消費税の逆累進性
今回は消費税について少し突っ込んだ話をしよう
『消費税』と言うのは、逆累進性・・・つまりお金の無い人ほど税負担が増えていく税金なんだ
ここで、ちょっとむずかしい経済専門用語『消費性向』について説明するぞ
『消費性向』とは、収入に対する支出の割合の事を言うんだ
具体的に説明しよう
例えば、年収1000万円の家庭が150万円の自動車を買うのと、年収300万円の家庭が150万円の自動車を買うのでは、全然収入に対する支出の割合がちがうよな?
年収1000万円の場合1000-150で残金850万円で、収入に対する支出の割合は1割5分
年収300万円の場合は300-150で残金150万円で年収に
対する支出の割合は5割(約半分)
これが「消費性向」と言う物なんだ
つまり、比較的お金持ちの家庭は、年収に対する支出の割合が低い(消費性向が低い)
逆に比較的お金が無い家庭は年収に対する支出の割合が高い(消費性向が高い)と言うことなんだ
ん?むずかしかったかな?
要するに、同じ買い物をするにしても、お金持ちと庶民では全く収入に対する負担がちがうんだな
と言うことはすべての物品やサービスに、原則的に一律に同じ税額が設定されている「消費税」は、比較的お金がない一般庶民ほど税負担が高くなると言うこと何だ
うーん・・・小学生にはむずかしいかもしれないな?
ついて来れてるかな?
消費性向が高い一般庶民で有るほど、収入に対する税負担が高くなってしまう
これが「消費税の逆累進性」何だな
で?これがどう問題なのかと言うと、まずは不公平だよな?
だって金持ちほど税負担が低くなるんだぜ?
さらに消費性向が高い一般庶民の方が、圧倒的に日本国民の大多数なのに、消費税を無闇に増税すれば、景気に対してものすごく悪影響が有るんだよ
だって、一番市場のパイが大きい一般庶民から、消費税増税して購買力を奪う(税負担が上がるため、その分物が買えなくなる)様な事をすれば、景気が悪くなるのは当たり前だよな?
で、去年日本政府は消費税増税しちまったんだな・・・
おじちゃんに言わせれば、おろか者としか言いようがないんだ
日本は内需が6割以上の内需先行国家なんだ
それが内需を冷え込ませる「消費税増税」をするなんて、どう考えても景気悪化させたかったとしか思えない政策なんだな
でも、日本政府は医療費や社会補償費が足りないからそれに使うって言ってる・・・と君達も思うかも知れない?
しかも国の借金が国民一人当たり800万円だって言うし・・・って言うかも知れない?
「国の借金がー!!」に関してはまた今度説明するけど、実際は日本は泣こうがわめこうが破綻できないから安心してくれ
で、社会補償費に関してだが、確かに少子高齢化で社会補償費は増えて行っている
でもな?余計な消費税増税なんかしないで、景気が回復して行けば、国の税収は自然に上がっていくんだよ
むしろ消費税増税で一時的に税収が上がっても、景気が悪化すればどんどん税収は増税前より減っていくんだよ
それが1997年に実際に起こっているんだ
それから日本は失われた20年何て言われた万年不景気状態におちいったんだな
で、何で今回この問題を取り上げたかというと、実は日本はまた景気悪化に向かっていっているんだよ
色々な指標がそれを物語っているんだ
おじちゃん的には、消費税なんて廃止するか、せめて税率を5%なり3%に戻せと言いたいところなんだ
軽減税率何てやったって無駄だぞ?
イギリスでやってるけど、あまり効果が無いからな・・・
何も金持ちに増税しろとまで言わないけど、一般庶民から無闇に税金を搾り取るのは景気に悪影響だと言いたいだけなんだ
格差も広がってしまうしな
さて、今回の学校が教えないこむずかしい経済学(社会科)はこれまで!
また読んでくれよな?
消費税について、少しでも分かってもらえたかな?
消費税は『財務省』が言うような【公平】な税制では無いんだ
もし、本当に【公平】な税制なら、何故『軽減税率』が必要なんだろうな?
この『軽減税率』が、低所得に対して影響が大きい事の証拠じゃないのかな?
な?財務省や政治家の嘘に騙されるなよ?