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学校が教えない社会科・歴史・公民  作者: 学校が教えない社会・歴史・公民
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【夏休み特別企画!自由研究用にも】今なぜ卵やお肉や野菜が高いのか?詳しく解説

【秋保電鉄のチャンネル(ニコ動)】

https://sp.nicovideo.jp/my/video


【秋保電鉄のチャンネル(youtube)】

https://youtube.com/channel/UCjX5bACAgs9hq5qgXqYYQng

既に社会人の読者諸兄や、自活している大学生諸氏には実感が有るだろうし、高校生以下の読者諸君も、親が『野菜や卵が高い〜困ったなぁ・・・』と言う話を聞いた事が有ると思う。


では何故、卵や野菜やそれ等の農畜産物が軒並み値上がりしているのか?


夏休みの自由研究の素材としても使える様に、詳しく解説して行こうと思う。 


例年の通りで、資料を集めた掲示物等の資料は、各々で収集作成する事!


文面をそのまま流用しない事。(参照記事等を省く)


被りに気を付ける事。


を踏まえて、良ければ夏休みの自由研究素材の参考にして欲しい。


まずは、この記事を見て欲しい!



>『肥料高騰止まらず 春肥値上がり影響 11月農業物価指数


 農水省は27日、生産資材や農産物の価格変動を表す11月の農業物価指数を公表した。

2020年を100とした指数で、肥料は前年同月を40・3%、前月を3・2%上回る149・6とさらに上昇。

円安や世界的な肥料原料価格の高騰による春肥の値上がりが影響したとみられる。


 肥料で使用量が多い高度化成は、前年同月を52・8%、前月を3・7%上回る165・2となった。

価格の上昇幅が大きい尿素は、前月を3・4%上回る209・4、塩化カリウムは同12・1%上がって188だった。


 高騰が続く配合飼料は、前年同月を23・9%上回る149・8だった。

施設園芸の加温に使うA重油は139・3。

2カ月連続で前月を下回ったが、前年同月比は2・7%上回っており、高止まりしている。


 肥料や飼料の高騰が主な要因となり、生産資材の総合的な価格指数は120・9となった。前年同月より10・1%、前月より0・7%上がった。

前年同月を上回るのは30カ月連続となる。(後略)』

(日本農業新聞)


https://www.agrinews.co.jp/news/index/127364


昨年の記事に成るが、昨年11月の時点で、既に飼料や肥料の高騰が続いている。


無論これ等は、ウクライナ侵攻による、ロシア産の化石燃料(天然ガス)の高騰や、化石燃料の供給逼迫による原油価格の高騰。


ロシア産やウクライナ産の、肥料や飼料(穀物)の供給逼迫による、価格の高騰によるものだ。


何せ、ウクライナ産の穀物輸出世界ランキングは、小麦で世界5位、トウモロコシで3位だ!!


その影響の高さは、容易に想像出来るだろ?


>【ウクライナの穀物生産、今年は大幅減の見通し…侵略で作付面積は4分の1減少】


AFP通信によると、ウクライナ穀物協会は26日、ロシアによるウクライナ侵略が続く中、今年の穀物と油用の種子の生産量が、昨年の計6500万トンを大きく下回り、計5300万トンにとどまるとの見通しを明らかにした。食料価格が更に高騰する恐れがある。


トウモロコシや小麦などはウクライナの主要産品で、侵略前の2021年は計約1億600万トンを生産していた。

同協会は、ロシア軍の攻撃により、農業用機械や貯蔵施設などのインフラが損傷し、作付面積は4分の1減少したとしている。

国連食糧農業機関(FAO)によると、2021年のウクライナの輸出量は、小麦で世界5位、トウモロコシで3位だった。


ウクライナとロシアは昨年7月、国連とトルコの仲介で、船舶が安全に通航できる「回廊」を設け、ウクライナ南部オデーサ地域の港から黒海経由で、ウクライナ産穀物を輸出することに合意した。


だが、同協会は、ロシア側による妨害が輸出を遅らせていると指摘した。

(読売新聞)


https://www.yomiuri.co.jp/world/20230128-OYT1T50117/



と言う事だ!


