【6話】光源
10分ぐらいで
その場所に着いた。
足が痛く、木の枝を支えに
歩いたが、そこまで遠くはなかったようだ。
今は岩場の影から
様子を見ている。
はじめは町や村かもって思っていたよ。
だけど途中から気づいていたよ。
なんか暑いし、あの光おかしくないかってね。
だけど。。。期待するだろう。。。
「溶岩ってなんだよ」
つい文句を言ってしまう。
明るかったのは
ただ溶岩が流れていたせいだった。
いや、ただ流れてるだけではなかった。
明らかにおかしい物がいる。
溶岩の中を歩く巨人がいるのだ。
赤く光る巨人。
ゴツゴツとした【それ】は
RPGで出てくる
ゴーレムだろう。
最近F○やド○クエやってないんだけど。。。
先ほどの光景を
見てなければ、
優しいゴーレムさんというのも
あったかもしれない。
岩場を這っていた少し大きめの
蛇を雄叫びをあげながら
一撃で潰していた。
近づくと容赦は無いのだろう。
仲間になってもらって
戦力upウハウハ計画は無効だろう。
しかしゴーレムは無理でも、
ここで火を手に入れたい。
取り敢えず周りにゴーレムがいない事を
確認し手に持っていた
木の枝を溶岩に近づけてみる。
【ジュッ】
木の枝が短くなった。
まーあわよくば
燃えて松明がわりに
なってくれるのを期待したが
世の中そんなに甘くないようだ。
溶岩から火を貰うのは無理と判断し
他に何か手はないか辺りを見てみる。
ふと、溶岩の下流❔を見ると
木が燃えている。。。
「あれで、よくね(笑)」
俺は燃える木の近くへ
ゆっくりと歩き出した。