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四津葉の場合

 無事、屋敷に帰還した恭介は未だ半壊状態の自室でうずくまっていた。

 それ以前に次期当主だというのに、この扱いは如何なものか?


(まず、部屋をどうにかしろよ)


 もはや、部屋も心も空っぽになってしまった恭介は色々とやる気を無くしてしまっていた。ふてくさる様にしてベッドに寝そべる恭介の下に甘いコロンの香りを漂わせながら可憐な姿をしたメイドが歩み寄る

「おはようございます。恭介様」

 現れたのは四津葉、三人の中では一番大人しく、誰かさんの様な下品さを感じられない。


(うっ、なんかスゴイ寒気がする……)


と脳裏では俺を嘲笑う三津葉の顔が思い浮かぶ『大丈夫ですか?』と心配そうな面持ちで四津葉は恭介に言う


「大丈夫、大丈夫」

「それなら良かったです……あっ!」

「な、なんだ?」

「朝食の準備が、まだ……」

「二津葉は?」

「二津葉は別件があるようでして」

 四津葉は『困りましたねぇ』と首を傾げながら悩み込んでいた。

 敢えて俺は『三津葉も居るだろ?』となどは一切聞かない事とする。

「じゃぁ、今から作ればいいんじゃないか?別に今日は学校休みだし、急ぐ事も無いから」

「そうですか、ではそうさせて貰います」

 素直に恭介の言葉を聞き入れると四津葉は律儀に一礼し部屋を出て行った。


(素直だなぁ、でも何だろう?この物足りなさ)


 それは、今まで恭介の日常に当たり前の様にあった『ボケ』というものが無いからであろう。

 そう、彼の身体は既に突っ込み属性として覚醒しつつあったのだ。しかも、恭介の突っ込みレベルは日に日にパワーアップしており、今なら中ボス位なら軽く倒せるであろうの勢い。


(ってか、中ボスって何だよっ!?)


 ボケる相手がいないと自問自答で一人ボケ突っ込みをしてしまう程に、彼は病んでしまっている。

 何とも惨めな御主人様。


(誰のせいだっ!)


 そんなこんなで、もどかしい気持ちを埋める様に惨めな一人コントしつつ、ようやく朝の仕度を終えた恭介は四津葉の待つ大広間に向かう。





 だが、朝食の準備はまだ整っていなかった。

 テーブルには何も無い。

 すると、四津葉が向かいからスタスタと歩み寄ってくると、申し訳なさそうに恭介を見つめ言う

「あの、すみません――」

「どうした?」

「私……料理できません」

「何だ、そんな事か。なら、他の者に作らせればいいだろ?」

「いえ、食材がゼロなんです」

「ど、どんだけぇっ!?」

 この瞬間、何故だか突っ込みを入れた恭介は凄く活き活きとしていた。

 本日、初突っ込みである。


(オレ、そんなキャラじゃないのに……)


「いやいや!あの食料庫にある量がどうやったら無くなんの?」

「二津葉が張り切って、二日で食材を全部使ったらしく……」

「はりきり過ぎだよっ!っていうか、この間のフルコースがそれか!?」

「よくお解かりで」

「この流れから察しろよっ!?」

 なるほど……それなら朝食に、たこ焼きやおでんが混じっていても不思議ではない。


(という事は、昨日がラストオーダー?)


 バカじゃねぇの?マジで、どこの屋敷に二晩で半年分の食材使い切るアホが居るんだよ……


(ってか、こんな事態で何故平然としていらっしゃる訳?)


「じゃぁ、どうするんだよ?」

「困りましたねぇ、種を植えたとしても二ヶ月程は待たないと……」

「えぇっ!そこからぁ!?ってか、自給自足なのっ?」

「嫌ですね、冗談ですよ」

「そうは思えんのだが……」


 そして、結局は買出しに行くという方向で話は纏まり俺と四津葉は外へ買い物に出かける事となる。

 自室で軽く出掛ける準備をしていると『ふぉっふぉっふぉっ』と聴くだけでもムカツク程に人を馬鹿にした様な笑い声と共に現れた爺、さわさわと髭を弄りながら相変わらず腹立つくらいな、いやらしい笑いを浮かべると泰四郎は恭介に視線を向け


「なんじゃ?ついにヂェートか?」

「いや、デートじゃねぇし!ってか、ヂェートって何だよ!?」

「益々、ツッコミが厳しくなったのう?うむ、彼女等は良くやっとるようじゃな」

「なにそれ?なんか趣旨おかしくねぇ?」

「まっ、頑張るんじゃぞ?今夜は朝までハッスルして来ても構わんぞい」

「軽くスルーすんなっ!?そして、そんな気はさらさら無いっ」

 と、くだらないやり取りが数十分程続き、泰四郎は『健闘を祈っとるぞい』と言い残し笑いながら部屋を去っていった。残された恭介、突っ込みで息を切らし疲れを感じる反面、妙な爽快感を覚えていた。

 彼の中での『ツッコミ』は、もはやスポーツの域にまで達しているのかもしれない。


(いやいや!そんなスポーツないしっ!あっても困るからっ)


 でなければ、特技になっているのかも?


