表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

おひまガエル様

作者: くうくう



昔々の事です。



水と緑があふれる緑水の国には、人の手のひらにのれるサイズの、小さなカエルの勇者様がおりました。


カエルの少年が、水の女神様に選ばれ、水の勇者となったのです。


日照りの日に雨雲を作り出し、必要な量の雨を降らすこともでき、自在に水の力を操る事ができる、素晴らしい勇者様です。


でも、この勇者様は少し変わり者で、彼と親しい者たちは、誰もが、苦笑とともに、おひまガエル様、と呼んでいました。



よく晴れていて、天気はいいけど暑すぎて、止めどなく汗が流れ落ちていく、そんな日が何日か続いていたある日の事です。


町外れの沼地の、お気に入りだろう、蓮の葉の上に、目を閉じながら、気持ち良さそうに、ゲコゲコと調子外れな歌を歌っている、彼の姿を見かけました。


人の村の子供たちも、楽しそうに一緒になって歌っていますね。


彼らの歌が終わりに近づいたころポツリ、ポツリと、上から水滴が落ちてきて、上を見上げると。


空一面を、雨雲が、おおっていました。


雨は半日ふり続き、乾いた大地は潤いを取り戻していきます。


子供たちは、楽しそうに、はしゃぎながら、雨のなかを、走り回っていました。



またとある日の、昼下がり。


、お気に入りの岩の上では、長々とお昼寝を楽しむ彼姿がありました。


、そんなのんびりを愛する、変わり者の勇者様。






平和でのどかな村の中。






幸せそうに、笑い会う村人たち。


その、楽しげな笑顔を見ながら、お気に入りの岩の上で、おひまガエル様は、今日もたっぷりとお昼寝をしていました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