誰か決めてください
この物語は、キスまでです。あとまあ適当に書いたんで気にしないでください。
「な~つめちゃんっ?なーつめちゃぁ~ん」
「うっさい!!何回も言わなくても聞こえてる!!」
私は今、頭に猫にも狐にも似つかない耳を生やしてたり尻尾付いてたりするバケモノに襲われている(抱きつかれている)
何故こうなったかと言うと。
さかのぼる事4時間前。
私は珍しく町の小さな本屋に来ていた。理由は簡単だ、毎日デスクの前でPCカタカタやってるだけじゃつまらない・・
って事で本を買いにきた訳である。
しかし・・何も目的がないのだけども雑誌だと休憩室にもあるし。よし、ミステリー小説にしよう。
最近は「お魚くわえたドラ猫殺人事件」だとか「ハゲ刑事」だとか、いろいろシリーズがあると聞く。
どれも一度は見ておきたい物であるが・・予算の問題で一冊しか買えない。。
24歳独身・・・恋人無・・給料前の予算、一万
あの時、B組の田中に告白していれば・・今頃は幸せのウェディング。。
一人っきりのクリスマス何てクソくらえ!!サンタ服のバイトに犬のクソを投げつける恒例行事
誕生日もそろそろ誰かに祝ってもらいたいわ。そう、可愛い美少年に。年は7歳くらいかしら・・?あぁ、ショタ最高・・ショタと付き合いた「おねぇちゃん、おねぇちゃん!」
んっ・・?どこかで声が・・?ショタはどこかしらぁ・・?
「おねぇちゃん、あのね、油揚げちょうだいっ」
足元から...
「ひっ・・?!」
そう。足元には私のほかにもう一人の男性・・?の運動靴があるだけ・・見上げるとそこには・・・
「おねぇちゃん?」
ショタ声を発している美青年・・頭に耳が生えてることを退けると。
「ひっ・ばっ、バケモノぉぉぉぉぉぉぉ!?ちょっ、ショタ声のバケモンっ!触るな!近寄るな!話しかけるな!!私に近づくなぁ!!」
私が全力で暴言&大声を発すと男は目を点にしその後耳を垂らした
あら..可愛い...
一言でもそう思えば負けだと思うがこれはアウトだ。けど可愛いけど謝らなければ。
「ごっ、ごめんなさい・・
そんなつもりじゃなかったの、ちょっと驚いただけだから、悲しまないで?」
私が優しく理性を抑えて声をかけると嬉しそうに耳をピンッと立たせ顔を近づけてきたバケモノ
とっさに悟った一言。。『喰われる』
「いっ、いや!食べないで!私は食べ物じゃないの!!」
必死で顔を手で隠すと無残にも手を退けられ自分の唇を私の唇にくっつけてきたではないか。。
これは俗に言うキスと言うものだろうか・・何かが弾けた音がした気がしたそう長くもなく感覚的には凄く長い数秒。
そして私は正気にもどった。自分が今、見ず知らずのバケモノにキスされているのだと。
「なっ、何するのよ変態!!」
私は顔を真っ赤にしながらバケモノを突き飛ばし本屋には違和感だらけの怪しい木の扉にはいった。
すると、中は階段なっておりそこを下りていくと・・
今度はイケメン・・どうなってるのよ!ここの本屋は!とりあえずかくまってもらうわよっと。
イケメンの寝ているベッドの下に隠れ待機。
数分もたたないうちにバケモノがきやがった・・
だけど息を潜めていれば・・
「てんちょーてんちょ~。おきてぇ?」
バケモノははいって来るなりベッドの上で寝ているイケメンに話しかけているようだ。
イケメンは眠たそうに起きながら衝撃の一言。
「んぅ・・?何・・?扇」
「てんちょ~、可愛い女の子見つけたから声かけたら凄く酷いこと言われてキスしたら逃げられたんだけど・・どうしてだろうね?」
扇と呼ばれたバケモノは店長と呼ばれているイケメンに抱きつき甘えている。
もし、バケモノが犬類ならば、ほのぼのする光景になっていただろう。
「そりゃお前。。いきなりキスされたら誰だって吃驚するだろう?まぁいいけど・・さて・・僕はそろそろ仕事に戻るからね」
イケメンはそういうと立ち上がりバケモノを撫でて外に出て行ったらしい、服装をチラっと見るとこの店の本当に店長のようだ・・
・・困ったことになった、私は今このバケモノと二人っきり・・もしバレたとなると逃げ道はない、さぁどうすれば・・
考えていると不意にバケモノがベッドに座り口を開いた。
「んー。。可愛かったなぁ・・今までであった子とも何か雰囲気ちがうし、子供よううな・・生意気な男のような・・」
すき放題いわれてる気がする!今すぐにでも殴り飛ばしたい気分だがそうはいかない・・今出て行くと喰われる場合がある。
ここは落ち着いてこのバケモノが寝るのを....「みーつけた」
ホワッツ?!何故覗いたこのバケモノ!!っと叫ぶ間もなく引きづられベッドの上に連行。
「なっ、何で分かったの!ってか離しなさい!!」
抵抗中
「なんでって良い臭いしてたし?それに、気配で分かるし」
「五月蝿い(うるさい)!!私に何か用?!」
抵抗続行気はゆるめない!絶対に!
「んっとねぇ、何か誘われた」
はい・・?笑顔でこの変態バケモノは何をいってるの・・?私・・バケモノを誘う能力があるのかしら・・?そんなファンタジーのような出来事が・・
「ぇっと・・それは私が好きと言うこと・・?」
「んー、わからないっ!」
このバケモノがぁぁ!!好きか嫌いかハッキリしてもらわないと困るのよ・・場合によったら私がここで暮らせだとかぁ・・
会社になんていえば・・あぁ。店長プリーズ・・
「はぁ・・それで・・私に要求することは・・?」
要求がなければ執着される意味がない、独身女。棗の小さなプライドであった。
「んー、要求?そうだなぁ。名前教えて?」
満面の笑みで答えるバケモノ
私のプライドが許さないっと言いたいけど、この笑顔の前ではプライドも無効化だった。。
「棗よ・・植物の方の棗!!」
「よし、まったく分からないけどよろしく~」
はい・・?分からない・・?何故?あっ、そうかこの子バカなんだ・・あぁ。。わかったよし、半径百メートルには近づかないでおこう。
こんなバケモノ+バカ+異物の三トリオなんて受け付けない!!!私のプライドが許さないあぁさっきの
『プライドも無効化だった..』
は何かの間違いよ!よし逃げよう今すぐ逃げて警察に連絡しようっ。。。あれ・・体が重たい・・?
「な~つめちゃんっ?なーつめちゃぁ~ん」
ハッ・・抱きしめられたっ。。病原菌がぁぁぁ!!!!
「うっさい!何回も言わなくても聞こえてる!!」
「本当?ならいいけどー」
「っと、とりあえず私は仕事に戻らないとダメだから離してねっ」
かるぅ~く蹴りを食らわし逃亡。
そして、この日から私のバケモノライフが始まったのであった・・・・
続いてほしくない。
とくになし。