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扶桑国戦記 (改訂版)  作者: 長幸 翠
第三章 反攻作戦前
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直也の休日一日目1

 休暇の初日、直也と彩華はバスと地下鉄を乗り継ぎ、待ち合わせ場所へと到着した。


 待ち合わせ場所は、御浦市の港にほど近い地下鉄駅の中。平時であれば、海岸沿いの公園に向かう人々で混雑する駅構内も、戦時とあっては疎らであった。


 代わりに目を引くのは、パトロール中の警察官や兵士だ。


 扶桑国では、銃火器や刃物などの所持は禁止されている。しかし開戦後、戦火を逃れた人々と共に、戦場に放置された武器が北部に多数持ち込まれた。


 難民となり、日々の生活に苦労する人々と、元からその地に住み、表面上は穏やかに生活する人々。その間に軋轢が生じ、持ち込んだ武器を使う犯罪が多発しつつある。


 一般人が、本来は持ち得ない力を持つ危うさ。生活苦や現状に対する不満が引き金となり、犯罪率の上昇に繋がっていた。


 あけみは既に待ち合わせ場所にいた。ゆったりとしたブラウスとパンツ、それにスニーカーといった服装だ。普段より幾分リラックスしている様子だ。


 なお、彩華も似たような服装である。トラブル発生時に動きやすい服装にするよう指示されている為だ。彩華は「スカートにしたかったのに……」と不満を露わにしていたが。


 直也と彩華に気付いたあけみが、微笑みを浮かべ小さく手を振る。その姿に、道行く若い男性が見蕩れて他の歩行者にぶつかったりもしていたが、些細なことである。


「二人ともおはよう」

「「おはようございます」」

「服、お似合いですよ」


 直也はほんの挨拶代わりに、正直な気持ちでかけた言葉だったが、あけみへの効果は覿面であった。あけみはほんのりと頬を染め、一層笑みを深くする。


「ありがと。直也君も格好いいわ」

「ありがとうございます」


 爽やかな笑みでサラッと受け流す直也。こちらは、義妹の影響で慣れていたりする。


 仲睦まじげな二人の様子が気に入らず、彩華は義兄の手を取ると、「ここにいると、他の人の邪魔になりますよ」と壁際に引っ張っていく。


 直也達三人は、壁際に移動して双葉と三奈を待つ。直也を中央に、左右にはあけみと彩華が並ぶ。美男美女の三人連れは、駅構内でもそれなりに目立っていた。


 双葉と三奈は、待ち合わせ時刻の五分前に、慌てた様子でやって来た。三奈もあけみ達のように動きやすい服装だが、非戦闘員の双葉はワンピース姿だ。走るのに合わせて“胸部装甲”が激しく揺れ動く様子に、直也は視線が引き寄せられそうになりつつ……、あわてて引き剥がす。ちなみに双葉は、周囲の男性達の視線も独り占めしていたりするが、当人には与り知らぬ所であった。


「おはようございます。……遅くなってすいません」


 三奈が軽く息を弾ませながら声をかけてくる。双葉は対照的に、声も出せないようでゼーゼー言いながら肩で息をしている。膝に手をつき、今にも倒れそうだ。


「双葉さん、大丈夫ですか?」

「……はい……。遅く……なって、……ゴメン……なさい」


 顔を上げ、息も絶え絶えな双葉。顔には汗が光り、乱れた髪が所々張り付いている。ずり落ちかけた眼鏡と相まって、見た目的には非常に残念な状態だったりする。


「まだ時刻前ですから、大丈夫ですよ」


 直也達は普段から訓練で体を動かしているために、少し走っただけなら全く問題は無い。だが技術者の双葉はそうは行かない。双葉が落ち着くまで、少し待つ事にした。


 近くのベンチに移動すると、直也はみんなを残し、近くの自販機で飲み物を二本買う。すぐに戻り、双葉と三奈に手渡す。二人は感謝の言葉と共に、それを受け取る。


 双葉は、まだ朝だと言うのに顔色が優れない。三奈もまるで徹夜明けのように覇気が無い。気になった直也は、二人に問いかける。


「朝から疲れているように見えるけど……」

「家の片付けに時間がかかっちゃって……」


 タオルを首にかけ、飲み物を勢いよく喉に流し込んでいた双葉が、一息ついてから答える。


「お姉ちゃんが突然、家の掃除をするって言い出したんです。

 ……朝の五時くらいまでかかりました」


 隣で、飲み物をコクコクと飲んでいた三奈が、恨めしげな表情を姉へと向ける。片付けの手伝いに駆り出され、色々言いたいことがあるに違いない。


 今は午前八時半だ。


「そ、そうか……。寝られた?」

「二時間くらいですかね……」


 三奈から、「お姉ちゃんは片付けが苦手で……」と聞いていた。しかし掃除に朝方までかかるイメージが持てない。


 彩華は、母の影響を受けて家事全般が得意のため家の中は常に綺麗だ。直也も散らかし放題する性格では無いし、士官学校で整理整頓を叩き込まれている。だから、普段からキレイにしている為に、掃除に時間がかかる状況が想像できなかった。


