『朝鮮半島問題』現状維持が望ましいと言う説
おじちゃんも、常々参考にさせて頂いている中野剛志氏の論文が、中々【的を射ていた】ので、ご紹介!
『朝鮮半島全域が「中国の勢力圏内」に収まる日 「現状維持」が日本にとって最も望ましい
(東洋経済新報社)
https://toyokeizai.net/articles/-/219916
是非全文読んで欲しい、鋭い考察だ!
では、各々私的な考察をして見よう
>『イラクやリビアの体制崩壊がもたらした混乱と周辺国への波及を見れば、アメリカによる北朝鮮への攻撃が日本に悪夢のような事態をもたらすことは想像に難くない。したがって、われわれ日本人としては、板門店宣言に掲げられた事項の実現に懐疑的ではあっても、それを願わざるをえないというところかもしれない。』
※確かにその通り!
『難民問題』『政情不安定による、慢性的な内乱』『支那・ロシア・日本等による、地政学的な朝鮮半島への軍事介入』など、十分に有り得る事だ
そう考えた場合、『現状維持が日本にとってはベスト』とする論説は、的を射ていると言える
>『20世紀初頭、地政学の祖ハルフォード・マッキンダーは、「地理学からみた歴史の回転軸」において、「国民を形成する諸観念」は、「通常、ある共通の試練や、ある共通の外圧に対する抵抗の必要性の下で受け入れられてきた」と論じた。つまり、地政学的脅威の存在が国民意識を芽生えさせ、ナショナリズムを強めるということである。』
※おじちゃんも忘れがちに成る事だ
確かに『外敵を作る事によって、ナショナリズム(愛国心・国民の団結)を鼓舞する(維持する)』のは、今の【北朝鮮】や【韓国】や【支那】が、『反日活動』と言う形で行っており、日本国民にとってはわかり易い話だよな?
今の『平和呆け』した日本国民には、『北朝鮮危機や支那の膨張』を敵視する冷戦構造こそが、日本国民を目覚めさせる事に成るのかも知れないな?
>『マッキンダーと同じ頃、社会学者ゲオルグ・ジンメルもまた、紛争によって集団が形成されるという理論を提唱していた。ジンメルは言う。「紛争は、敵を前にして、既存の組織の固有性をあいまいにするような要素一切を根こそぎ排除することで、その組織の集権化を促すだけではない。紛争は、紛争がなければ無関係であった人や集団をまとめあげるのである」』
※正にその通りだよな?
昔からこうした【真理】は既に説かれていたんだぞ
勉強する事は、決して無駄では無いんだ!!
『紛争は(例えば大東亜戦争)は、紛争がなければ無関係であった人や集団をまとめあげるのである(大東亜共栄圏や日本国民の団結)』
な?【正に真理】だよな?
>『それからおよそ100年後の1996年、マイケル・デッシュは、このジンメルの洞察によりつつ、「地政学的脅威の存在こそが国内の平和に貢献するのであり、国際平和は逆に国内の対立や闘争を促す」というパラドクスを提示した。』
※つまりはこう言う事だ!
地政学的脅威の存在(日本においては支那や朝鮮やロシア)こそが国内の平和に貢献するのであり、国際平和は逆に国内の対立や闘争を促す(つまり今の日本やアメリカの、左派と右派の対立や、格差社会による貧富の差のルサンチマン的な分裂)だな
つまり『外に敵が居れば、国内の些末な問題等に構っている余裕が無くなり、結果的に国内の調和をもたらす』と言う話だ
更に国際的に平和だと、『些末な問題に国民の目が行き届き、ルサンチマンが溜まって国民の分断(分裂)が加速する』と言う事
現に『東日本大震災』や『熊本地震』では、左派や右派、在留外国人等と言う括りとは無関係に、皆が助け合ったからな
>『20世紀末、冷戦の終結が世界平和をもたらすという楽観論が支配していたが、デッシュの不吉な予測は、その時代の雰囲気に冷水を浴びせるものだった。
しかし、それから20年後の世界を見れば、アラブの春以降の中東各国の国内対立や内戦、世界各地での宗派間・民族間の紛争の過激化、イギリスのEU離脱、スコットランドやカタルーニャの分離独立の動き、アメリカ国内の政治的混迷など、デッシュの予測を裏付ける事例に事欠かない。』
※「地政学的脅威の存在こそが国内の平和に貢献するのであり、国際平和は逆に国内の対立や闘争を促す」を、実際に裏付けた出来事だな
確かに『国際平和は逆に国内の対立や闘争を促す』と言う事だ
>『核武装した北朝鮮という存在は、日米韓の共通の脅威であり、また中国にとっても悩みの種であった。このため、日米韓あるいは日米韓中は、これまで朝鮮半島における戦争の抑止という共通の目的のために連携してきたのである。』
※その通り!
それが今や崩れる寸前だと言う事だ
>『仮に北朝鮮の非核化が進み、その共通の脅威が後退すれば、日米韓あるいは日米韓中の連携の必要性も低下する。したがって、今後は、この3国ないしは4国の間の利害対立が際立つこととなると予測できるのである』
※有り得る話だよな?
