夏休み特別編 『地下鉄サリン事件(オウム真理教テロ事件)』
さて、先日『地下鉄サリン事件(オウム真理教テロ事件)』の首謀者、松本智津夫死刑囚の死刑が執行された
> <オウム事件>教団元代表の松本智津夫死刑囚の刑を執行
法務省は6日、オウム真理教による一連の事件で死刑が確定した教団元代表、松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(63)の刑を執行した。2006年9月の死刑確定から11年10カ月。日本社会を大きく揺るがし、裁判で「首謀者」と認定された教祖の刑執行は平成の事件史に刻まれる節目となる。
【オウム真理教事件】
松本死刑囚は1955年に熊本県で生まれ、84年にオウム真理教の前身「オウム神仙の会」を設立。ヨガ修業や「超能力」をうたい信者を集めた。
90年には、松本死刑囚自身や信徒が衆院選に立候補したが、いずれも落選。信徒の脱会や高額な「お布施」の支払いなどを巡ってトラブルが相次ぎ、社会的な批判を浴びた。
95年に地下鉄サリン事件発生を受け、警視庁は山梨県上九一色村(当時)の教団施設を強制捜査し、松本死刑囚を逮捕。松本死刑囚は地下鉄サリン事件のほか、坂本堤弁護士一家殺害事件や松本サリン事件でも起訴され、計13事件で殺人罪などに問われた。(以下略)
(ヤフーニュース)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180706-00000016-mai-soci
おじちゃんの論文を読んでいる学生諸氏の皆は、この【地下鉄サリン事件】を知らない世代だよな?
勿論、ニュースや報道特番で知っている人達も多いと思うが、詳しくは知らない人達が殆どだと思う
今回は『松本智津夫死刑囚(自称 麻原彰晃)』の死刑が執行された事を受けて、この事件について触れたいと思う
まずは、オウム真理教の成り立ちから
>主神をシヴァ大神として崇拝し、創始者の松本智津夫(別名麻原彰晃)はじめ、パーリ仏典を基本としてシヴァ大神の意思を教学し実践する者の指導のもとに、古代ヨガ、ヒンズウー教、諸派大乗仏教を背景とした教義をひろめ、儀式行事をおこない、信徒を教化育成し、すべての生き物を輪廻の苦しみから救済することを最終目標とし、その目的を達成するために必要なワークを行う。
(東京都に提出された宗教法人規則認証申請書より)
教祖である麻原及び麻原の説く教義への絶対的帰依を培い、現行憲法に基づく民主主義体制を廃し、麻原を独裁的主権者とする祭政一致の専制政治体制を我が国に樹立すること
(オウム真理教について | 公安調査庁)
http://www.moj.go.jp/psia/20140331.aum_aboutaum.html
とまぁ、公安調査庁の調査では、大変な危険思想を持っていた事が分かるよな?
何せ【内乱罪】にバッチリ合致する事だからな
ちなみに【内乱罪】とは
内乱罪は、国の統治機構を破壊し、又はその領土において国権を排除して権力を行使し、その他憲法の定める統治の基本秩序を壊乱することを目的として暴動をする犯罪である(刑法77条)。内乱予備罪・内乱陰謀罪(刑法78条)や内乱等幇助罪(刑法79条)とともに、刑法第2編第2章に内乱に関する罪として規定されている。
(wikiより)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E4%B9%B1%E7%BD%AA
まぁ、今回とは趣旨が違うが、過去に共産党や朝鮮総連(朝鮮学校)も、警察や地方庁舎へのテロ事件を起こしており、内乱罪に該当しているので、今でも【公安調査庁】の調査の対象に成っている
それは以前にも解説したよな?
つまり【オウム真理教】も、共産党等と同じだと言う事だ!!
