【お正月特別企画】電動乗り物を実際に買ってみた!(人柱企画w)
さて、2025年の幕開けから暗い話も何なので、去年個人的に買って後悔した【電動キックボード(特定小型原付)】と、今使っている【電動モペット(原付登録済み)】の、実際使ってみたレビューをして見たいと思う。
電動の乗り物に興味のある読者諸兄の、参考になれば幸いだ!
レビューを始める前に、【特定小型原付】と【電動原動機付き自転車】の違い見てみよう。
【特定小型原動機付自転車】とは
特定小型原動機付自転車とは、原動機付自転車のうち車体の大きさ及び構造が自転車道における他の車両の通行を妨げるおそれのないものであり、かつ、その運転に関し高い技能を要しないものである車として道路交通法施行規則で定める基準に該当するものをいいます。
■令和5年7月1日より施行される特定原付の主な内容
保安基準への適合(最高速度20km/h、最高速度表示灯の装備など)
自賠責保険(共済)への加入
ナンバープレートの取付け
免許不要(但し16歳未満の運転は不可)
ヘルメットは努力義務
原動機は【電動】のみ(定格出力600w/0.6kwまで)
規格内であれば、2輪でも4輪でも、何なら18輪でも構わない(現実的では無いがw)
高さ制限や横幅の制限以内であれば、屋根付きでも構わない。
なので、4輪の特定小型原付や、3輪の特定小型原付も増えて来ている。
初期の頃は、【電動キックボード】の製品が多かったが、最近新発売されるモデルは、自転車型(ペダルは無く、足置きがある)が一番多い。
16歳以上ならば無免許で乗れる事から、高齢者の近距離移動や、通学困難な田舎の高校生の移動手段としても活用が見込まれる。
特に高齢者に関しては、免許返納者で、あまりにも巡航速度の遅い「セニアカー(最高速度6km)」に変わる乗り物として、需要が高まりつつある。
【原動機付き自転車】とは
道路交通法では総排気量が50cc以下または電動機が定格出力が0.6kW以下のものを指す。一方、道路運送車両法では125cc以下のものを原動機付自転車と区分しており、このなかで第一種原付(総排気量50cc以下または定格出力0.6kW)と第二種原付(総排気量50ccをこえ125cc以下または電動機の定格出力が0.6kWをこえ1.0kW以下)に区分されている。2輪の50cc以下であればすべて原動機付自転車扱いとなる。(最高出力が規定より大きいものは原付ではなくなり、自動二輪車に分類される)
(注)警察庁は2024年8月30日、道路交通法施行規則の一部を改正し、原付(原動機付自転車)免許で乗車できる排気量を、現況の50cc以下から125cc以下に見直す(ただし最高出力を4kW以下/5.4ps以下に制限することが条件・電動は変更無し)方針を固めた。 施行期日は2025年4月1日
と言う訳で、来年4月からは、馬力規制済みの125cc以下のバイクが原付1種となるが、電動車に関しては、今まで通り6定格出力600w以下の車両が原付一種となる。
ちなみに、ホンダのジャイロX&キャノピーの様に、車輪幅が規制値似内であれば、これまた4輪でも18輪でも構わない(現実的では無いがw)
4輪の原付は(原付ミニカーではない)、過去に存在した!
タケオカ自動車工芸の【ルーキー】だ。
https://www.youtube.com/watch?v=2EM1AoHGjU4
残念ながら生産終了しているが、屋根つきでジャイロに積める大型のリアボックスも標準装備、電動で静かと中々に良い車両だったのだが・・・。
電動モーターやバッテリーの技術が進んで、国産で7.2馬力(メーカー自主規制)の電動バイクの登場を期待したい!
んで、先ずは作者が最初に買った【電動キックボード(特定小型原付)】の、BLAZE KICKBOARD EV LITEモデルから!
https://portal.blaze-inc.co.jp/kickboardev/
取り敢えずスペックとしては、350wモーター搭載で、航続距離は30km。
バッテリーが取り外し可能な所と、当時としては破格に安い車両なので、お試し的に買って使って見た。
まず、こうした基本的に通販で購入する車両は、ある程度自分で点検・整備が出来ないと、色々と困る事になる(泣)
実際、タイヤがパンクした時には、友達の自動車整備士に泣きつく羽目に成った(泣)
で、実際の使い勝手はと言うと、時速20kmは平地では普通に維持できていた。
余程バッテリーが減らない限りは、最高速度が低下するようなことは無かったので、バッテリーマネージメントは優秀。
多少の坂道(自転車なら軽い立ち漕ぎ)でも、MAXSPEED20kmは出ていた。
流石に急坂では、時速15km程度まで落ちるし、最悪登らない事も有ったが、そこまで不便には感じなかったし、航続距離30kmも概ねスペック通りだった。
乗り心地は、サスペンションが無かったので、ギャップが有るとゴツゴツした乗り心地になるが、そのせいで運転に支障が出る程ではない。
ただ、大概の特定小型原付に共通する事なのだが、アクセルが親指を下に押し込むタイプで、微妙なスピード調節が出来ない事と、長時間乗ると親指が疲れるのには困った。
なので、こうしたアクセルスイッチを採用する機種の大概には、クルーズコントロール(アクセルを使わなくても、速度を一定に保つシステム)が付いているが、作者が買った機種には付いていなかったので、これにはまいった・・・。
最初から付いていたバックミラーが使い物にならず、後付けでアフターマーケットの物を取り付けた。
あと、鉄製のネジやパーツが、僅か一ヶ月で錆びたw
これには作者も苦笑した。
それと、この製品の問題では無いのだが、兎に角【電動キックボード】への世間の風当たりは悪かった!
