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学校が教えない社会科・歴史・公民  作者: 学校が教えない社会・歴史・公民
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『戦争とは経済』と言われる理由

さて、戦術や戦略を勉強している方や、戦争の歴史を勉強している方は、戦争とは経済で有ると言う言葉を、一度は見聞きした事が有ると思われます。


戦略論、と言いますか、冷戦や直接武力行使を含めて、戦争に最も大事な事は、戦略物資の供給能力の維持と、それを可能とする経済力。


そして、堅実な兵站の確保、つまり補給線の確保が、最も重要と成ります。


核兵器はともかくとして、優れた兵器や戦略家等よりも、敵対する相手を上回る継戦能力が、何よりも重要なのです。


どんなに優れた戦略を立案出来る将軍や将校が居たとしても、それを実現出来るだけの経済力や供給能力が無ければ、絵に書いた餅にすぎません。


ようするに、机上の空論なのですよ。


故に、一撃で敵の経済力を葬り去る事が可能な核兵器は重要な戦略物資で有り、保有国は是が非でも手放さず、かつ、他国には出来うる限り持たせたく無いのです。


そうする事により、自国の優位性を、安価に維持する事が可能に成るからですね。


国益の維持とは、綺麗事では無いのですよ。


ここで、私の私見では有りますが、明治から第二次世界大戦敗戦迄の日本の戦争について、経済的な面で考えて見たいと思います。


日清戦争や日露戦争当時と、第二次世界大戦当時との最大の違いは、海軍力が優勢か、航空戦力が優勢かの違いに有りました。


航空母艦の出現により、艦船が航空機に弱い事が明確になり、更に航空機を敵地の目前まで輸送可能に成った事により、日本やイギリスの様な島国国家は、大陸国家よりも防衛面で脆弱に成ってしまった訳です。


これも、航空母艦や航空機の発達と言う供給能力の向上がもたらした結果であり、結局の所、経済力の問題で有る訳です。


何せ、戦略物資の補給線を、敵地の目前まで運ぶ事が可能に成った訳ですから、戦略や戦術面では、革命的な出来事だった訳ですから。


故に、工業素材や原油を禁輸され、そもそも国内に工業素材の乏しい日本は、継戦能力でアメリカに勝てなかった訳です。


よく、当時のアメリカの航空機や艦船よりも、日本の航空機や艦船の方が優れていたなどと言う話を見聞きする方々も多いと思われますが、幾ら優れた航空機や艦船を製造出来る技術が有っても、それを作り続けられるだけの経済力と工業素材が無ければ、何の意味も有りません。


多少性能的に見劣りしても、日本の数倍の生産能力を持ったアメリカからすれば、数で圧倒すれば良いだけの事なのです。


現にゼロ戦やその他の日本の戦闘機は、アメリカの戦闘機に包囲殲滅された結果、役立たずへと追い込まれたのです。


航空母艦にしても然りで、アメリカの航空機の対艦攻撃に、あがらうすべもなく沈没させられたのです。


なので、日本よりも経済力や生産能力に優れていたアメリカに対して、当時の軍上層部や昭和天皇陛下は、アメリカには日本は絶対に勝てないと、分かっていた訳です。


ここからも、戦争とは経済と言う事が、歴史的にも分かると思います。


しかるに、第二次世界大戦当時の日本と現在の日本は、武力衝突にはトコトン不向きな国家である事が分かりますよね?


