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学校が教えない社会科・歴史・公民  作者: 学校が教えない社会・歴史・公民
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【令和学問のすすめ】これぞ本物のSDGs 有機堆肥製造会社ハザカプラント

【秋保電鉄のチャンネル(youtube)】

https://youtube.com/channel/UCjX5bACAgs9hq5qgXqYYQng

福沢諭吉【学問のすすめ】より


>国中の人々に貴賤上下の区別もなくし、その国は自分の国であると各自が自分の身に引き受けて、智者も愚者も目が見開いている人もそうでない人も、おのおのその国人であるという分を尽くさなければならない。


>もとより、国の政治を取り行うのは政府であって、その支配を受ける者は人民であるけれども、これはただ便利のために双方の持ち場を分けているだけである。

 一国全体の面目に関わることになったら、人民の職分やるべきことではないとしての政府にのみ国を預けて、かたわらでこれを見物するだけということがあってよいだろうか。

それでいいはずがない。


今回は、これこそ本物のSDGs(持続可能農業)。


有機廃棄物から堆肥を製作している、㈱ハザカプラント工業を紹介したい。


㈱ハザカプラント工業のホームページは、以下のURLから是非とも参照して頂きたい!


http://hazakaplant.co.jp/


現在、全国15箇所で、バクテリアによる、有機廃棄物から堆肥を製作する事業を行っている。


現代の読者には、堆肥は馴染みが薄いと思うが、昭和40年代頃までは、普通に畑などに使われていた有機肥料だ。


昭和40年代頃まで、畑には『肥溜め』と言う穴が設置されており、人のし尿や糞、畜糞などを肥溜めに溜めておき、時間を掛けて発行させ、堆肥として使っていた。


戦後の食糧難の時代には、食糧難解消の為に、集められて来たし尿や人糞、畜糞などを発酵させずに使っていた為に、寄生虫の問題が蔓延し、学校などでも、寄生虫検査(肛門にシールを貼って調べる)が年1回行われていたぐらいだ!


つい最近まで、食品工場などでも、寄生虫検査は普通に行われていた。


ちなみに、キチンと発酵処理された堆肥には、寄生虫の卵や幼虫は発生しない。


日本における、昔ながらの堆肥の制作方法は?


かつては肥溜めで作った堆肥が主要な肥料の一つとなっていた。農家自身の屎尿を使うだけでなく、江戸時代には農家が都市部の長屋などから屎尿を購入することも行われ、江戸時代の都市ではこれが主要な屎尿処理手段となっていた。


その運搬には、肥桶こえたごをさげた天秤棒を用いた。


>発酵熱により高温(70度程度まで上昇する)・低酸素状態となり寄生虫などを死滅させる、発酵プロセスにより分解されていない高分子物やヒト由来のさまざまな酵素類を分解する、などのプロセスを経る。一方で不十分な発酵や高温に耐えられる寄生虫卵があった場合、寄生虫病の原因となることもあった。

 多く糞尿から感染した赤痢などは、高温発酵中にほぼ死滅する。

発酵を行わない屎尿をそのまま堆肥とすると、窒素飢餓による根腐れなどの問題を引き起こす。

 このため、屎尿は肥溜めなどで十分に発酵することや、使用時に水で薄めることが必要とされた。

(ウイキペディア)


https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%82%A5%E6%BA%9C%E3%82%81


この、発酵熱により高温(70度程度まで上昇する)が、バクテリアの働きによるものだ。


戦後の混乱期はさておき、その後の農協指導による化学肥料の使用が大半を占める様になるまでは、堆肥の製作は各農家で行われていた。


農協が化学肥料の使用を推奨したのは、戦後の発酵不足の堆肥使用による寄生虫の蔓延問題や、米占領軍(GHQ)による、堆肥使用の規制によるものだ。


無論、アメリカ産の化学肥料を、日本に輸入させる目的も有った。


当時の朝鮮半島や台湾、日本国内に有った化学肥料工場は、戦争による影響で使えなかったり、生産量が減っていたからね。


ともあれ、日本における堆肥の歴史は、古くは鎌倉時代から存在したとされる。


その頃から、廃棄物処理や循環型社会(農業)が、日本国内では行われていた事に成る。


その、現代では忘れ去られた技術である、有機肥料(堆肥)の短期間での生成を可能にしたのが、㈱ハザカプラント工業の社長である、葉坂勝氏である。


通常、数カ月掛けて、人糞や畜糞と稲藁や落ち葉などを混ぜたり、発酵を促進させる為に更に人糞や畜糞を掛けたりして作る有機堆肥を、ハザカプラントでは、僅か25日間で製作出来てしまう!!


これは、葉坂勝氏による研究と実践による、経験によって導き出された、最適解によって可能と成った。


しかし、残念ながら、一部の有機農法の有志による、ハザカプラント製堆肥の使用は有るものの、現状では、作られた堆肥は、処理済みの有機廃棄物として、土に返されているのだそうだ。


では、ハザカプラントは何処から儲けを稼いでいるかと言うと、有機廃棄物の回収費用で、会社を運営しているのだそうだ。


実に勿体ない!!


多少価格は高いのかも知れないが、完全な有機堆肥であり、完全なリサイクルが可能な技術が生かされていないのは、真に不遇だと言わざるを得ない。


しかも!国内で完全なリサイクルが可能なのにだ!!


下水処理場や焼却処分場で、ただ廃棄される排泄物が、豊かな土と成って却って来るのに、これを政府主導で推進しないのは、正に政府の怠慢だと言わざるを得ないよな?


福沢諭吉先生の仰る『国の独立』とは、国内の供給能力の強化も意味する。


ましてや、有機堆肥で土壌が豊かになり、美味しい農作物が生産出来ると成れば、尚更であろう。


言葉ばかりのSDGsでは無く、真の持続可能性の有る、有機堆肥を製作するハザカプラントを、是非とも読者諸君も知っておいて貰いたい。

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