 なので(元の状態が少し気になる)と、興味が湧いてしまう。


「お姉ちゃんは昨日から休みだったので、本当は掃除するはずだったんですが……。昔の本を見つけてずっと読んでいたそうです」


 あけみが「……掃除あるある、ね」と呆れつつも、納得顔で頷く。


 シュンとした双葉は「三奈ちゃん、ゴメンね……」と項垂れている。どちらが姉か分からなくなりそうだ。双葉の部下が見たら、完璧な仕事ぶりとは天と地ほどに違う、ダメダメなプライベートの姿に、目を剥くに違いない。


 それから十分ほど話をして、双葉の様子が落ち着いた所で、最初の目的地に向かうことにした。


「双葉さん。疲れたら無理せずに言ってくださいね」

「はい……。ありがとうございます」


 双葉が頬を朱に染めながら、頭を下げる。双葉以外は体力をつけているので、気付かぬうちに負担をかけてしまうかもしれない。気遣うのは当然だろう。


「まずは詰め所に行くよ」


 直也は先頭に立って駅構内にある警備本部へと向かう。武器携帯を申告しに行くのだ。


 今回、上官である秀嗣からは、外出時の武器携帯を指示されている。治安が悪化している事と、何より直也達グリフォン中隊のオペレーターは、反攻作戦の切り札であるからだ。万が一にも、作戦前に怪我をすることがあってはならない。


 職務によっては、休暇中の武器携帯が許可される事例がある。個人で管理する事で紛失する危険性がために、非常に珍しい事ではあるが。


 当初は、反攻作戦完了までは外出禁止とする話が出ていたものの、あけみと彩華が猛反発して撤回させていた。「折角御浦市に行くのに、外出禁止など生殺しに等しい」と。


 代案として、本人が武器携帯する事、離れた場所から護衛が付く事、研究所にある≪タロス≫を付近に待機させる事を了承させていた。


 武器の携帯を申告すれば、パトロール中の各人に情報が行き渡る。もしトラブルに巻き込まれ、武器を手にしている姿を見つかっても、犯罪者に間違われる事態を回避出来る。


 警備本部に入ると、カウンターにいる恰幅の良い中年の女性職員が対応してくれる。奥には責任者と思われる中年の男性士官と、休憩中の若い男性兵士が数人見える。


「武器携帯の申告をしたいのですが」

「武器携帯ですか……。少々お待ちください」


 女性職員は、直也が手渡したIDカードと直也の顔を見比べてから、男性士官の元へ向かう。


 奥からカウンターに出てきた男性士官が、武器の提示を求める。直也が拳銃とナイフをカウンターに置き、男性士官は事前に秀嗣から出ている申請内容と照合していく。


 直也の手続きが終わり、次はあけみ達の番だ。手続きは男性士官しか許可されていないようで、一人ずつ手続きが進む。女性職員はその手伝いに徹している。


 手の空いた直也は、強い視線を感じてそちらに目を向けると……、休憩中の若い男性兵士達がこちらをガン見していた。思わず「うおっ」と声が出そうになる。


 落ち着いて様子を窺うと、どうやらあけみ達女性陣に目を奪われている様子だ。


(まあ、当然か……)


 普段から一緒にいる直也から見ても、あけみ達の美しさは目立つのだから。


 手続きは十分足らずで終了した。手続きしたのは、直也、あけみ、彩華、三奈の四人である。


「さあ直也君、行きましょう」


 あけみは悪戯っぽい笑みを浮かべると、直也の手を取り歩き出す。香水の匂いがフワッと漂ってくる。


 普段はあけみと手を繋ぐ事など決して無い。一つ年上の先輩であり、戦友であり、信頼できる部下であるあけみが初めて見せる可愛らしい一面に、直也は内心でドキッとする。


(休暇を楽しみにしていたんだな……)


 娯楽の少ない前線基地に一ヶ月以上詰めていたせいで、ストレスが溜まっていたのだろう。ようやく訪れた休暇に浮き立つのも仕方がないと、直也は考えた。


「あけみさん。抜け駆けは禁止です!」


 彩華が抗議の声を上げながら、直也の反対の手を取る。彩華からも、慣れ親しんだ香りが漂ってくる。彩華が手を繋いでくるのはいつもの事だ。成人しても変わらぬ行動に注意するのだが、一向に聞き入れる様子は無い。