兎に角「悪目立ち」するし、きちんと車道を走行していても、文句を言われた事もある。
それと、「幅寄せ」して来る悪質なドライバーが多かった事も有り、半年使って電動モペットに乗り換える際に、下取りに出した。
ちなみに、【電動キックボード】は個人売買もし難い上に、ハードオフでも買取不可だった。
理由は「売れないから」と、「製品的な信用性に欠けるから」だそうだ。
と言うわけで、実際に通勤に【電動キックボード】を使ってみた感想だが、立ち乗りで片道約4.5kmを走る分には、そこまで不便は感じないが、兎に角世間の風当たりが悪いし、時速20kmは自動車の追い抜き行為で、かなり危険な目に合う事も多かった。
なので、幹線道路は避け、なるべく自動車を先に行かせる運用をする必要があり、使い勝手が良いとは言い難かった。
しかも、基本的には荷物が積めないので、バックパックなりを常に背負っていなければ成らないし、自賠責保険証と車両の登録書類も、バックパックに携行しなければ成らなかった(所持して居ないと違法)。
まだまだ【電動キックボード】は、使い難いと言う印象だ!
続けて、今何かと話題の【電動モペット(原付登録済み)】だ!!
ちなみに作者が購入したのは、「原付 電動自転車バイク「まめ吉Ⅱ」」と言う機種になる。
https://mjtrike.com/menu/%e5%8e%9f%e4%bb%98-%e9%9b%bb%e5%8b%95%e8%87%aa%e8%bb%a2%e8%bb%8a%e3%83%90%e3%82%a4%e3%82%af%e3%80%8c%e3%81%be%e3%82%81%e5%90%89%e3%80%8d-%c2%a5-180000%e5%86%86%e7%a8%8e%e8%be%bc/
モーター出力は定格400w。
航続距離は約50kmと成っている。
見ての通りの「完全に折りたたみ自転車」型だが、所謂自走走行が可能な「電動モペット」だ。
最近、特に大都市圏で、この「電動モペット」の違法走行が大問題に成っているが、この車両は日本のメーカーが正規に企画・販売している、「電動原付」となる。
無論!作者はキチンと、「原動機付き第一種自転車」として役所で正規に登録して、自賠責保険(5年)と自動車保険の「ファミリーバイク特約」にも加入している。
んで、通勤に使って見た感想だが、7箇所もサスペンション機構が付いているので、車両重量が軽いのにもかかわらず、乗り心地は良い。
バッテリーのマネジメントシステムが弱いのか?航続距離は30kmに満たないので、50kmなど到底届かないが、冬なので、暖かくなれば航続距離が伸びるかも?
坂道に関しては、電動キックボードよりは登るが、矢張り急坂では速度が落ちるのは、電動乗り物に共通する弱点だ。
ただし、ペダルが有るので「人力でモーターをアシストする」と言う、電動アシスト自転車とは逆の「人力アシスト」をしてやると。20km程度で大概の坂道は攻略出来るw
「人力アシスト」時でも、ペダルに足を乗せてから回ししている程度の物なので、正直、電動アシスト自転車よりも全然楽チンw
最高速度も、きっちり30km出る。
ただし、バッテリーマネジメントが弱いせいなのか?大体10km前後乗ると、時速30kmまで出なくなる。
恐らくは、バッテリー残量よりも、残量低下による【電圧の低下】の影響が大きいのだと思われるが、BRAZEの【電動キックボード】はそんな事が無かったので、恐らくはこの車両の「弱点」だと思われる。
それと、メーター類の表示が「ややいい加減」(メーカーも認めている)なので、いまいち宛てに成らないと言う弱点もある。
まぁ、概ね【電動キックボード】よりも乗りやすいし(座っている事も大きい)、何せ「何故かナンバーが付いている自転車」なので、自動車側も電動キックボードよりも、風当たりは良いので、そんなに怖い思いはしなくて済む。
と言う風に、矢張り電動の乗り物は、まだまだ発展途上の乗り物で、誰にでもおすすめ出来る代物では無いと言うのが、作者の率直な感想だが、電動ならではのスムーズな走りと、基本的に静かなのは、矢張り何物にも変えがたい魅力だとも言える。
今後バッテリーやモーターの開発が進んで、7.2馬力・航続距離100km・最高速度60kmとかに成れば、普通にエンジン式の原付を駆逐するだろう。