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4.決意

一日働いたあと、ゾンビに襲われ、ゾンビになり、ゾンビとの戦闘をしてと散々だったためか疲れ切ってしまい、一旦帰宅しようと会社の門から外に出た。

念のため護身用に守衛さんから拝借したバットは手に持ったままにしている。


門を出て周りを見渡すと割と目につくところにゾンビがうろついていることが確認出来た。

もしかしたらあいつらの中には俺のように意識があるような奴もいるかもしれない。

と思っていた時代も俺にはあったが今では考えを改めている。


(だって目が会うたびに容赦なく襲ってくるんだもん)


めげず挫けず帰路の最中ゾンビを見かけると話しかけるようにしていた。

しかし、全てのゾンビはこちらを認識するや否や大口を開けて襲ってくる。


そうなっては仕方ないのでこちらも守衛さんから拝借しているバットで対抗している。

ラッキーなことに武器を使うゾンビなんかはいないようで、皆基本的にはゆっくりとした速度で歩き、噛みつこうとしてくるだけだった。

そのため、バットさえあれば十分に安全マージンを確保して倒すことが出来ている。


なんやかんや合計で20体ものゾンビを倒し続けた結果、意識がある奴がいるかもとかいう考えは捨てていた。

また20体ものゾンビを倒す過程で体にも変化が出ていることを実感出来た。


周りにゾンビがいないことを確認して、スマホの画面に目を向ける。

---------------------

種族:ゾンビ(元人間)

名前:神谷優斗

性別:男

年齢:0歳(人間年齢享年25歳)

レベル: 7

HP:101 /101

MP:20/20

攻撃:28

防御:36

魔攻:28

魔防:20

俊敏:12

運 :36

称号:同族殺し

ユニークスキル:蘇生術

スキル:痛覚無効、飢餓 LV.1

---------------------


バットを振っているときに感じるバットの重さが少し軽くなっているような気がすること。

周りのゾンビに比べて随分と速いスピードで動けていること。

特にこの2つでステータスの上昇を実感出来ている。


敵を倒せば倒すだけ分かりやすくレベルが上がり強さに反映される。

なんだかゲームみたいな世界になったなと感じつつも、完全に弱肉強食の世界に変わったことを強く感じていた。


今はバットを持っているというアドバンテージで何の問題も無く敵を倒せるが、いつ倒される側に回ってしまうか分かったものではない。

(これだけ変な世界になってるんだ。いつ何が起きてもおかしくない。)


実際ユニークスキルに蘇生術なるものがあるため、もしかしたら倒されるようなことがあっても生き返れるのかもしれないとも考えたが、人間の時に死んで生き返った時はゾンビになっていたのに、ゾンビの時に死んで生き返ったら今度は一体何になるんだという考えに至ってしまい、蘇生術を当てにすることはやめにした。


最初は人間のときの意識があるかもしれないゾンビを探すためだったが、正直今は自分が生き残るための糧になってくれるゾンビを探すようになってきている。

俺は殺されないようにするため、生き残るために強くなることを決意した。


家はすぐそこに見えているが、もう少しレベルを上げてから帰ろうと周辺のゾンビを探しに歩き始めた。

先日初めて評価を付けていただきました。それは残念ながら☆1個でしたがそれでも反応がもらえたことが凄く嬉しかったです!でも出来たら☆5が見たいなと思っている今日この頃です。どうか。。どうか。。。よろしくお願い致します!!

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