何故、景気が良いと言う意見と、景気が悪いと言う意見が有るのか?
これを疑問に感じている読者は多いと思う
結論から先に書けば、『何方もその通り』としか言い様が無い
まず『景気が良い(上向いている)』と言う意見だが、この記事等がそれに当たると思われる
>【景気回復の流れ、中小企業にも波及-経常利益過去最高、内外需が好調】
景気回復の流れが中小企業にも波及し始めている。経常利益は過去最高まで拡大し、非製造業の景況感も数年ぶりの水準。2020年の東京五輪特需や外国人観光客の増加によって内需が堅調だ。
財務省の法人企業統計を基に計算すると、17年4-6月期までの4四半期平均で中小企業の経常利益は5兆6933億円となり過去最高。日本銀行の企業短期経済観測調査(短観、9月調査)では、中小企業・非製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)が14年3月以来の水準となる8まで改善した。
円安を背景にした外需に加え、信金中央金庫の地域・中小企業研究所によると、東京五輪特需を受けた建設業やインバウンド(訪日外国人旅行者)消費に後押しされた旅行・ホテル業など内需が好調だ。アベノミクスがもたらした円安は、調達価格の上昇という形で中小企業に悪影響を与える側面もあったが、内需改善に伴って中小企業の景況感も改善してきた。
(Bloomberg)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-10-19/OXZUY56TTDS201
この手の記事で、『ん?景気が良くなって来てるのかな?』と勘違いする読者諸兄も多いとは思うが、この記事の【アレ】な所は、記事を書いた人が、経済をよく分かって無い事だな(笑)
まず、『外国人観光客』は【外需】に当たる
この時点でお察しだよな(笑)
『外国人観光客が沢山来て、リピーターも多いから【内需拡大】してます!』って馬鹿か?(笑)
しかも【景気回復の流れが中小企業にも波及し始めている。経常利益は過去最高まで拡大し、非製造業の景況感も数年ぶりの水準。】って『非製造業』&『外国人観光客(外需)』だから、つまり主に『観光業』とか『サービス業』が儲かっているだけなので、これを普通は『内需拡大による景気回復』とは言えないよな?(笑)
典型的な『プロパガンダ』記事で、【馬鹿の見本】としては優秀だ!(笑)
まぁ、しかし、『観光業(宿泊施設)や一部レストランやバスやタクシー等のサービス業が儲かっている』のは事実だから、此等の【非製造業のサービス業の一部】が景気回復しているのは事実だろう?
『安倍信者』の一部の人達が、どの業界の人達か?わかりやすいよな?
で、この記事の中に、実は『不景気である(デフレである)』とする根拠も実は書いて有る!
それが、【アベノミクスがもたらした円安は、調達価格の上昇という形で中小企業に悪影響を与える側面もあったが】の部分
その通りで、一部サービス業(輸入雑貨業や輸入食品業界や輸入食品加工(レストラン含む)
更に輸入原料を使う【製造業】特に『原油価格高騰と、円安のダブルパンチ』を食らったブラスチック加工業(発泡スチロール等)等は、軒並み『消費減少』の煽りも食らって厳しいのが現実だ
しかし、金沢は新幹線開業による【日本人】観光客の増加によって、漁業が大変な活況をていしておる為、金沢近辺の発泡スチロール業界は景気が良いと思われる
この記事一つでも、実は『景気が良い』とする意見と『景気が悪い』とする意見にキチンと説明が出来て仕舞う!
更に、空前の内部留保を溜め込んだ大企業や、株高騰で儲かっている証券会社等の【金融業】は、好景気に感じるだろうし、逆に『消費増税や負担増による、消費減少で痛手を被っている製造業』は、不景気に感じて当然だろうな?
ましてや労働者側から見た場合、一部給与が増えた方々もおるのだろうけれども、大企業も含めて『賃上げに消極的』なのは何回か解説したし、内部留保が拡大しておるのも『利益を社員に還元していない』証拠だ
更には、非正規労働者と正社員
大企業と中小零細企業
製造業と非製造業で、賃金格差が広がっておるのだろう
ちなみに、同じ京大卒業生でも、某日本の一流企業に入社した人が『初任給20万』
別の某一流企業に入社した人が『初任給14万』
大企業でも、これだけの所得格差が生じている
つまり、『格差拡大』しているから、【2つの異なる景況感】が、事実として浮上しておるのだ!
この【2つの異なる景況感】が証明する事は【日本国民の格差拡大】と、それに伴う国民感情の分断】だな
『アベノミクスが成功している』と言う人達は、此等の外需や投資で儲かっている人達
逆に『アベノミクスが失敗している』と言う人達は、製造業や輸入業や【消費増税】や【負担増】や【増えない賃金】等で困っている人達と言う事だな
【国民の格差拡大】とは、取りも直さず、【国民感情の分断】をも意味する
だからこそ【格差拡大】は、大変危険なのだよ?
特に保守系の『安倍信者』と『安倍内閣不支持』者の間の【感情の分断】も、格差拡大が要因の一つなのでは無いのだろうか?
これ一つとっても、おじちゃんは『安倍晋三』氏がマトモな政治家や総理大臣とは思えないな
どうだったかな?
本文に有る通り、確実に【アベノミクスの効果】として、格差拡大したのがアリアリとこの意見の隔たりに見て取れるよな?
それもこれも、以前解説した『新自由主義経済政策』によってもたらされた【人災】だ!
ちなみに、愛も変わらず『日本維新の会&大阪維新の会』は、移民にも緊縮財政にも両手を挙げて大賛成だぞ?
だから『日本維新の会』も、所詮他の野党と何ら変わりが無いし、喫緊の支持率が1桁台と言う事実から、次の選挙では完全に『賞味期限切れ』に成ると思われる?
まぁ、自民党に吸収されて、更に自民党がその名の通りに【新自由主義】に染まるのだろうな?
今の日本が、基本的に円安と言う事は、【輸出企業は儲かり】反対に【輸入商社や輸入資材で加工する製造業は、コスト高に成って利益が減る】と言う事に成る
それなのに【日本へ工場を戻す製造業】が有るのは、輸入資材コストや原油高による電気代や燃料(重油等ボイラー施設に使う)高騰を配慮しても、日本人の人件費が『支那人よりも安いから』日本に戻していると言う現実も無視出来ない(支那投資への、リスク管理も含めて)
ちなみに、大学新卒支那人の初任給が、日本人新卒者の【倍】だからな?(日本円で、約40万円だそうだ)
更に、日本に有るアメリカ外資の企業だと、大卒初任給『50万円』だそうだぞ?(京大卒業生実績)
さあ!受験生は国大合格を目指せ!!
と言っても、国大出れば誰でも『大企業に入れる』訳でも無ければ、希望の職種に成れる訳でも無いけどな?
だからこそ、格差拡大は大問題で有り、20年以上もデフレを続けさせた、財務省と自民党と公明党は、【国賊】と罵られても、文句は言えまい!!
大した国賊だろ?財務省も自民党も公明党も?
どんな政治体制であれ、誰でも【勝ち組】に成れる訳が無いのだから、格差拡大を放置するのは最悪であり、最近よく聞く『年寄りが悪いんだ〜!!』『金持ち爆発しろ!!』等の、国民感情の分断が起きてしまうのであり、共産主義なら『テロが多発して民主主義的な政治体制へ移行』し、民主主義なら『テロが多発して、共産主義的な政治体制への移行』が起きる可能性が高まってしまうのだよ
君達はこうした『経済的な真実』を踏まえた上で、間違えた選択をしない様にしないと、遅かれ早かれ、日本は【日本だった地域】に成るからな?




