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Through the Past

作者:冬長
「ここに捨てていく。俺が誰なのか、決めるのは俺だから」
ウィルステル北部に広がる荒野をさまよう、“蒼紫の朔風”と呼ばれる少年がいた。
それは過去に囚われていた少年が、過去を捨て去るまでの物語。


白を纏わされた紫の月が落ちて
鋭き朔風が荒れた北の大地を駆ける
それは過去を通して紡がれる
未来のための物語――

(過去に自サイト(蒼天白月)に上げていたものを転載しています)
一章
二章
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