【令和学問のすすめ】コンパクトシティーは破滅への導き
福沢諭吉【格言集】より
>自分の考えだけで、他人を評価してはならない。
>賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによって出来るものなり
>自分の悪かったことに気が付いて改めるというのは立派なことだ。
渋沢栄一【格言集】より
>ひとかどの才人ででもあるかのように振る舞うと、大きな失敗をしでかすことになる。
>悪いと知りつつ習慣を改められないのは、自制心が足りない証拠だ。
さて、TVのコメンテーターなどでお馴染みの、コラムニスト室井佑月大先生の旦那様、米山隆一議員(立憲民主党)が、何やら不規則発言をして、よりにも寄って、支持層の『自称リベラル』から叩かれまくりだそうだ(笑)
その不規則発言の記事を見てみよう!
>【米山隆一は「移住強制」なんていってない。これは「お願い」だ(室井佑月)】
『(前略)今回の復興では、人口が減り、地震前から維持が困難になっていた集落では、復興ではなく移住を選択する事をきちんと組織的に行うべきだと思います。(後略)』(米山隆一衆議院議員・立憲民主党)
これは8日の米山の発言。
米山はあたしの夫。
この発言について、米山を普段から嫌いな人たちが「今いうことか」「そこに住む人のことを考えない棄民政策」「差別思想」などと一斉に叩き出した。いやはや、びっくりしたのが、リベラルといわれる人たちの言い掛かりの方が多かったこと。
(日刊現代)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/334917
とまぁ、自称リベラルに叩かれまくりな訳だが、別に言い掛かりでも無いような?
お願いであれ何であれ、被災者に対して、今言う事ではないよな?
室井佑月大先生も、旦那を庇いたいのは分からないでも無いのだが、この発言の何が問題なのか?大先生も理解していない様子。
自称リベラルが言っている通り、「今いうことか」「そこに住む人のことを考えない」は、まさしくその通りであり、別に叩いているわけでは無く、批判されているだけだよな?
仮設住宅や避難所暮らしから開放され、復興に向けた新生活が始まってからならわかるのだが、今言う事では絶対に無いので、批判されて当然なのだ。
まぁ、『棄民政策』だの『差別意識』だのは言い過ぎだが、室井佑月大先生にせよ、旦那の米山隆一議員にせよ、この発言の根底にある【コンパクトシティーの弊害問題】を、全く理解出来ていない。
そもそも、被災地域が『ポツンと一軒家状態』ならば、米山隆一議員の言っている事は理解出来るし、
東日本大震災の時の様に、自主的に他地域へ転居する被災者の方々も少なくは無い。
ましてや、過疎地域で復興するにも、そもそも人手が無いのなら、尚更復興を諦めざるを得ないだろう。
つまり、米山隆一議員がワザワザ発言するまでも無く、本当に限界集落なのならば、そもそも復興自体が難しいのだ。
何やら、作者が、室井佑月大先生の変わりに成ってしまっているな?(笑)
しかし問題は、その限界集落が何らかの産業、例えば、希少な農作物の産地だったりした場合、その産業は失われる事に成ってしまうので、その産物の供給能力が減るか、もしくは無くなって仕舞うのだ!!
無論、その地域へ通って産業を続ける事は可能かも知れないが、大概の場合はその産業が失われ、技術継承もされなくなり、一度失った技術を復活するには長年掛かるから、大変な事に成ってしまう。
コンパクトシティー構想のメリットは、『集住する事によるスケールメリットによって税収を増やしたり、消防・警察・救急・医療・ごみ処理などの行政サービスを、広範囲へ広げ無くて済むので、人件費の抑制などに繋がる』と言う事だ。
確かに、これだけ聞けば、コンパクトシティー構想は魅力的に思える。
故に、政治家も騙されるし、現実に『なんちゃらパークタウン』の様な、民間企業のニュータウンなどは、まさしくコンパクトシティー構想の民間版だと言える。
しかし、コンパクトシティー構想には、大変なデメリットが存在する!!
それは、放棄される地域が、出来てしまうと言う事だ。
一度人が住まなくなると、その土地はドンドン荒れて行ってしまう。
その土地で農作物を作っていたり、畜産業を行っていたとしたら、放棄された分の供給能力は、毀損されてしまう事に成ってしまう。
ただでさえ、日本の食料自給率は世界最低レベルなのだが、さらに追い打ちを掛ける事に成るのだ!!
それに、そもそもその地域に人が住む事によって、土地を荒廃から守って来ていたわけだが、人が住まなくなれば、荒れ放題に成る可能性が高まる。
何せ、元から限界集落だったのなら、地方自治体も基本的に体力が無いから、山の土砂崩れを防ぐ工事をしたりする、余力は無いか少ないのだ。
ましてや、こうした地域に有りがちな里山などは、その地域に住む人達が管理する事により、土地の水分保持力や、土砂崩れを防ぐ事が出来ていたわけだが、人が住まなく成れば、自然に帰るだけなので、土砂崩れやがけ崩れが、頻繁に起きやすく成ってしまう。
こう言っては何だか、TV番組の『鉄腕ダッシュ』が、それを如実に証明している。
『ダッシュ島』『ダッシュ海岸』などのチャレンジ企画は、人が手を入れる事によって、海岸の再生や無人島の再生が出来た証拠なのだ!!
『ダッシュ村』に至っては、荒れ果てた耕作放棄地を再生する事に成功しているし、里山も復活したのは、『鉄腕ダッシュ』視聴者は、覚えている事だろう。
ましてや、コンパクトシティーが被災した場合、一挙に被災者数が増えてしまう危険性も孕んでいる。
近隣の市区町村に人が居なく成ってしまうと、被災地から一番近い地方自治体の住民から、助けて貰う事が困難に成ってしまうのだ!!
特に、日本の様な災害多発地域は、人が出来るだけ分散して住む事により被災者を最小限に抑えて、早急に救援出来る体制を整えないと、今回の能登半島地震の様に、救援が遅れる様なザマに成ってしまうのだよ。
無論、田舎にも若年層が定住出来る様に、農畜産業や魚業で十分な所得が得られる様に、補助金を政府が支出したり、田舎でも兼業が出来る様な、産業を起こせる土壌を作るのも、地方自治体ではなく、日本政治が財政支出を増やして行うべき政策なのだよ。
若年層が田舎に定着出来れば、少子化対策にも繋がるし、田舎の高齢化問題や後継者問題も、解決に導く事が可能に成るのだ。
なので、米山隆一議員の発言は程度が知れると言う話だし、それを擁護する室井佑月大先生も、その程度と言う事に成るのだ!
これでは、立憲民主党に支持が集まらないのは当然だな?
支持層の『自称リベラリスト』に、反発喰らう様では同仕様も無い。
まぁ、米山隆一夫婦の、程度が知れたと言うお話でした(笑)