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剣と魔法の世界に行きたいって言ったよな?剣の魔法じゃなくてさ?  作者: 六轟


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686:

 女神を名乗る美少女に至近距離で囁かれている俺。

 しかも、膝の上には、これまた美少女が座っている。

 それも、2人共小学生位の年齢だ。

 傍から見たらどう評価されるだろうか?

 ロリコンクソ野郎とか思われていないだろうか?

 思われてるだろうな。

 まあいいや……。


 えーと、なんだっけ?

 俺の前世の世界を管理している女神だっけ?

 それが本当なら、なんでこんなとこにいるんだ?

 しかも、人の姿で。


「そのお偉い女神様とやらが、こんな所でおっさんどもを侍らせて何してんだ?間違って人間爆殺でもしてペナルティ中か?」

「アハハハ!あんな小娘と一緒にしないでよ!あちしは、自分の意志でここにいるだけ。知ってる?ここって、結構人気のアトラクションなんだよ?あちしたち神にとってのだけどね!」

「まあ、前に変な神っぽい奴と戦ったこともあるしなぁ。そういうこともあるんだろうさ」


 ニョロニョロ状態の美須々さんとか、セルフ神化したどこぞのヤサグレ天使とかも強かったけど、それよりもやばい雰囲気だったのがたけみーとかいう見た目は子供のやつだ。

 あいつも、この世界に遊びに来てた奴だったはず。


 ところで、そうと分かってみれば不思議なことがある。

 確かにこのガキは、こんなふうに神様の事を知っている以上、神本人……本神?か、そいつらから情報を得られる立場にいる存在だってことになるんだろう。

 だけど、少なくともこいつから神性もちたちから感じるようなヤバさを殆ど感じない。

 事案の気配はするが。


「で、その自称神様がわざわざ何しに来てんだよ?俺から全てを奪うとか言ったか?殺さないとダメか?」

「アハハハは!そうだね!殺したほうがいいかもね!でもぉ、あちしを今殺したらぁ、後ろのオジサン達がどうなっちゃうと思う?」

「死ぬとか?」

「おー!いいねいいね!その発想いいねぇ!あちし好みだよ!まあ、当たらずしも遠からずってことかなぁ?このオジサン達の持ってた好きって気持ちを全部あちしに向けちゃってるの!そんな状態であちしを殺しちゃったらぁ、多分自殺しちゃうんじゃないかなぁ?」

「ふーん……」


 別におっさん共が自殺した所で特に何も思わんが。

 問題は、今俺の膝の上に座っている少女の父親も、そのおっさんたちの1人だってことでだな……。

 ってか、好きって気持ちを全部このカスに向けてる状態っつったか?

 ってことは、もしかして美玲柚への愛情とかも無くなっている状態なのか?

 うーん……。


「確かに、今の状態でお前を殺すのはまずいかもしれないなぁ……」

「でしょう?だからぁ、あちしに何もできない状態で、あちしが大試くんの大切なものを奪っていくのを見ててもらおうかなぁって思ってるの!この世界に来てから、大切なものいっぱいできちゃったよね?それってさぁ、バランス悪いと思うの!大試くんばっかり幸せなのは我慢できないの!辛い目にあうだけじゃダメぇ。この世界で手に入れた大切なもの全部無様に奪われてぇ、惨めに這いつくばってほしいの!そうしたら、あちしが慰めてあげる。このオジサン達が欲しくて欲しくて堪らないと思ってるあちしの全部をあげる。もちろん、あちしの事が好きで好きで仕方ない状態にして、ね?本当は憎くて憎くて殺したいと思ってる相手を好きになっちゃの!そうすればぁ、とってもバランスがとれた状態になれるでしょ?」


 よし、とりあえず重要なことがわかったな。

 こいつは、特別な力がないとしても殺せる。

 って事は、多分純粋な神ではない。

 状態としては、人間になっているリンゼみたいな状態ってことだろうか?

 そんな奴が、人間の感情を簡単に自由に変えられるとは思えないんだよなぁ。

 そうなると、こいつのギフトの力ってことなんじゃないだろうか?