この時点で『こんな宗教に入信する方がどうかしている』と思うのが普通だが、意外にも当時の【オウム真理教】やその後継団体の【Aleph】や【ひかりの輪】などにも、多くの有名大学出身者が多い
具体的には、上祐史浩(現ひかりの輪代表)は
1987年- 早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了、工学修士、宇宙開発事業団(現・宇宙航空研究開発機構)に就職。1ヶ月の研修期間終了と同時に退職し同年5月1日付でオウムの出家信者となる。
(wikiより)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E7%A5%90%E5%8F%B2%E6%B5%A9
早川紀代秀は
大阪府立三国丘高等学校を経て神戸大学農学部に進学後、大阪府立大学大学院では緑地計画工学を専攻
(wikiより)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A9%E5%B7%9D%E7%B4%80%E4%BB%A3%E7%A7%80
等、他にも有名大学出身者が多い
まぁ、『変に頭が回り過ぎるのも困り物』な実例だと、おじちゃんは思う
で、この『オウム真理教(現在、直系はAleph)』は、何をやらかしたか?
その解説を引用する
>教義的にはヒンドゥー教や仏教といった諸宗教に合わせ、ノストラダムスの予言などのオカルトもミックスした独特のものとなっていた。当初はヨーガのサークルに過ぎなかったものの次第に常軌を逸した行動が見え始め、出家信者に全財産を布施させたり、麻原の頭髪や血、麻原の入った風呂の残り湯などの奇怪な商品を高価で販売するなどして、多額の金品を得て教団を拡大させた。内部では懐疑的になって逃走を図った信者を拘束したり殺害するなどして、1988年から1994年の6年間に脱会の意向を示した信者が判明しているだけでも5名が殺害され、死者・行方不明者は30名以上に及び、恐怖政治で教祖への絶対服従を強いていた。当初より奇抜、不審な行動が目立ったため、信者の親などで構成される「オウム真理教被害者の会」(のちに「オウム真理教家族の会」に改称)により、司法、行政、警察など関係官庁に対する訴えが繰り返されたが、取り上げられることなく、その結果、坂本堤弁護士一家殺害事件をはじめ松本サリン事件、地下鉄サリン事件などのテロを含む多くの反社会的活動(「オウム真理教事件」)を起こした。
( オウム真理教 反社会的な本質とその実態(警察庁))
http://www.npa.go.jp/archive/keibi/syouten/syouten260/it0.htm
>ほか、自動小銃や化学兵器、生物兵器、麻薬、爆弾類といった教団の兵器や違法薬物の生産を行っていた
(オウム真理教について | 公安調査庁)
http://www.moj.go.jp/psia/20140331.aum_aboutaum.html
とまぁ、宗教団体と言うよりは、その中身は完全に『テロ組織』だったと言える
オマケに、脱会信者に対する殺人事件だけでも、確認出来るだけで5件、更に行方不明者に至っては30名以上と、とても宗教団体を名乗る資格など無かった事が分かる
これでは、『どこの暴力団ですか?』状態だし、旧ソ連の『スターリン』や、支那中共の『毛沢東』の、血の粛清と何ら変わりが無い
だって、自動小銃や化学兵器、生物兵器、麻薬、爆弾類といった教団の兵器や違法薬物の生産を行っていたとなれば、正に『暴力団』か、旧ソ連や支那中共だろ?
