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学校が教えない社会科・歴史・公民  作者: 学校が教えない社会・歴史・公民
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【令和学問のすすめ】新自由主義者とは、【野蛮人】で有る事を解説

ヨーゼフ・アロイス・シュンペーター(Joseph Alois Schumpeter、1883年2月8日 – 1950年1月8日)は、オーストリア・ハンガリー帝国(後のチェコ)モラヴィア生まれの経済学者である。

企業者の行う不断のイノベーション(革新)が経済を変動させるという理論を構築した。

また、経済成長の創案者でもある。


「人を変えることが出来なかったら、何にも変えたことにはならない。」

ヨーゼフ・シュンペーター


「民主主義における選挙民の投票の第一義的な機能は政府を作り出すことにある。政府を作り出すということは、実際には統率者たるべき人を決定することに等しいと言えよう。」

ヨーゼフ・シュンペーター


「資本主義は、その繁栄ゆえに滅亡するだろう。」

ヨーゼフ・シュンペーター


「イノベーションこそが資本主義の原動力である。と同時に資本主義はその成功ゆえに必ず失敗する。」

ヨーゼフ・シュンペーター



さて、今回は以前解説した「新自由主義的な考え方は、古代から存在した」事の補完的な解説。

「新自由主義者とは、野蛮人の事である」を解説して行こう。


【新自由主義者】=「原始的な商取引(資本制度)における、野蛮な自己利益のみの追求」


【文明人】=「人間間や組織間の問題解決の為に知恵を出し合い、法整備や条約締結などで、問題が発生することを未然に防ぎ、各個人や組織に不満が起きないよう、知恵を絞る(公益資本主義)」


そもそも、古代に初歩的な貿易や商取引が行われていた頃は、法律など存在せず、支配者や商人のやりたい放題だった。


古代文明の殆どにおいては、戦争で侵略した他国の領民を「奴隷」として使役し、今で言う賃金など払わず、最低限の衣食住を保障しただけだった。


正に株主への配当金を増やす為に、「コストカット」と称して、一番お金の掛かる人件費を削る為に、「非正規雇用化」や果ては「人材派遣」や「社員のフリーランス化(個人事業主化して、契約破棄の自由化や契約金を値切る)」をして、労働者を「奴隷化」している新自由主義者も全く同じで有る事が理解出来よう。


当然、過去の「日本式資本主義(公益資本主義)」の経営者達は【文明人】

その代表が【出光佐三】である。


そもそも、古代的な貿易や商取引に法律やルールが無かったせいで、戦争や紛争が起きた事から、時代が下る毎に法律やルールが決められて、文明的な貿易や商取引が行われるように成ったのだ。


それでも、古代から文明が起こる中世に掛けては、その地域の覇権国家がルールを他国に押し付ける形で法整備が為された。


エジプトやギリシャ、後のローマ文明などがそうであろう。


さらに、後年覇権国家になる、スペイン・イギリス等も、大航海時代やその後の産業革命において、新自由主義者のルールを他国に押し付けた。(侵略による植民地)


この第二次大戦前までの貿易や商取引の法整備に関しては、正に「強者が弱者にルールを押し付ける」形での新自由主義だった。


正に、第二次世界大戦後に「保護貿易」のルール(条約)が締結されるまでは、【野蛮】のそしりを免れないであろう。


そもそも新自由主義者は「資本を出したものが偉い」と勘違いしている。

資本を出すものも必要だが、そのビジネスを生み出した実業家も必要だし、経営者を支える労働者も必要。何一つ欠けても、企業は存続し得ない。

なので、作者は、投資を否定している訳でもないし、投資家の必要性も熟知している。


故に「出光佐三」の名言

※「わが社の資本はカネでなく、人間だ。カネは資本の一部だ。いちばん大切なのは人。人が第一であって、人が事業をつくり、事業がカネをつくる。カネは人についてくる。」

と言う結論になるのが【文明人】の証拠。


こんな事は、戦国維持代(室町時代~江戸時代前半)の戦国武将も百も承知で、武田信玄は。


※「人は石垣、人は城」


と言う名言を残している。


戦国武将などと言う、戦争に身を置く人間ですら、「組織は幹部だけでは成り立たない」事を見抜いているのだ。


つまり、自民党・維新の会・公明党なる新自由主義者の支持政党は、「野蛮人の政党」と言う事に成るだろう。

話し合った結果が、新自由主義者が愛してやまない、配当金を生み出す労働者をぞんざいに扱う、解雇規制緩和を押し通すのなら、【野蛮人】以外の何物でもないのだ。


そもそも投資家とは、「将来性の有るビジネスに投資して、その見返りに配当金を得る」のが本筋であって、やれ「配当金が何倍に増えましたw」とか浮かれるは本末転倒も甚だしい。

本来は投資家が起業家に投資するのは、実業家も労働者も投資家も、【三方良し】(皆お金を稼げて幸せに成れる)事を目指すのものであろう。


配当金目当てで、高配当金や会社の存続ノミを目的とし、非正規雇用や単純労働や事務職に対する派遣労働、解雇規制緩和による弱者切捨てなど、投資家としてあるまじき態度であるし、何よりも新自由主義者が忌み嫌う「人切りによって、不採算のゾンビ企業を生き残らせてしまう可能性が高まる」のだから新自由主義者の言う理屈に合わない。


ましてや、可処分所得が十分に得られて居ない労働者に対して、リスクの説明もしないまま、確実性の無い投資を勧めるなど愚の骨頂である。

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