 俺は、コソコソっとカイネウスの剣に聞いてみることにした。


「なあ、カイネウスの剣さぁ。このカスのギフトを変換できるか?」

『無理でやがりますね。このメスガキのギフトは、「女神様」とかいう根源級のふざけたものでやがるので、これをランダム変換するには、3回くらいはわからせ、つまり負けたと思わせないとつまらな……無理なのでやがります』

「お前今一瞬聞き捨てならない事言わなかった?」

『気の所為でやがります』


「ねぇ、何こそこそ独り言を話しているの?あちしの話聞いてる?あのさぁ、もっと絶望とかぁ、怒りとかぁ、そういうのを見せてくれたほうがあちしも楽しめるんだけどなぁ?」


 ニヤニヤと嫌らしい笑顔で語りかけてくる女児。

 いやぁ、どうしたもんかなぁこいつ。

 腹立つけど、一応こいつアメリカのVIPなんだよなぁ。

 こんな公衆の面前でどうにかするのもなぁ……。


「あ……あの!」


 なんて葛藤を俺がしていると、膝の上のリトルモンスターが叫ぶ。

 そういや、俺の膝の上にいるってことは、今の話も聞こえていたんだろうか?


「私のパパ……お父様を、返して下さい!」

「……ん?あぁ……そっかぁ、アナタが美玲柚ちゃん?後ろのオジサンの1人がぁ、随分アナタの話をしてくれたんだよ!それがウザくてさぁ、バランスをとるためにぃ、その気持を全部あちしに向けさせてあげたの!どう?悲しい?辛い?でもそれってぇ、今までが平均より幸せだったからなんだよぉ。だからぁ、今が本来のバランスの取れた状態ってわけ!わかる?」

「わかりません!パパを返して下さい!」

「だめぇ!でもその悲鳴みたいな声は好きぃ!もっと聞きたい!だから絶対返してあげなーい!」

「ひどい!ひどいです!」


 おっさんはどうでもいいと思う。

 本気でどうでもいいと思う。

 それが例え日本の侯爵だとしても、ここで敵の手に落ちて人質みたいになってしまったのなら、何やってんだ死ねと言ってやりたいくらいなもんだ。

 とはいえ、なんだかんだでこうやって仲良くなった女の子が悲しむのは頂けない。

 じゃあどうするか?

 決まってる。


「それじゃあ、この娘のお父さんが大切だって言うならぁ、大試くんも大人しくしててねぇ?本当はさぁ、聖羅ちゃんも呼びつけて、大試くんがあちしのお兄様に寝取られるところを見せつけてあげようと……あれ?聖羅ちゃんを寝取ってもらうんだっけ……?なんか変だな……。まあいいや!とにかく、メインヒロインちゃんを人質にしたかったんだけど、まあいいよね!大試くんももう国の偉い人だもん。好き勝手しちゃまずいよねぇ?まあ、ここで自分の立場を大切にしても、あとで全部ぶっ壊してあげるんだけどね?色々かんがえてるんだぁ!だからぁ、それを全部楽しんでもらうために、限界まで抗ってくれるとうれしいなぁ!」


 気分良く色々喋ってる女児。

 聞き流しているから内容はあんまり入ってきていないけれど、まあ大したことは言っていないだろうしこのままでいいや。

 とりあえず立ち上がり、俺の膝の上でしがみつきながら必死に叫んでいた美玲柚ちゃんを代わりに椅子に乗せた。


「どう?あちしに歯向かう?それとも恭順でもしちゃう?どっちでもいいけれど、ここであちしに手を出すのは無理だよねぇ!?だからぁ、このパーティが終わるまでぇ、自分の無力を嘆きながらせいぜい睨みつけブフェ!?」


 いい加減うるさかったので、とりあえず顔面を殴ってみた。

 一応俺の動きに反応できていたし、ガードもなんとか間に合っていたようなので、寸止めも手加減もせずに振り抜いておいたけれど、壁まで吹っ飛んでバウンドしたあとも動いているから大丈夫だろう。

 それとほぼ同時に後ろのおっさんたちが襲いかかってきたけれど、この自称女神に色々弄られているからか、動きに精彩がなくて一瞬で吹っ飛ばせてしまった。

 あ、その中に卜部侯爵もいた気がするけれど、まあいいや。


 倒れている自称女神の元へ向かう。

 意識はあるようで、こちらを見て「ひっ!?」なんて悲鳴を上げている。


「で、だ。俺と戦うか?真摯に謝罪でもしてみるか?それとも、恭順でもしてみるか?選べよ」






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― 新着の感想 ―
生きているのなら、神様だってわからせてみせる。
メスガキを分らせたい 大試編
うん、暴力でもとりあえず解決はできる(アクアマン2風)
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