(彩も、休暇を心待ちにしていたんだな)


 いつもより足取りの軽い義妹の姿に、思わず微笑を浮かべる。


 その後ろを、羨ましげに見つめる双葉、苦笑する三奈が続く。


 両手に花+α状態の直也を見る若い男性兵士達に、嫉妬や怨念のような表情が浮かんでいたが、当人たちは知る由も無かった。


「申請した武器で刃傷沙汰は、勘弁してくれよ……」


 見送る男性士官が、ポツリと呟いた。




 地下鉄を降り地上に出る。青々と広がる空に小さな雲が浮かんでいる。積もっていた雪が市内から無くなって一ヶ月ほど経つ。所々に残る滑り止めの砂だけが、冬の残滓と言える。


 潮の香り漂う、ガス灯を模した街灯とレンガ敷きの公園を十五分程歩き、最初の目的地、水族館に到着する。


 この水族館は、直也と彩華にとってお馴染みの場所だ。両親である秀嗣とみゆきが再婚前に二人を連れて来て以来、幾度も訪れていた。彩華の提案で、今日の目的地の一つになっていた。


 全員でチケットを購入し入場する。戦争に伴い、展示している魚や海獣向けのエサが高騰しており、入場料が値上がりしていた。


 戦時とはいえ、人々に娯楽は必要不可欠である。そして施設側もまた、維持する為には営業しなければならない。


 時折、家族連れやカップルを見かけるが、館内の客は少ない。五人でゆっくりと見て回る。


 水槽に顔を寄せているあけみが、色鮮やかな熱帯魚を興味深げに見つめる。


「水族館に来たのは、小学生以来かしら?」


 双葉と三奈の姉妹は、巨大水槽で泳ぐ魚の群れに興味津々だ。


「生き物にあまり興味無かったんですけど、来てみると面白いものですね」

「僕は初めて来ました。お兄ちゃんもお姉ちゃんも、科学館の方が好きだったので。小学生の時は、月一回くらいの割合で付き合わされていました……」


 話を聞いていた直也は「さすが、と言うべきかな」と笑う。


 三奈の手には、真新しいミラーレスカメラがある。写真撮影に興味を持ち、自分で購入した物だ。


 写真講習会の先生は亮輔だ。個人で数台のカメラを所有しており、腕もなかなかのものである。司令官の秀嗣から広報の為に写真撮影も許可されている。


 三奈の他には直也も教わっていて、一番弟子が直也、二番弟子が三奈である。ただし、直也はカメラを所有していない。購入前に戦争が始まり、国内メーカーが製造中止したせいで、在庫が払底してしまったのだ。


 初心者の三奈は、照明の暗い水族館は撮り慣れておらず、直也の元にやって来る。


「直也さん。あれを撮ると、どうしてもブレちゃうんですけど……」

「ああ。向こうで説明しようか」


 一緒にいたあけみ達に、「ちょっと説明してきます」と声をかけて、直也と三奈が少し離れた場所へと歩いて行く。


 残されたあけみ、彩華、双葉は、近くの水槽を眺めた後、二人の様子を見る。


 直也が三奈の持つカメラを覗き込み、あれやこれやと丁寧に教えている。三奈は何度も頷くと、カメラを構えて写真を撮る。そしてそれを直也に見せて、和やかに話し合う。その様子は端から見ると、写真を撮って語り合う仲睦まじいカップルの姿だった。


 その様子に、直也に気があるあけみ、彩華、双葉が反応しないはずは無かった。三人同時に動き出し、直也達の元へと向かう。


「直也君。そろそろ次に行きましょう」

「兄様。早く行きますよ」

「三奈ちゃん。もう覚えたよね?」


 えも言われぬ黒いオーラを纏った三人に、夢中になっていた三奈がビクッと反応する。すぐさま「ありがとうございます! 一人で練習してみますっ!」と言い放つと踵を返して緊急離脱する。


 残された直也は、なぜ三人がこんな様子になっているのか分からなかった。しかし反論はおろか疑問さえ許さぬ空気に、「わかりました……」と大人しく両手を引かれ連行されていくのだった。



 昼食は、水族館内のレストランに向かった。店の内装はファミリーレストランのようで、清潔感はあるが高級感はない。メニューもラーメン、カレー、丼もの、パスタ、ピザといった定番のものばかりだ。そんな中から、直也はカツ丼を注文する。あけみ達もパスタやカレーなど、思い思いのメニューを選んでいる。さらに、みんなで分けて食べる用にピザを二枚注文する。一般的な一人前の料理では量が足りないのだ。


 昼時と言うこともありレストランに訪れる人は多い。家族連れやカップルといった客層の中、直也達のような四、五人連れはいない。さらに全員の目鼻立ちが整い、人目を引く外見のため、それなりに目立っていた。あるカップルは、男性が女性陣の容姿に見とれ、それを彼女に見とがめられていたりもするが、直也達の与り知らぬ所である。


