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学校が教えない社会科・歴史・公民  作者: 学校が教えない社会・歴史・公民
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知財商売(ライセンス契約)は新自由主義有ってこそ!!

【秋保電鉄のチャンネル(youtube)】

https://youtube.com/channel/UCjX5bACAgs9hq5qgXqYYQng

さて、近年は日本の産業界も知財販売(ライセンス契約)で、特許使用料で稼ぐシーンも増えて来ている。


具体例だと、炭素排出量を減らす為に、ディーゼルエンジン車に使われている尿素添加[通称アドブルー]に関する特許は、日産自動車が開発所有し、世界中の大型トラックなどのディーゼルエンジンで、使用されている。


そのライセンス料収入も、日産自動車の大きな収益リソースだろう。


まぁ、これに関しては、排出ガス規制に対する技術で有り、特に製造業に関する特許では無いが、重要な輸送インフラに関わる技術なので、使わないと言う選択肢は無いし、使いたく無いのなら、別な技術を開発するしかないが、研究開発には莫大な時間とコストが掛かるのも事実であり、その為に他社で開発された技術を、ライセンス契約して使った方が安く付く場合も多い訳だ。


で、特に製造業に関する特許、例えば半導体の洗浄に使われる、レアガスの精製技術で有るとか、トヨタが他社にもライセンス供給している[ハイブリッドエンジン技術に関する特許]で有るとかは、直接製造業に関わる特許に成る。


アメリカ等では、半導体の開発を専門に扱う会社と、半導体を製造する会社は別会社になっており、インテルが開発した半導体を、製造を専門とする会社が製造供給している。


インテルは、半導体の特許で利益を上げている訳だ。


それで、こうした製造業に関する特許で稼ごうとする場合、同じ国内に製造会社が有るのなら良いのだが、例えば台湾やインドなどの国外にしか製造会社が無かった場合、新自由主義による【人】【物(製造物・資源など)】【金(金融)】の移動の自由が保証されていないと成立しない!!


無論、新自由主義による貿易の自由化[関税の撤廃]が無いと、コストがかさんでしまうので、自由貿易条約[TPP]などを使って、流通コストや現地の管理拠点の運営コストを下げる訳だ。


従って、アメリカは過去に[TPP]にこだわった訳だよ。


何せアメリカは、ライセンス契約料で稼いでいる企業が多いからね。


で、トランプの時代に成って中国やロシアとの関係が悪化して、新自由主義による貿易の自由化が怪しくなって来て、中国やその他外国に有った製造拠点の維持も怪しくなり、しかも国内の製造業が、国外移転や倒産により減っていた事から、優遇政策を取って国内への製造業の回帰を図った訳だ。


ここまでのアメリカの流れから分かる通りで、知財販売[ライセンス料]で稼ぐ為には、新自由主義を維持する為に、世界が平和かつ、大災害が起きない事が前提なのだよ。


最低でも、国内に製造拠点が無ければ、いざ製造拠点の有る外国との関係が悪化すれば、供給の不安定化や、下手をすれば供給が無くなってしまう可能性すら有る!!


こうした事からも、そもそも新自由主義が、安定的に行える事などあり得ないのだ!!


世界中で、大災害が絶対に起きない事など、あり得ないのだからね。


国内の製造業が健全で無ければ、そもそも知財販売で稼ぐ事など、困難なのだ!!


これを全く・全然・これっぽっちも分かっていないか、分かっていて己の利益のみを追求しているのが、竹なんとかに代表される、新自由主義者なのだよ。


こう言う風に解説されれば、如何に新自由主義があり得ないか、分かるだろ?


そして、知財販売で安定的に稼ぎたいのならば、少なくとも国内の供給能力を維持した上で、国内企業を守る為に適切な関税を設定しなければ成らないのだ!!


なので、トヨタは国内製造拠点を維持している。


本来ならば、大学の研究機関でも研究開発専業企業でも良いが、国内でキチンと研究開発が出来ないようならば、それは発展途上国や新興国と何も変わらない。


九州に半導体工場が出来たからとて、外資では全く意味が無いのだ!!


そもそも、半導体の開発能力も無い。


日本に有るのは、半導体製造装置に必要な特許だが、それは他国でも特許を持っているので、別に日本特有の強みには成り得ない。


まぁ、日本に限定した場合、ある程度の自由貿易を行わないと、そもそも資源が輸入出来ないと言う問題が有る。


食料に至っても、現実には自給率が37%を大きく下回っているから、自由貿易を否定してしまっては、日本国民は飢えてしまう。


しかも、資源はそんなに日本国内で採掘出来ないので、何らかの事情で通商破壊が起きてしまったら、日本は簡単にビンチに陥る!!


現に今現在、ウクライナ問題で、化石燃料・化学肥料・穀物の値段が高騰してしまっているだろ?


この時点で、竹なんとかとか、ホリエなんとかとかの言っている事は、妄言以外の何物でも無いのだ!!


あくまでも、国内企業の安全を守りつつ、適切な関税を掛けて、その上で自由貿易を行わないと、国家運営など不可能なのだ!!


世界がず〜っと平和だった事は無いし、災害が起きない年などほぼ無いし、発展途上国や新興国なら、政情不安まで起きる可能性すら有るんだからね?!

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― 新着の感想 ―
[一言] 日産はディーゼルエンジンの、尿素アドブルー、を開発していながらディーゼルエンジンの乗用車には消極的なのです。 ディーゼルエンジンの乗用車を量産しているのはマツダです。 マツダは、現段階では…
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