何せ、資源が無い。


そして現在においては、供給能力の要で有る生産能力すら、新自由主義による工場の海外移転により空洞化している事が、感染症問題のマスク不足騒ぎからも明白なのですよ。


ましてや、農産物すら、6割以上を輸入に頼っている始末。


更には、核兵器すら自国で保有出来ていないので、抑止力すら無い。


これでは、直接武力衝突など愚の骨頂としか言えませんし、自衛隊が幾ら優れていたとしても、継戦能力が微塵も無いので、全くの絵に書いた餅なのですよ。


更には、長期間のデフレにより、既に中国には、経済力で劣ってしまっておりますし、資源や生産能力の面でも、現在の日本は、中国に勝てる要素は微塵も有りません。


と言いますか、平均年収で、韓国にすら、とうとう負けてしまいました。


此等の事象からしても、経済力が国家において如何に重大な要素なのか、お分かり頂けたかと思います。


と言いますか、分かって頂きたいのです。


そして、長期間デフレを継続させた消費税の悪弊や、プライマリーバランス黒字化を代表とした、緊縮財政の愚かさを、是非ともご理解頂き、皆様に伝えて頂きたいのです。


このままでは、日本に未来など御座いません。


国の借金を次世代に付回すなどころか、日本そのものが無くなる可能性すら有るのですよ。


そうなって初めて、次世代に禍根を残すなが誤りだったと気付いても、所詮は後の祭りなのですよ。


冗談でも何でも有りませんよ?


日本は既に亡国の危機の、真っ只中なのです。


どうだったかな?


どんなに優秀な参謀役が居ようと、どんなに戦争の天才が居ようと、世界一優れた戦闘機や空母や潜水艦を持って居ようと、所詮は経済力(生産能力・供給能力)や、資源調達力(食料生産能力を含む)が無ければ、どんなに泣こうが喚こうが。


※【絵に書いた餅(机上の空論)】

に過ぎない!!


だから最近の漫画や小説では、兵站の重要性(供給能力)が、語られる機会が増えている。


何故、三国志の諸葛亮(孔明)が、北伐に破れたか?


あれだけ、優れた政治家(正確には諸葛亮は軍師では無い)でさえ、戦略的に優秀でも、魏(司馬懿)に負けたのか?


それは、司馬懿は兵站の重要性を熟知し、生産能力(当時は、製鉄や食料)に地政学的に劣る【蜀漢】は、持久戦に弱い事を見抜いて、自分からは積極的に仕掛けなかったからだ。


ましてや、諸葛亮は自分で何でもやってしまう為に、オーバーワークで過労死寸前だったからね。


つまり、戦略的に優秀な参謀がいても、所詮、経済的な裏付けが無ければ、何の意味も無い、確たる証拠なんだよ。


幾ら高性能な兵器でも、生産能力に劣り、更には高価で、戦地に間断なく供給出来ない兵器と、格安で大量生産可能で、間断なく戦地に供給出来る兵器なら、【圧倒的】に安物の兵器の方が役に立つのは、戦争においては【基本中の基本】!!


たった一機のF35戦闘機よりも、何百機の無人ドローンの方が圧倒的に格安で、ドローンで滞空してF35にぶち当てれば、簡単に撃墜可能だ!!


だから中国は、現在では武力衝突を考えると、極めて強いと言う認識に成る。


ちなみに、アメリカ国防総省は、中国と5回戦闘しても、全部敗退するとシミュレーションしている(怖)

(ノД`)シクシク


勿論!自衛隊など、何の役にも立たないし、核武装すらしていないのだから、武力衝突するまでもなく【降伏】するしか無い。


勿論これは、アメリカが日本を再占領するにしても同じ事だ。


まぁ、おじちゃんとしては、アメリカ国防総省的には、日本を防衛の為にも失う訳には(地政学的に)行かないので、アメリカが日本を再占領するのが、中国による日本侵略よりも、余程可能性が高いと思うけどね?


なんにしても、今の日本は北朝鮮以外には【100%勝てない(笑)】と言う事だな。


それもこれも、役に立たない与野党議員達のお陰様と、それを変えようとしなかった、日本国民の【自業自得】だ!!


如何に、明治維新〜昭和の大東亜戦争敗戦迄の日本国民と政治家達は、日本を外国の驚異から守ろうとしていたのか?


これで分かったのでは無いかな?


今までの愚かな大人達の【愚行】を、君達次世代は、繰り返しては


『駄目!絶対!!』


だぞ!!

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