(それもないっ!)





 準備も出来たところで早速、買出しに行こうと屋敷を出る四津葉と恭介。

 今日は珍しくマッチョのお兄さん……

 もとい、SPは付いていない。ようするに、俺と四津葉だけなのだ。

 男女仲慎つつましく商店街で買い物をしている姿など普通に見れば確かに『デート』と見えなくもないであろう。だが、何かが違う……


(周囲の視線がイタイ……)


 それは何故か?

 答えは隣に居る方が教えてくれる。

 恭介の隣には『何故かメイド姿』の四津葉が居る。


(何故、その格好のままなんだ!?)


 せめて、こういう人混みの多い場所に来る時くらいは普通の格好にしてほしいものだ。

「恭介様、どうなされました?」

「いや、何でメイド服のままなんだよ?」

「何故と言われましても、これが私服ですから」

「んな訳あるかぁぁ!」

 思わず勢い良く突っ込み、ハッと気付く。

 不覚にも恭介は公衆の面前で見事なまでの突っ込みを披露してしまった。周囲の視線が凄まじくイタイが商店街の皆様には多分こう見えているのだろう。

 ボケ倒すメイドに怒涛のツッコミを入れる少年達のおバカな漫才劇。

 現に道行くおば様方に笑われてしまっている、そして何故か笑われて妙な優越感を感じてしまう恭介


(いや、微塵も思ってないし!)


 そして、彼の中での何かが目覚めつつあるのだった……


(変なフラグ立ててんじゃねぇーよっ!)



◇◇ ◇◇



 と、まぁ……なんと凄まじい量だこと?

 買い溜めとは正にこういう事なのかもしれないね。

 山盛りとなったショッピングカートが一つ、二つ、三つ……


(一体、どんだけ買うんだよ?)


 確か、朝食に使う食材を買いに来た筈だったと思うが、四津葉曰く『これでも一週間分なんですよ?』と平然な顔をし、さらりと言う

「どんだけ大食いなのっ!?」

「屋敷は無駄に人が多いですからねぇ」

「無駄って言うな……」

 ようやく大方を終えたのか、四津葉は山盛りのショッピングカートをレジへと次々と運び『ふぅ~』と一仕事を終えましたと言わんばかりに額の汗を拭い、くるりと振り返ると恭介に視線を向けニコっと笑う。そして

「さぁ、恭介様。お会計を」

「お、俺なのぉっ!?」

「私、お財布を持っていないもので……」

「よく、そんなんで買い物しに来たなぁっ!おいっ」

「お褒めに与り光栄です」

「褒めてねぇよっ!」

 レジの前でショートコントを始める二人、当然そのレジには行列が出来始め店員さんは黙ったまま白い眼で恭介を凝視していた。

 『邪魔なんですけど?』周囲からの声、レジの店員さんはというと恭介の事はスルーし、次のお客様の応対をしている。結局、恭介は人波に揉みくちゃにされた後、多額の支払いを強いられることとなるのだった。


(俺の半年分の小遣いがぁ……)


 金持ちも時には残酷なもので、例えるならば『人と金は使いよう』とも言えるだろう。


(いや、シャレにもなんねぇし……)


 買い物を終え店を出る二人、当然あんな量を自力で運ぶ事などは不可能。

 ではどうしたかと言うと、店を出た時に迅速過ぎる対応で、車道を塞ぐように辺りへ騒音を鳴り響かせ威風堂々と待ち構える鳴海家専用機のヘリコプターが車道のど真ん中を陣取る。

 後からはクラクションが鳴らされ渋滞が連なっているというのに、そんな事はお構いなしだ。バタンっとヘリの扉が開き中から現れたのはセバスチャンだった。

 そして、ご自慢のマッスルボディで荷物を手際良く次々とヘリに詰め込み何事も無かったかの様にスタントマンさながらの身軽さでヘリに乗り込み、彼は青空の中へと消えて行った。

 そんな光景をポカンと見つめる恭介、そこへ四津葉は


「――さて、私達も帰りましょう」

「何の労いも無しっ!?ってか、ヘリに乗って帰ればよかったんじゃね?」

「嫌ですねぇ、迎えなら用意してありますよ」


 そう四津葉は言うと、歩道に立ち『へい!タクシー』と言わんばかりに手を上げると、一分も経たない内に一台の車が歩道沿いに停車する。黒塗りのリムジン


(……まさか?)


