【4話】襲撃
後ろで音がした。
一瞬誰かお腹が空いている
人がいるのかな❔
なんて思ったが、
声はかけてこない。。。
ギぃギギぃギぃ
錆びた部品があるように、
ゆっくりと後ろを向く。
首が長い狼がいた。。。
灰色の首が長い狼。。。
キリン❔いや、狼だ。。。
これで高いところの
草でも食べてれば、
その姿に驚くだけで良かったが、
明らかに目が血走り、
此方を見ている。
その長い首は、
私が生やす草を食べる為に
進化したんでしょうか❔
「ハハハッ」
乾いた笑いが漏れた。
うちの近くに狼なんていない。
勿論キリンさんもいるわけがない。
野生のキリンなんているのは、
アフリカぐらいじゃないの❔
と言うかこんな生物見たことがない。
あ、目線が合った(´・ω・`)
ニヤッと笑う
キリンウルフ(仮)
既に此方は、
笑っている状態なので、
一瞬意思疎通が出来るかもっと思ってしまった。
それがそもそもの間違いだった。。。
キリンウルフ(仮)が
いきなり首を振り、
周りの木にぶつかり出した。
いや、パニックになったのかと思ったが
そうではない。
邪魔な周りの木をなぎ倒し始めたようだ。
うん。普通に無理だわ。
僕は、その光景を見ながら
自分の後ろへ駆け出していた。
無理無理無理無理無理無理。
後ろからすごい音が聞こえてくる。
いちいち木をなぎ倒しながら
進んで来ている。
移動するのに、長い首が邪魔みたいだ。
「その長い首は、なんのためなんだよー」
叫びながら走る。
後ろから木が倒れ、鳥たちが騒いでいる
音が聞こえる。
僕は心臓をバクバクさせながら
それでも逃げる。
とりあえず、音が聞こえなくなるまで
走る。
音が聞こえてくるうちは
ひたすら走る。
取り敢えずカニカマに謝りながら
走る事10分。
既に足はパンパンだ。
全力疾走なんて
続くわけがない。
よく見てないが途中
【トラ柄のパンダ❔】や【白黒チェックなサイ❔】
のような動物を見た。
余裕がなくて
ちゃんとは見えてないが、
そんな動物いるわけない。
つまりここはUMAの里か
もしくは違う世界なのだろう。
現実的ではないので
夢だと思うことにした。