ほっこり謎解きの物語⑦謎解き編Ⅱ
その後、3段目4段目とチーフはすらすらと答え依頼人やリーダーも頷きながら聞いていた。
解いた答えは食堂と淀川だ。フードファイターを日本語に戻すと【大食い選手】、態度や雰囲気や佇まいが威厳に満ちていて立派なさま、とは四字熟語で【威風堂々】である。2・3文字目抜き取ると〘食堂〙になる。
そして、4段目では、KH9を調べると、大鷹の北東部から京差の南部や滋駄県小津市にかけて路線を持ち、日本初の急行電車や座席自動転換装置、カラーテレビを設置した「テレビカー」の導入などで他社をとの違いを示した関西の大手私鉄の京鷹電気鉄道の駅番号と分かった、京差競馬場が目の前の、淀駅の駅番号である。fiumeとはイタリア語で川と調べることが出来た。淀と川で〘淀川〙と繋がった。
「ここまで、解いた答えを線で結びと、一直線上で成立します。見て下さい」チーフは地図を指差すながら
「あー本当ですね」
「おーほんまや。という事は、この線上に食堂があるんかいな」とリーダーが安心したような口調言うと
「おっしゃっる通り、ここまで解いた内容が正しいと思います。ですが、もう2枚目の内容が重要になってきます」
「というと?」
「食堂が一番のヒントに近いのは確かですが、線上には数えるのは大変なくらい多くの食堂飲食店が存在しえる為、一つ一つ探すのは北条様も大変と思います。そうなると、2枚目の文章内に隠されているのではと推測致しました。」
「なるほど、そういう事か」
「そういう事です」と自信たっぷりな表情のチーフ、納得したという風なリーダー、うんうん!とうなづく依頼人、
とここで、所長の浦島が離れたところで・・『では、後程ご連絡させて頂きます』と言い話を終えた。
私は、胸ポケットにスマホをしまい、ソファ席へ戻りながら
「途中に席を外してしまい大変失礼致しました」
「所長、チーフが1枚目を解き明かしましたぜ」と何故かリーダーが自信満々に言ってきて
「本当ですか、いやーチーフ流石です、頼りになりますね」
「いえ、こんなのお茶の子さいさいです」とこちらも自信満々に古い形容詞を用いて返答した。
チーフはたまに、大人な言葉遣いや、お茶目っぽいところもあり、そこが、結構受けが良い。一方、リーダーは豪快そうな風貌だが、ソムリエ資格があるので、実は繊細な心を持っている。そのバランスが上手く取れているので、探偵事務所を継続出来ている理由だ。ちなみに俺は、自己分析では常に冷静なのだが・・いささか、おっちょこちょいと言われている。
「では、2枚目ですが、改めて読んでいただけますか」そう言うとチーフは2枚目の用紙を、サッと読みやすいように依頼人に渡し
「はい」
「目を通すだけでも、読んで頂いても構いません」チーフの冷静な口調に依頼人は少し緊張した表情と仕草を見せ手に取り読み出した。