 十五分ほどで出てきた料理は、見た目も味も、ファミリーレストランそのものであった。


 昼食後も館内をゆっくりと散策していく。


 ペンギンのいるコーナーでは、ちょうどお散歩タイムであった。ペタペタと歩いて行くペンギンたちに、目を奪われる女性陣。


「……テレビで見るより可愛い」

「あっ。目が合った!」


 ニコニコ顔でペンギンたちを見つめ、端末で写真を撮っている。


 その中、三奈のカメラが特に激しいシャッター音を響かせている。それはまるで、モータースポーツを撮影しているかのような、高速連写の音だった。


「ああっ……! かわいいっっ!!」


 瞳を爛々と輝かせて、一心不乱に撮影している三奈は、可愛いモノが大好きであった。普段の一歩引いた性格とのギャップに、直也は少し引いていた。


 続いてイルカのショーへと向かった。


 観客席で待つ間、直也は三奈に撮影のポイントを簡単に説明する。


「さっきは、ずいぶんペンギンを撮っていたな」

「すごく可愛くて……、我慢できませんでした」


 少しやり過ぎたと言いながらも、三奈はとても満足そうだ。そしてカメラのバッテリーとメモリーカードを交換する。


 ショーが始まる。イルカたちの見事な動きに魅了され、観客が歓声や拍手が上がる中、それに負けじと、三奈のカメラが再び唸りを上げていた。



 存分に水族館を満喫した後、お土産売り場で買い物をする。あけみはキーホルダーと小さなイルカのぬいぐるみを。双葉はペンギンの置物。三奈は相当に悩んで、ぬいぐるみを数種類選んでいた。何度も来ている彩華は、新しい絵柄の小物入れを買っていた。


 嬉々とした女性陣達を見ながら、直也は彼女達の新たな一面を見られた事に、来て良かったと思っていた。特に水族館に(ほとんど)来たことのないあけみ、双葉、三奈の反応は、まるで少女の様であった。


 この休暇が終わると、双葉を除いて、再び過酷な戦場に戻る。陰惨な光景を嫌と言うほど目にするだろう。それでもこの笑顔は無くさないで欲しい。などと、まるで保護者のような気持ちで、直也は強く願うのだった。



 出口のほど近くに、「募金をお願いします」と書いた立て看板と、声をかけている若い女性職員がいた。説明書きによると、戦争によって来客が激減し運営資金が不足しているとある。


 何度も来ている直也は、電子マネーで五万円を入れる。職員は直也の顔に少し見とれた後、金額の多さに驚き、慌てて頭を下げる。


「こっ、こんなにたくさん、ありがとうございます!」

「ここは思い出の場所なので、これからも続いて欲しいですから」


 これまで状況は芳しくはなかったのだろう。職員が少し顔を赤らめながら興奮している。


 直也を見習ったわけではないだろうが、彩華、あけみ、三奈も多めの金額を募金して、さらに職員をアタフタとさせる。


 職員の慌てぶりに気付いた数名の職員が事務所から出てくる。そして、募金の金額に驚き、揃って感謝を伝える。


 そんな中、双葉が爆弾を投下した。サクッと一千万円を募金したのだ。


「えっ……? い、いっせん……?」


 若い女性職員が、目を見開いて絶句した後、表示されているゼロの個数を数えている。数え間違ったと思ったのだろう。「いち、に、さん……」と二度三度確かめて間違いない事を確認し、救いを求めるかのように初老の男性職員を見つめる。首から提げるプレートには「館長」と書いてあった。


「あの……、間違いでは?」

「えっ? 一千万円入れたつもりですが?」


 念のため確認した館長。しかし双葉は、まるで「百円入れましたが、何か?」と言わんばかりの気軽さで答える。館長は絶句した後、「いえ。ありがとうございます……」と何とか返答する。


 双葉の行動には、直也達も驚きを隠せなかった。


「もっと募金しないといけない気持ちになるわね……」


 三奈が「お姉ちゃん、気に入った事にはお金を使うから……」と呟く。平常運転らしい。


(さすがセレブ……)


 直也は、自らの愛車にかけた以上の金額をポンと出す双葉に、驚愕するのだった。



 水族館を出た一行は、地下鉄駅へと戻っていく。既に日は傾き、景色をオレンジ色に染め上げている。


 先程の募金の後、「金額が大きかったので」と、全員が館長から年間フリーパスとお土産売り場にあったクッキーを受け取っていた。


 隣接する遊園地は、開戦以来休館が続いていた。閉ざされたゲートに、『しばらく休園します』と看板がかかっている。


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