易姓革命とは
今回は中国の歴史だ！
中国では、例えば有名な『秦の始皇帝』の『秦』から『漢』と言う風に、国が滅んで新たな国が中国を統一する事を何千年も繰り返して来た
その度に支配民族も、例えば『蘇』〜『漢族』〜『女真族』見たいに変わって行ったんだよ
中国は太古から多民族国家で、地域による風俗や習慣の違いは大きかった
そんな中国が、何故国が滅んでは新しい国が支配する事を繰り返して来たか？
その答えが『易姓革命』(えきせいかくめい)何だよ
では『易姓革命』とは何なのか見てみよう
易姓革命は、古代中国において、孟子らの儒教に基づく、五行思想などから王朝の交代を説明した理論。
天は己に成り代わって王朝に地上を治めさせるが、徳を失った現在の王朝に天が見切りをつけたとき、革命（天命を革める）が起きるとされた。それを悟って、君主（天子、即ち天の子）が自ら位を譲るのを禅譲、武力によって追放されることを放伐といった。無論、堯舜などの神話の時代を除けば禅譲の事例は実力を背景とした形式的なものに過ぎない
(wikiより抜粋)
要約すると、現皇帝(天子)が徳を失う(治安の悪化や政治腐敗)と天が(神様が)現支配体制に見切りを付けて、新たな勢力に革命を起こさせる
そして天(神様)に選ばれた者が禅譲(無血降伏・帝位を譲る)や戦で勝ち抜き新たな治世(王朝)を確立する
と言う考え方だな
つまり『新たな治世は銃口から生まれる』と言う言葉が有るけど、『易姓革命』を端的に語った言葉だよな？
簡単な話、前の皇帝の治世が駄目なら、革命起こして新しい皇帝が出てくれば良いじゃん！的な事だな
しかしこれは反逆をはかって国を滅ぼして、国を乗っ取った側の言い訳に過ぎないとも言われている
確かにそうとも取れるよな？
こう言った歴史が中国大陸では繰り返されてたから、前王朝が行った事は全部悪い的な歴史書を編纂する事が中国では多かった
唯一中国の理想的王朝と言われた『殷』の治世のみが、最良の模範と言われていた時代も有ったんだよ
それが『漢』の時代だな
それはともかく、基本的には前王朝のやる事なす事は全否定が中国の各王朝の歴史書の基本だった
だから『漢』の時代に書かれた『史記』には全王朝の『秦』は全否定で書かれている
比較的公平と言われる『史記』ですらそんな物何だよ
ただ『史記』の面白い所は、史記が編纂された時代の『漢』王朝の不正や悪事も暴露している点にある
『漢』の太祖の『劉邦』に関しても、側近を虐殺した事実や側室やその子供を、『項羽』の軍から逃げる時に置き去りにした事件もしっかり書かれている点だ
『史記』の編纂者である『司馬遷』はこれらの行為に痛烈な批判を書き加えている
だから『史記』は、『司馬遷』が亡くなってから発表された位何だよ
中国では往々にして側近の軍司令官や官僚を、更迭したり虐殺したりする事が多かった
何故そんな事に成るかと言うと、自分(皇帝)の次に実力や人気や権力の有る軍司令官や官僚が、敵に回って自分が攻撃されるのを極端に恐れたから何だな
だから特に新しい国が勃興した時には、革命で大活躍した将軍や軍師(官僚)が、汚名を着せられて虐殺される事が大変多かったんだよ
その事を司馬遷は『史記』の中で痛烈に批判し嘆いて居たんだよ
だから『史記』は比較的公平だと言われているんだな
さて司馬遷も批判している通り、中国大陸では側近に汚名を着せて虐殺する行為が横行した
そんな事をしていると、当然部下からの信頼は地に落ちる
だから新王朝初期が一番国家が不安定で、反逆が多発するケースも多かった
『漢』も太祖『劉邦』の時代には、劉邦が亡くなるまで反逆が無くなる事は無かったんだよ
しかも有能な側近ほど汚名を着せられる可能性が高かったから、それを利用して己の出世を図る人達が多かった
当然その人達は、側近の人達よりも能力的に劣るし、所謂『YESマン』になってしまって皇帝の間違った行動を諌める(批判して思い留まらせる)事をしなかった
だから時代が進めば進むほど、国の政治が腐敗しやすくなってしまう事が中国では多かったんだよ
そして『易姓革命』の繰り返し・・・
『史記』の司馬遷がこの様な行為に警鐘を鳴らしても、皇帝になるような人物やその側近は、誰もその言葉の重要性に気が付かなかったんだな
わかっていたのは、貧乏な学者位な物だったんだよ
それは今の世界も同じじゃ無いかな？
日本にしても、こりもしないで間違った経済政策を続けた挙句、失われた20年何て不景気を続けている
8％消費税増税したのがその証拠だな！！
増税に反対していたのは、市井の研究者や言論家の人達や学者さんばかりだったんだよ
な？歴史を学ぶのがいかに大事か分かるだろ？
中国大陸にだって尊敬に値する偉人・賢人は沢山居たんだよ
残念ながら不遇な人が多かったけどな？
では、今回の学校が教えない歴史はこれまで！
皆も歴史を勉強しようぜ！！
どうだったかな？
中国大陸と言う土地は、何度も国その物も支配民族も変わる事を繰り返して来た
それは一種の土着信仰とも言える『易姓革命』思想が有っからだ
日本の場合縄文時代以降、かなり細かく細分化されたそれぞれの地域が独立勢力として各々の地域を統率していた訳だ
『魏志倭人伝』からもその事が分かる
それから初代天皇による日本の統一事業が進んで大和朝廷が誕生し、統一国家日本が平安時代以降完成して行く
その後戦国時代は有った物の、基本的に『日本』と言う統一国家は一度も変わった事が無い
戦国時代や江戸時代にしても、基本的に地方自治体見たいな物(各藩や大名領地)だったし、天皇家の地位は変わらなかった
だから日本は世界一古い国体を守って居る国とされているんだよ？
だが中国は全く話が違う
今の『中華人民共和国』になる前の『清』は支配民族が『女真族(満州族)』で有り、現在の中華人民共和国とは基本的には全く政治的繋がりは無い
そもそも支配体制も支配民族も、清と中華人民共和国では丸っきり違うんだからね
一見、例えば『秦』から『漢』に掛けては支配民族は変わっても支配体制が変わらない様に見えるけど、『楚族』の王朝の【秦】と『漢族』の王朝の【漢】ではかなり違う物だし、支配する側とされる側が変わるんだから、同じ物である訳が無い
日本の戦国時代も、『織田信長』と『豊臣秀吉』と江戸時代の『徳川家康』ではやり方が全く違うだろ？
それと同じ事なんだな
日本の場合『豊臣秀吉』や『徳川家康』は今の【総理大臣】見たいな物で、政治的実権は握っているけど、それを認めて任命するのは今も昔も『天皇陛下』何だな
だから【国体】は大和朝廷時代から全く変わっていないんだよ？
所が中国大陸は違うよな？
支配民族も支配体制も根本的に変わってしまうんだからね？
だから中国大陸の歴史が何千年ならわかるけど、中国の歴史が(中華人民共和国が)何千年も続いている訳では無いんだよ？
中国(中華人民共和国)は70年位しか歴史が無い国何だよ？
それは韓国と北朝鮮も同じだな
そこを今回は覚えておいて欲しいぞ！