 ドアを開け降り立った男は先程、買出しの荷物を配達してくれたダンディズムな白髪頭の男性……

 セバスチャンである。


(いや!おかしいだろっ!)


 ある時は空を飛び、ある時はリムジンで颯爽と現れる。

 呼べばすぐ現れる、まるで魔法のランプの魔人ようだ。


「お前は、超人か!?」

「はぃ?」

 恭介は思わず心の声が口に出て、一人突っ込みを入れてしまう。

 四津葉は不思議な面持ちで恭介を見つめ

「長身か?……ですか?えぇ、確かに背は高い方ですが」

「んな事、言ってねぇよっ!」

 とまぁ、四津葉の素晴らしい天然っぷりに根負けした恭介は精神的にも肉体的も疲れ屋敷に帰っていくのだった。


(あぁ、もう朝食いらねぇわ)





 朝食どころが屋敷に戻ったころには、夕食時になっていた。

 買出しに時間を使い過ぎた、そしてお金も……

 赤絨毯あかじゅうたんの敷かれた廊下を歩くと何とも美味しそうな匂いが恭介の鼻をくすぶる。

 その匂いに釣られるように向かった先には『ふんふ~ん♪』と厨房で楽しそうに鼻歌を歌いながら料理をしている二津葉の姿、恭介は二津葉と眼が合うと


「二津葉、帰ってたのか?用事は済んだのか?」

「はいなのです♪任務完了なのです」

「任務って……何してたの?」

「魔女っ娘かぐやちゃんの完全塗装版1/8スケールフィギュアなのです!数量限定なので売り切れ必死だったのですけど、無事にゲット出来ましたですぅ!」


 二津葉は、そう言うとおもむろにメイド服のポケットに手を突っ込み何かを探り出すかの様に、わさわさと動かすとジャーンという効果音を立てんばかりの勢いで“それ”を天高く取り出し恭介の眼前に差し向ける。

 何と言ったら言いのだろうかと言葉が出ない、恭介の視線の先には大きめの箱に入った可愛い女の子のフィギュア。フリフリの衣装やメルヘンちっくなステッキを持った魔法少女的な格好をしている“それ”は確かに可愛いのだが、恭介の興味を引くものでは無かった。

 恭介は一つ溜息を吐くと


「……で?」

「かわぅぃぃと思いませんですか?」

「すまんが、俺には理解できん」

「麗華様はメイド物の同人誌を買い漁っていましたですけど」

「麗華も行ったのか?……同人誌?というか、お前等どこに何をしに行った訳?」

「いやですねぇ、御主人様。今日は年に二回しかやって来ないビッグイベントなのです!」


 拳をぎゅっと握り締め熱く語る二津葉の瞳はメラメラと燃え上がっていた。

 声をかけずらい程に自分の世界に入りきってしまっている二津葉、一方で何のこっちゃと理解に苦しむ恭介は『あの二津葉さん?』と現実に引き戻させる様、静かに問いかける


「ビッグイベントって、なに?」

「イベントと言ったらコミケなのです!常識ですよ?」

「お前の常識など知るかっ!?」

「かぐやちゃんの魅力を御主人様にも是非……」

「断固拒否するっ!」


 二津葉は、その後も何度か薦めてくるが恭介は最後まで自分の意思を貫き通した。

 彼にはソッチ側には行かないで貰いたいところだが、多少そんな恭介にも興味がある……


(いや、普通のままでいさせてくれ)



◇◇ ◇◇



 二津葉と別れた恭介は長い廊下をゆっくり歩き、吹き抜け状態な部屋の入り口を抜け自室へと戻る。


(誰も部屋を直そうとしないのは何故?)