こんな連中に、それなりに『インテリ』だと世間的には思われている人達が騙されるのも、支那中共や旧ソ連等の『全体主義』と共通する
心理学的には『集団ヒステリー』ととらえられるが、国民の大多数が『集団ヒステリー』に迷い込むと、此等の【全体主義や恐怖政治】がまかり通ってしまう
更に見て見よう
>全ての基点
1988年(昭和63年)、在家信者死亡事件が発生。麻原は「いよいよこれはヴァジラヤーナに入れというシヴァ神の示唆だな」とつぶやいたという。隠蔽のため、1989年(平成元年)には男性信者殺害事件を起こし殺人に手を染める。
(wikiより)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%A6%E3%83%A0%E7%9C%9F%E7%90%86%E6%95%99
>無差別テロ計画
麻原は選挙での惨敗を受け、オウム真理教の国家転覆計画を実行に移し始めた。教団内ではかねてから、現代人は死後三悪趣(地獄・餓鬼・畜生)に転生してしまうためこれを防がなくてはならないなどと教え込まれていたため、信者は麻原に従って武装化に協力していった。
(第3章第2節 事件の動機に関する元信徒の供述の差異)
http://ww4.tiki.ne.jp/~enkoji/IMG3-1.pdf
>洗脳の強化
過激化とともに布施の強化が図られ、社会との軋轢が増すにつれ、教団内部に警察などのスパイが潜んでいるとしきりに説かれ、信者同士が互いに監視しあい、密告するよう求められるようになる。麻原は信者に対して「教団の秘密を漏らした者は殺す」「家に逃げ帰ったら家族もろとも殺す」「警察に逃げても、警察を破壊してでも探し出して殺す」と脅迫していたという。教団内の締め付けも強くなり、薬剤師リンチ殺人事件、男性現役信者リンチ殺人事件、逆さ吊り死亡事件などが発生した。
(降旗賢一『オウム法廷2上』 p.332)
1994年からオウムでは違法薬物をつかったイニシエーションを次々と実行するようになり、LSDを使ったイニシエーションが在家信者に対しても盛んに行われた(LSDは麻原自身も試している)。費用は100万円であったが、工面できない信者には大幅に割引され、5万円で受けた信者もいる。LSDを使った「キリストのイニシエーション」は出家信者の殆どに当たる約1200人と在家信者約200~300人、LSDと覚醒剤を混ぜた「ルドラチャクリンのイニシエーション」は在家信者約1000人が受けた。
(東京キララ社 2003, p.24.)
(別冊宝島229号『オウムという悪夢』)
(降幡賢一『オウム法廷 グルのしもべたち下』 p.33)
>土谷正実が猛毒VXの合成に成功し、これを用いて敵対者の暗殺を計画、駐車場経営者VX襲撃事件、会社員VX殺害事件、オウム真理教被害者の会会長VX襲撃事件を起こした。
(オウムの教訓 -オウム時代の反省・総括の概要- 1994年ひかりの輪公式サイト。)
http://hikarinowa.net/kyokun/generalization1/revisonaum/1994.html
>1995年3月20日に地下鉄サリン事件を決行。12人の死者と数千人の負傷者が発生する大惨事となった。
4月から5月にかけて新宿駅青酸ガス事件、都庁爆弾事件を起こした。また、その村井秀夫は1995年4月23日に東京南青山総本部前に集まった報道陣を前にして刺殺された(村井秀夫刺殺事件)。4月15日予言などオウムに関するデマも飛び交った。
(wikiより)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%A6%E3%83%A0%E7%9C%9F%E7%90%86%E6%95%99
とまぁ、酷い有様だ!
こんな宗教団体と称したテロ組織に、日本人信者が【15000人】、ロシア支部の信者が【35000人】も居たと言うのだから驚きだろ?
