表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学校が教えない社会科・歴史・公民  作者: 学校が教えない社会・歴史・公民
593/600

通勤・通学中や、家事・仕事の休憩時間などの隙間時間に最適!【超短編】解説「何故、日本がデフレを意図的に継続させられたのか?」

さて、今回は「人件費のジレンマ」についての解説、および考察になります。

まず、具体的な例として、「地方の交通インフラの廃線問題」を例に、「人件費のジレンマ」について考えて見ましょう。

地方の交通インフラが廃線する理由として。「人口の減少による利用者減少」が主な要因に有りますが、この事により・・・。

利用者が減る→収益が落ちる(営業係数1000などに)※営業係数とは、百円稼ぐのに、幾らコストが掛かるのか?という意味→運行本数削減・社員リストラ・利益確保のために運賃値上げ→利用者が減る→営業係数が悪化する→以下繰り返し・・・。

と言う、所謂「負のインフレスパイラル」に陥って、赤字拡大からの廃線と成るのが、お決まりのパターンなのですよ。

しかも、基本的に人件費は「先進国ほど、経済力(物価水準)により、高い傾向にある」ので、「人件費のジレンマ」に陥り、一人当たりの人件費を大幅には減らせないので、企業側は、リストラや非正規雇用(若しくは移民の低賃金労働者)にシフトせざるを得なく成ります。

そして、輸出主導型の製造業者は、先進国ほど「人件費のジレンマ」により、価格競争力を、後進国や新興国に対して、失っていく事になります。

なので、経済発展した国は、基本的に「内需型経済」に、シフトせざるを得なく成ります。

これは、国が経済発展して行く過程において、どんな国でも陥る事に成ります。

現に、あれほど絶好調だった中国や韓国は、この「人件費のジレンマ」により、価格競争力を失って、今やスタグフレーション真っ只中ですよね?

次は、インド・カナダ・ブラジル辺りが、この「人件費のジレンマ」に突入するでしょうね?

カナダを省き、インド・ブラジルは、国内の経済格差がかなり大きいので、「人件費のジレンマ」に陥りつつ、更には国内が、政治的に不安定に成ると予想されます。

中国が未だに価格競争力があるのは、労働者を共産党が安く買い叩いているからで、それでも以前よりは、物価が上昇傾向に有りますし、政治的な不安や人件費高騰を経て、日本企業やその他の国々は、中国をサプライチェーンから外して来ております。

で、日本が何故、長年「意図的(作者の考察)」に、デフレ不況に陥れられたのかと言えば、未だに輸出主導型の企業が、自民党のメインスポンサーですので(経団連加盟企業・トヨタ・鉄鋼・造船など)、「人件費のジレンマ」は、輸出競争力に影響しますので、デフレを継続化させて(非正規雇用化・消費税の度重なる増税・デフレ期に増税の繰り返しなど)無理矢理「人件費の抑制」を図ったからだと、作者は考えております。

サプライチェーンの多角化も、この「人件費のジレンマ」に由来するものです。

人件費の安い所で製造する・消費地で製造し、内需としてコストを抑える(トヨタなど)は、正に「人件費の高騰による、コスト上昇のジレンマ」を回避する為で有りましょう。

まぁ、日本は7割が内需なので、輸出依存では無いのですけどね。

結果的には、日本は輸出競争力を維持する事には成功しております。

以前ほど、製造物の直接輸出には依存してはおりませんけどね。

アニメの製作者の収入が少ないのも、アニメの制作費が安い一因には成っております。

ハリウッドやアメリカのアニメよりは、遥かに制作費が低いですからね。

何れにせよ、「人件費のジレンマ」による、輸出競争力の低下を抑える為に、政策的に、デフレの継続が行われた可能性も有ると、作者は考えております。

何せ「バブル景気」で、日本国民の人件費が一時的に爆上がりしておりましたからね。

バブル崩壊を契機に、人件費の大幅削減のために、デフレ継続を財界が望んだのではないでしょうか?

信じるか信じないかは、読者の判断にお任せ致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