 一体、この仕打ちは何なのだ?と思いながらベッドに横になる恭介。

 そして、気付けば寝てしまっていた……


(なんだ……悪寒がする)


 ぞわっと背筋が凍る様な感覚を覚えた恭介は薄らと瞼をあける。

 そして彼の時は一瞬止まり……

 叫び声と共に動き出す


「ち、ちょぃ待てぇぇぇぃっ!」


 上向きに寝そべる恭介は瞬間的にベッドから転げ落ち、そして、間一髪でかわしたベッドの中心部にはバスケットボール一個分ほどの穴が見事に出来ていた。

 当然こんな事を平気でやってのける奴などは一人しか居ない……

 腰を落としたままの恭介は視線を少し上に向けると、そこには案の定、鎖で繋がった大きな鉄球をジャラリと音を立てながら構えているツインテールのメイド様が


(やっぱり、またこいつか……)


「……ちっ」

「うぉぃ!『ちっ』って何だよ!」

「何って、夕飯時になってもなかなか来ないから起しに来てやったのよ」

「そんなの喰らったら逆に起きんし!永眠するわっ!?」

「そういうところは賢いのね?」

「随分と偉そうだな!?おぃっ」

「所詮、尽くされるだけの主人なんてそんなモノよ」

「微塵も尽くされてねぇよっ!」


(はぁ……こいつに絡むと話がまったく先に進まん)


 恭介は深く溜息を吐き頭を抱える、するとそこへ『あっ、起きましたか?』と、お上品に甘いコロンの香りを漂わせながら三津葉と恭介の下に歩みよる四津葉

「三津葉、何をしているの?料理が冷めてしまうわよ?」

 姉として注意しているのか、三津葉に忠告を投げる四津葉。


(もっと言ってやってくれ)


 恭介には、四津葉だけがまともに見えた……はず


「――あっ、四津姉ごめん。いま行く」

「そう?じゃ、二津葉も待ってるからね――」

 言い残すと四津葉は恭介をチラ見するが何も言わずに振り返り去っていく、三津葉も何事もなかった様に共に部屋を出て行き、そんな二人に恭介は

「ち、ちょぃ待てぃ!いま見たよなぁ!」


 思いっきりスルーされる恭介、まるで空気の如く……


(何だ、この扱い?)


 彼は主人、彼女達はそれに仕えるメイド、の筈なのだが……

 いまこの時も含め一度も尽くされた覚えは無い。

 逆に、恭介は精神的に尽きてきている様にさえも感じていた


(メイドって何?)





 腑に落ちない気持ちを抱えたまま、恭介は溜息を吐きつつ長い廊下を歩き大広間へと足を運ぶ、そこにはテーブルに並べられた食事を摘み食いしているメイドさんの姿が。

 テーブルの脇に居た四津葉は恭介と目が合うと


「あっ、恭介様。いまお目覚めで?」

「おかしくね?絶対、さっき目が合ったよな?」

「はて、なんの事でしょうか?」

「はて?じゃねーよっ!?」

 すると、当然の様にモグモグとテーブルのパンを取って食う三津葉が

「まったく、そんなに寝たいならいっそ……もぐもぐ……してあげようか?」

「いっそ何だよっ!?肝心なところで食うな!ってか、メイドのくせに何で主人の飯にかぶりついてんだよっ」

「何よ、主人のくせに偉そうね?」

「主人のくせにって、俺の立場なしっ!?」


 結局、なんやかんやと無駄に大喰らいだった二津葉のおかげで、恭介のありつけた夕食はフランスパン一本のみであった。


(なにこの、ペットの様な扱いは……)


 身も心もボロボロにされてしまった恭介は、意気消沈してしまいフラフラと身体を揺らしながら何とも惨めな後姿で部屋へ戻っていく。

 そして穴の開いたベッドへ横になると、恭介は静かに息をひきとるのだった……


(勝手に殺すなっ!)





 日差しが眩しい、そして寒い。四津葉は備え付けのカーテンを開け布団にうずくまる恭介に『おはようございます、恭介様』と、ほんのり甘いコロンの香りを漂わせ優しく朝の挨拶をする。

 布団からひょっこりと顔を出し、恭介も寝ぼけた顔でそれに答えると

「恭介様、早く仕度をして下さいませ」

「――え、なんの?」

 何の詳細も告げられず唐突に言われた恭介は不思議がる。

 だが、四津葉の言葉に恭介は一気に目が覚めてしまう


「今夜は鳴海家主催の天下一舞踏会ではありまんか?」

「何だその色々とヤバげな大会はっ!?」

「泰四郎様の思いつきだそうで」

「とんでもねぇ思いつきだな……」

「それでは、そういう訳で――」

 四津葉は淡々と告げると『では、これで』と部屋を去っていく。


(ってか、天下一舞踏会って何だよ……)


 恭介は深く溜息を吐き頭を抱えながら、良からぬ思いを巡らせていた…… 

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