何故、お給料が増えないのか?新自由主義的な面から解説!
人件費を削って、利益を確保する。
と言う、いわゆるコストカット型の利益確保が、橋本龍太郎政権以降、続いております。
実は、新自由主義がもてはやされた、帝国主義時代である、第二次世界大戦以前迄も、基本的なやり方は同じでした。
だからこそ、帝国主義時代には、【奴隷】を使役したり、侵略地域の住民を低賃金で働かせて、イギリスやスペインの支配階級が、自分達だけ【利益を最大化した】訳です。
何しろ、株式会社が誕生したのは、大航海時代の1602年、東インド会社が始まりですので、株式資本主義は、既に400年以上も前から有り、新自由主義の基本的な考え方も、既にこの頃から有った訳です。
日本では、戦国時代末期ですからね。
今の新自由主義のやり方は、本社を持株会社化し、四半期決算の強要により、短期の利益と配当金の最大化を目的に、大幅な企業のコストカットを要求するやり方ですね。
わかりやすかったのは、日産自動車のカルロス・ゴーン氏のコストカット至上主義経営です。
更に彼は、ストックオプションで、自己利益の最大化にも成功していたからこそ、有り得ない程の役員報酬を受け取っていた訳です。
ちなみに、ストックオプションとは、株式会社の経営者や従業員が自社株を一定の行使価格で購入できる権利の事を指します。
つまり、配当金が増えれば増える程、儲かる仕組みな訳ですから、コストカットして、配当金を増やす為に、利益の最大化を目指す訳です。
人件費カットと言う点では、大航海時代の、奴隷や被差別民の低賃金労働で行っていたのですから、やり方は何も変わっておりません。
で、中小零細企業からすれば、発注元や取引先で有る大企業、つまり、株式上場企業や持株会社や大株主は、当然の様に取引先への支払い金額を削って利益を出そうとしますから、中小零細企業も、人件費を【削らざるを得なくなる】訳ですよ。
それでも、各種データから、中小零細企業は、人件費カットを極力最低限に抑える努力をしている事がわかります。
特に、供給過剰、つまり、需要不足状態のデフレ下では、コストカット以外に、利益を増やす方法が無いので、四半期決算による、株主の脅迫をかわす為には、仕入原価、つまり、取引先企業のコストカットや、自社の労働者の人件費カットをする訳です。
しかし、ストックオプションで、役員や外部役員だけは儲かりますので、大企業の経営者こそ、ノリノリでコストカットマンセーになる訳です。
故に、ジョブ型雇用やフリーランス雇用事、出来高制の非正規雇用を、美辞麗句を駆使して礼賛し、社会保証費の会社負担分や、そもそもの人件費削減を、画策する訳です。
勿論、得をするのは、ほんの一部の経営者と、株主と言う事に成ります。
労働者は、基本的には労働搾取されると言う事に成りますので、正に帝国主義時代や大航海時代の、奴隷労働者と同じ扱いに成ります。
だからドナルド・トランプ大統領は、四半期決算を止めさせると、就任当初言っていた訳です。
新自由主義等と言う物だから、近年に成って成立した様に思われがちですが、実際には400年前から、株主資本主義、つまり新自由主義は、存在したのですよ。
しかも、やり方も基本的には、全く変わっておりません。
移民問題は、低賃金労働者かつ、非正規雇用者を増やしてコストカットする為の政策ですし、移民による文化や生活習慣の違い、デフレならば雇用の奪い合いから、移民に国民の怒りを向けさせて、利権を漁る為政者や、利益の最大化にしか興味の無い、モラルの崩壊した起業家や投資家へ、怒りの矛先を向けさせない意味も含まれます。
綺麗事を弄して国境を無くすと言う、人・物・金の移動の自由化も、集金田の最大化、世界的に違う、各種規制の撤廃と、法人税の無償化の、国際規格化を狙って行っているものです。
ね?全て辻褄が合いますでしょう?
歴史を学ぶ事は、これだけ大事な事を理解する助けに成るのです。
正に。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。
オットー・フォン・ ビスマルク
です。
どうだったかな?
何度も書いて不安を煽るようで申し訳無いが、今年〜来年に掛けて、一部の巣篭もり需要で儲かっている企業を省き、就職氷河期が続くと思われる。
まぁ、株主配当金で儲けている連中にして見れば、『無配当とは何事か!!(激おこぷんぷん丸)』なので、当然一番コストカットがしやすい、人件費削減が行われるので、非正規雇用者の契約解除と、今年〜来年の新卒採用を抑えるか、取り止めると言う話になるし、株主配当金問題を省いても、経営的に苦しい、交通各社(JR各社・航空各社・バス路線など)は、来年新卒採用を控えるだろうし、非正規雇用者のリストラも進むだろうな?
で、報道各社の口車に乗せられた、『リモートワークマンセ〜(笑)』やら、『フリーランスマンセ〜(笑)』やら『副業マンセ〜(笑)』な、情弱な方々は、どんどん自分の首を絞めて喜ぶ、ドM生活を満喫するのだろうな?
この方々は、有り難く『契約解除』や『リストラ』や『出来高制給与(笑)』に成って、介護や子育てをするはずだった暇もなく、『ウーバーイーツ(笑)』等の、自己責任マンセ〜な副業をして、暇なし稼ぐのだろうな?
※『働けど働けど、我が暮らし楽に成らざるけり、じっと手を見る』
を、地でやりたく無ければ、今の政治のおかしさを、普段から意識しなければ成らないぞ?
と言う事は?
今与党の自民党とか公明党は、論外と言う事だ!!
衆議院選挙が終るまでは、しつこく・しつこく、自民党と公明党への不投票を訴えるので、その辺はご了承下さいませ(泣)