なので当然、世界中でパンや麺類等の小麦粉製品の値上がりが続いているし、小麦やトウモロコシは飼料にも使われるので、これも世界中で供給不足に陥っており、輸入物価高にも繋がっている訳だ。


そこへ化石燃料(石油・天然ガス)の値上がりも加わって、輸送コストや電気料金の値上がりで、生産コストを押し上げてしまっている。


無論、これは海外でもほぼ同じ状況なので、特に輸送コストが掛かる輸入食品や製品は、値上がりが長く続いてしまっている訳だよ。


2022年度(1バーレル/USドル)

北米産(テキサス州)94.43

ドバイ産 97.05

イギリス産 99.82


2023年度第一四半期

(1バーレル/USドル)

北米産(テキサス州)75.87

ドバイ産 79.53

イギリス産 80.83


(データ元 世界のネタ帳)

https://ecodb.net/commodity/group_oil.html



まぁ、昨年よりは、およそ20ドルほど原油価格は値下がりしているが、電気料金の場合は、少し前の原油価格によって発電コストが計算される為に、電気料金が現在爆上がりしている訳だ。


卵は、当然だが飼育には飼料も電気代も掛かるし、卵の輸送やパッケージングにもコストが掛かる。


故に、これ等の輸入物価高が、モロに影響している訳だ。


野菜や肉が高いのも同じ理由だし、輸入食品が高いのも、全く同じ理由だ。


だから、化石燃料の高騰は、全ての経済状況に悪影響をおよぼすのだよ!!


解決策としては、日本の場合は、政府が農家や畜産業者に生産補助金を出して値上がりを抑える。


これは、販売元に補助金を出しても、生産者の経済状況改善には繋がらないし、生産者の販売価格が下がれば、自然に小売店の販売価格も下げられるからだな。


石油元売各社に補助金を出して、石油製品(ガソリン・軽油・重油・ナフサ)の値上がりを抑える。


こうすれば、火力発電の一部のコストを抑えられるし、何よりも輸送コストを下げる事が可能に成る。


ガス供給会社へ補助金を出して、値上がりを抑える。


これも、火力発電の一部コストを抑えられるし、家庭用ガスの値上がりを抑えられる。


発電会社(東京電力や東北電力など)へ補助金を出して、値上がりを抑える。


これは、全ての産業と国民生活に、多大な好影響を与える事が出来る。


飼料・肥料会社へ、販売補助金を与える。


これにより、小麦粉製品の値上がりを抑えられるし、農畜産物の値上がりも抑えられる。


で、日本政府は、これら政策を一部は行っているが、(発電補助金や石油元売補助金)全体としては、全くやっていないに近い状況で、しかも各種増税を行おうとしている。


いずれにせよ、これ等の輸入物価高は、日本政府が積極的に政策実行を行う事で、ある程度抑える事は可能だ。


しかもそれは、【国債発行(通貨発行)】により、問題無く可能なのだ!!


日本の場合は、『変動為替相場制の通貨国で、自国通貨建て国債の場合は、インフレ率が許す範囲で国債発行を自由に行える』ので、何ら問題は無い。


もし反論されたら、そもそも財務省が、ホームページで『日本国債のデフォルトはしない』事を、認めている事を言えば良い。



>【外国格付け会社宛意見書要旨】


日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない。

デフォルトとして如何なる事態を想定しているのか。


財務省ホームページ


https://www.mof.go.jp/about_mof/other/other/rating/p140430.htm


以上、何故、野菜や肉や卵が高いのか?の解説でした!!


この解説を参考に、夏休みの自由研究等に役立てて欲しいぞ!!


余談:少なくとも化石燃料や、飼料や肥料の値上がりには、アメリカの穀物メジャーや石油メジャーが、ボロ儲けする為にウクライナ紛争を長引かせていると言う事も、付け加えておくぞ!!


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[良い点] この肥料問題は著者様はウクライナ戦争が昨年停滞した時点ですでに感想返しで懸念されておられましたね。 [一言] 日本政府が自発的にコストプッシュ型のインフレ対策をやる未来図が見えないというか…
[一言]  何時も勉強させて頂いております  今回『物価高騰』についてデスが…  現在の『政党政治主義政策』における『悪烈政党の自民党・公明党を筆頭とする政党』を一斉解雇し『日本経済がマトモになるまで…
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