするのはそうだな。似ているからだな」


「誰にだ?」


 ――昔の事になるが聞いてくれ。


 そう言って彼は語り始めた。

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