表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

私の1ページ

私の1ページ_10

「僕たち、もう会わないほうが良いと思うんだ」

よく行く喫茶店で彼に切り出されても驚きはなかった。

うすうす気が付いていて、気が付かないふりをしていた。

彼は俯いたままこちらを見ようとしない。

窓を見ると街路樹の紫色の木蓮が満開になっていた。

「木蓮が綺麗ね」

目線は窓に向けたまま、視界の端に彼が同じように窓の方向に顔を向けたのを捉えた。

きっと、あなたは私を忘れようと努力するのでしょう。

そしてすぐに、あなたの人生から私はいなくなるのでしょう。

それならせめて、あの紫色の花を見るたびに私のことを思い出してほしい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