そして現在の【オウム真理教直系の宗教団体Aleph】の実態を見て見よう
>【現在も麻原に帰依】
生野施設における立入検査で確認した祭壇(平成28年1月)
施設内の祭壇などには麻原の写真を掲示
京都施設における立入検査で確認した「Aleph」が作成したと見られる映像
(平成28年6月)
一連の事件を起こした当時と同様の修行
札幌施設における立入検査で確認した児童向け教材(平成28年7月)
子供用の教材も麻原に対する帰依心を植え付けるような内容
>【教団名を秘匿した勧誘活動を活発に展開】
書店などでの声掛けをきっかけに教団名を秘匿したヨガ教室へ
↓
麻原の名前を出さずにその教えを解説 ↓
地下鉄サリン事件などは教団以外の者による陰謀であるなどと説明
↓
勧誘された人の教団に対する抵抗感を低下させてから,教団名を明かして入会を促す
↓
若い世代を中心に勧誘
↓
年間100人以上が新たに入信
>【「山田らの集団」の活動】
「Aleph」と同様に,麻原に対する絶対的帰依を堅持して活動
武蔵野施設における立入検査で撮影した麻原の映像(平成29年9月)
(以上 公安調査庁ホームページ)
http://www.moj.go.jp/psia/aum-23nen-genzai.html
とまぁ、直系組織は、以前のテロ集団と何ら変わりが無い事を【公安調査庁】が公式に発表している
全ての【宗教団体や新興宗教団体】に言える事では無いが、安易に宗教団体に入信する事の危険性を、皆には十分に理解して貰いたい
大なり小なり、こうした『集団ヒステリーによる、信者への思想コントロール』が行われる物だし、何よりも宗教は、歴史的に『人民を統率する為に使われた』と言う、政治的なニュアンスが非常に強い側面を持つ事を忘れないで欲しい
だからおじちゃんは、歴史的観点に立って、『一切の宗教を全く信じていない』事を名言しておく
とは言え、お墓参りや元朝参りには行くけどな(笑)
『自分に確固たる意志が有れば、宗教など全く必要では無い』ことを忘れないで欲しいぞ!!
そして、こうした『宗教を利用して、金儲けをする汚い大人』が居る事も忘れないで欲しいぞ!!
どうだったかな?
夏休みに入ったと言う事で、間違っても変な新興宗教に騙されない様に、先日死刑執行された『オウム真理教関係者』が、一体何をやらかしたのか?解説して見た
本文の通り、『オウム真理教』は間違い無く【無差別テロ行為】を行った団体で有り、本来なら、その流れを汲む団体(アーレフやひかりの輪等)は、宗教団体を名乗る資格は無いとおじちゃんは思う
地下鉄サリン事件においては、オウム真理教とは全く無関係な人達が犠牲に成っており、未だに重度の障害に悩まされている被害者やその家族の方々がおられる
道理からすれば、ひかりの輪やアーレフは、此等被害者の生活をバックアップする責任が有るが、オウム真理教とは別団体として、無関係を装っている
ましてや、身体障害を患った被害者やその家族には、障害者が亡くなられる迄、キチンと面倒を見
るのが当然なのではなかろうか?
しかし、彼等がそうした行為をしている様子は微塵も無く、更には死刑執行された『麻原彰晃』を、少なくともアーレフは、未だに教祖として信仰しており、公安に『特定団体』としてマークされている
夏休みに向けて、こうした『新興宗教とは名ばかり組織』が、宗教団体と言う実態を隠して、信者獲得に動いたりするが、間違っても彼らの口車に乗っては駄目だぞ!!
そもそも、おじちゃんは『宗教を全く信じて無い』けどな(笑)
自分の心に信念が有れば、宗教などに傾倒する事など有り得ない事だ!!
何か悩み事やストレスが有っても、こうした『宗教団体とは名ばかりの団体』の甘言に乗っては駄目だぞ?
そもそも、本当に宗教の趣旨を信じるのが目的なら、『全財産差し出せ』とか『これを買えばご利益が有るから買え』等と、高い商品を売り付ける道理など無いよな?
神社やお寺は、そもそもお社や境内の維持管理や、お墓の維持管理の為に維持費として『お布施や氏子料』を貰っているのだし、神社やお寺を維持管理している神主や僧侶の生活費を支払っているのだから、そもそも新興宗教の『これを買えばご利益が〜!!』とは話が違うし、『出家と称して全財産差し出させる』のも、明らかに筋違いだよな?
なら、【会費】として集めれば良いだけだし、入会・脱退も自由で無ければ筋が通らない
な?新興宗教のやってる事は【矛盾】が有るだろ?
多少もっともらしい事を言われたからと言って、変な団体に加入しては『駄目!絶対!!』だからな?




