勘違いが多い、武器や兵器の数のお話
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さて、今回は色々と勘違いされがちな、軍隊が保有する武器や兵器の数の問題を解説して行こう!
その前に、もっと分かりやすく、一般的な発電所や、製造工場の場合で解説して見よう。
発電所にせよ製造工場にせよ、余程小規模な物で無い限り、365日・24時間稼働の設備なら、メンテナンス中の設備と稼働中の設備と、最低2つの設備が必要に成る。
何故ならば、稼働を止める訳には行かないからだ!
製造設備の場合、365日・24時間稼働の工場設備と言うのは、そこまで多くは無いけれど、発電所の場合は、特に火力発電所や原子力発電所などは、複数の発電設備を使用する。
例えば火力発電装置が4台有るとすれば、1号2号装置を稼働させ、3号4号装置はメンテナンスに回される。
こうする事により、途切れる事なく、発電を続ける事が可能に成る。
この場合の設備の稼働率は、50パーセントに成る。
つまり、稼働している設備は、発電装置全体の半数と言う事だな。
タクシーやバスや鉄道などの公共交通機関も、流石に2倍の数の車両の保有はしないまでも、複数台のメンテナンス済の予備車両は、保有している。
でなければ、車両の稼働率が下がってしまうからな。
例えば、どんなに赤字の田舎のローカル線でも、車両は最低でも2台は保有し、1台を稼働させている。
で!、ここで軍隊。日本の場合は自衛隊の話に成る。
まずは、この記事を見て欲しい
>【防衛装備品、5割が稼働できず。弾薬など脆弱な継戦能力、防衛費を問う】
「稼働できる航空機が足りません。編隊を組む演習では、規定の機体数が用意できないです」
航空自衛隊でこんな悲鳴が上がる、陸海空の3自衛隊全てで、同じ声がある。
近年は航空機や戦車など、装備品の稼働率が大幅に低下している。
防衛省は非公式に実態を調査し全装備品のうち、足元で稼働するのは5割あまりだった。
稼働していない5割弱のうち、半数は「整備中」だが、残りは修理に必要な、部品や予算がない、「整備待ち」に分類されている。
(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE265A70W2A820C2000000/
これが如何に大問題か、わかるかな?
つまり、本来メンテナンスしなければ成らない自衛隊の装備が、メンテナンス待ちの内のその半分しか、予算の都合でメンテナンスが出来ていないと言う事だ!!
予算が足りないから、部品も買えない訳だからな。
いやはや【緊縮財政】とは、ここまで酷いものなんだぞ。
これでは国防など、出来る訳がない!!
軍隊の装備、つまり兵器の保有数は、稼働・未稼働含めたら、理想的には2倍の数が必要に成る。
例えばイージス艦なら、常に10艘稼働させたいのなら20艘。
F35戦闘機を、常に100機運用したいのなら、200機必要に成る。
まぁ、あくまでも理想論だから、そこまでは必要では無いのかも知れないが、それにしても100機の運用なら、150機のF35戦闘機は揃えたい所だ!
平時なら兎も角、いざ軍事衝突が起きたなら、予備装備が半数とか半数以下だと、途端に戦況が怪しく成って来る。
大きな予算が必要な大型艦艇ならまだしも、戦車や航空機などは、矢張り2倍の数の装備は必要に成る。
だから、予備装備が殆ど無かった、第二次世界大戦中の日本は。
あっという間に、戦況が不利に成って行った訳だ!
いざ、武力衝突が始まったら、大型艦艇など直ぐには製造出来無いし、航空機や戦車を増産するにせよ、国内に製造工場が無ければ、そもそも供給が出来無い。
で、日本政府や財界は、お目出度い事に、新自由主義による利益偏重主義で国益など無視して、安い人件費を狙って国外に製造拠点を移したものだから、マスク程度も供給不足に成る様な、脆弱な生産能力の国家に成り下がった。
そこへ持って来て、中国や北朝鮮、ロシアからの軍事的な圧力が強まって来ている。
まぁ、普通に考えたら、日本の国防能力は、完全にオワコンだな!!
だからうぷ主は、【全ての政策は、経済政策に帰結する】と、繰り返し言っているのぜ
軍隊の装備など、保有数の半数しか、実際には稼働していないのだからね
てか、半数以上が稼働していたら、全然余裕の無い軍隊だと、言う事に成るのぜ
わかって貰えたかな?
こう言う面からも、国防には物資の供給能力。
兵站が最も重要だと言う事、覚えておいて欲しいぞ!!