特にアメリカは、日本への経済的な圧力を更に強める可能性も有るし、ロシアや支那も、日本への対応を硬化させて来るだろうな
>『現時点の日本にとって最も望ましいのは、「アメリカによる北朝鮮への武力攻撃には至らないが、北朝鮮と韓国の融和は進まない」という状態、すなわち「現状維持」だということになるであろう。』
※他の著者の考察部分は本文を参照してもらうとして、一般的に分かりにくいかと思われる所に考察を加えて見た!
敢えておじちゃんが違う考察を加えるとしたら、『何方にしろ、韓国も北朝鮮も反日には違いが無く、又韓国政府自体が米軍徹隊を望んでおり、1000年属国の呪縛からか、支那への依存を強めて居る事から、在日米軍の強化と日本の核武装と自衛隊の【国防軍昇格】、そして正に「外に敵がいるからこその国民の団結」を、日本国内でも行う切っ掛けに成るのでは?』と考える
ましてや、『既にして自衛隊への憎悪感情から、日韓の軍事連携は完璧に破綻しており、日本から見て韓国の国防的な存在意義は、殆ど無い』と思われるからな
支那の【制海権】が拡大してしまうが、現状の韓国では結局『支那に対するボーダーライン』が【全く機能していない】ので、日本まで防衛線が下がっても、結果『変わらない』可能性も否定出来ない
支那やロシアへの防衛線を強化するのなら、韓国ではなく『フィリピン』『台湾』『グアム』『ベトナム』『インド』との連携の方が、より重要に成るかと?
それならば、矢張り『景気回復して税収を上げ、外交に使える費用も捻出するのが日本国政府の責任』だとおじちゃんは考える
だからこそ、安倍内閣の経済政策の駄目さ加減に、馬鹿!カス!!言ってでも批判して、皆に理解してもらいたいんだよ
どうだったかな?
確かに朝鮮半島問題は、膠着状態が日本に取っては有利とも言える
アメリカは中東情勢対応の時間稼ぎが出来、支那は米軍第7艦隊が日本近海に常に居るから、簡単には手出し出来ず、北朝鮮も交渉を開始した以上、これ以上の恣意行為はやり難い
ロシアは、極東情勢の鍵を握る存在として、北朝鮮問題を外交カードに使えるし、アメリカが支那を潰すのなら、これも『支那側に付くと見せ掛けて、外交カードとして使う事が可能』に成る
支那とロシアは、何だかんだと言っても、『国境を接する国同士なので、基本的に同調する事は無い』けどな
日本としては、今の膠着状態は、ある意味時間稼ぎとしても使えるし、取り敢えず【支那】【ロシア】【北朝鮮】からの有事の危険性から逃れる事が出来る
まぁ、今のママの【専守防衛】の自衛隊だったり、憲法9条破棄しなければ、いつかはさらなる期限に巻き込まれるけどな?
おじちゃんが思うに、今アメリカが行っている北朝鮮戦略は、『のらりくらりと会談を続けて時間稼ぎをし、中東情勢や支那問題を片付けるつもり』ではないだろうか?
その間、北朝鮮が核兵器を増やそうが、アメリカに打って来なければ、ある程度構わないと言う戦略なのだろう?
アメリカが考える『程度』を超えた場合、何らかのさらなる経済制裁を発動させ、経済的に疲弊させてから、軍事行動を起こすのではないだろうか?
更に理想としては、支那に北朝鮮を攻撃せざるを得ない工作を仕掛け、支朝戦争を勃発させて、いい加減双方疲弊した頃を見繕って、北朝鮮と支那に『戦線布告』する事も考えられなくは無い
支那を軍事的に疲弊させるには、何処かの国と軍事衝突を起こさせるのが『一番の得策』だ!!
日本が『日支事変』を起こして、泥沼の支那事変を戦わせられたのも、『孫文に裏工作を仕掛け、満州を攻撃させようとした、アメリカの工作』と言う説も有る
これは、アメリカが日本潰しをする時に、日本の経済や軍事力を疲弊させ、出来る限り楽にアメリカが戦う為だったが、開戦当初は、予想外の日本軍の強さに怯んだそうだ
これも孫氏の兵法『戦わずして勝つのが上策』の一つで、近い地域の敵同士を戦わせ、漁夫の利を得る戦略だな!
これを再び、アメリカが北朝鮮と支那に対して行おうとしていると言う話もチラホラ聞こえて来る?
何にしても、おじちゃんが以前から解説している通り『アメリカは絶対にPACSアメリカーナを手放さない(覇権国の立場を捨てない)』と言う意思の通り、『アメリカの覇権に挑戦する支那は、絶対に潰す』と言う、アメリカの戦略に基づく行動だな
日本としては、アメリカの属国なので、今更支那側に付く選択肢など【最初から無い】と言うか、【選ぶ権利など無い】のが現実なのだが、日本の財界は、『アメリカの経済制裁で、支那市場でビジネスチャンス!!』とやっており、更には安倍総理の『日中首脳会談』に同行すると言う低堕落
日本がアメリカから【FTA】と言う経済制裁喰らうのが、目に見えるよな?
何にしても、今の北朝鮮情勢の膠着状態は、『決して日本に取っては悪い情勢とも言えない』と言う事を、覚えておいて欲しいぞ!




