『外国【輸出や輸入】に依存する経済の脆さ』
さて、今回は『自由貿易協定』の問題について解説しようと思う!
現在中国やインドネシアやタイ等の新興国は、絶賛景気後退中だ!
これは言うまでも無く、輸出先の『EU』や『アメリカ』の景気がさほど良く無い事と、既に輸入国と化した中国の景気が良く無い事に起因する
何せ中国の経済指標がデタラメなのは経済界では有名な話だが(韓国も)それにしても十年前には我が世の春を謳歌していた中国経済は、当時14%の(本当かどうかはわからない)経済成長率を誇っていたが、今や4%台(実はマイナスと言う話も)に落ち込んで居る!!
これでは中国の輸入が減るのは当たり前だし、そもそも中国の景気悪化は、アメリカの景気後退やEUの政治的混乱による景気後退(実は中国の輸出先の多くはEU)が原因なのは言うまでも無い
これはインドネシアやタイも同じだな
まぁ、中国の場合、国内のバブル景気が弾けた(不動産バブルや株バブル)せいも有るが、一番の理由は輸出主導の経済体質に有るのは間違い無い
既に答えは出ているが、中国のザマを見れば分かる通り、輸出に依存した経済政策をしていると、輸出先の国が景気後退や政治不安におちいると、一緒に景気後退せざるを得ない事になる
ちなみに中国が大好きな『韓国』もマッタク事情は同じで、ナマジ『スマホ』の輸出に経済政策を過度に依存した物だから、Galaxyが爆発騒ぎで輸出不調に成ると、あっと言う間に景気後退する羽目に成る
韓国の場合、TVや白物家電(冷蔵庫など)も輸出量が多いが、既に日本製品と価格的には大差が無く、更には性能や品質的にも日本製品よりも劣るため、アメリカ等では売上が落ちているし、ましてや『安かろう悪かろう』家電に関しては、既に中国に市場を奪われて居る
スマホやタブレット端末に関しても、既に中国に『安かろう悪かろう』の市場は奪われてしまっている
韓国の方が、より輸出依存の経済政策の危険性がわかりやすい
今回の話とは別の話に成るが、この事から『下手に海外に投資して技術を教えてしまうと、市場を奪われる』と言う事実も浮き彫りに成るよな?
それはさておき、この様に事実として『輸出依存の経済政策』は非常に危険性を孕んで居る
輸出国の経済の行方は『輸入国の景気』に関わってしまうからだ!
輸入国が景気悪化すれは、輸出国も共倒れ
それを防ぐ為には、『内需拡大』しか道が無い
それに失敗したのが『韓国』だな?
韓国は日本に色々な面で『輸出依存経済政策の愚行』を教えてくれている(笑)
そして韓国は、内需拡大に必要な『労働者への賃金分配』も、日本より進んだ『非正規雇用』や『40歳定年制』や『国民年金極低額支給』や『時給470,円のアルバイト』等で、絶賛【内需崩壊中】だ!!
日本も笑い事では無いけどな?
更に食料に限らす、輸入に依存した経済政策は、輸出国側に輸入国側の【生殺与奪】の権利を与えてしまうから、非常に危険なのは言うまでも無い!!
資源の殆どや食料の60%以上を輸入に頼っている日本が、如何に弱い立場に立たされてしまっているかはこの事からも分かる
以前にも解説した通り、食料に関して言えば輸出国側の天候不順や不作によって、日本への輸出が無くなったり減ったりしたら、それだけで日本は大パニックに成るよな?
ましてや『OPEC』が原油価格を引き上げると、ガソリン代だけでは無く、電気代値上げや各種輸送会社の運賃引き上げ、製造業のコスト増大等多大な影響を受ける
この様に、『貿易に依存した経済政策』は、その国の主権を海外に売り渡す危険を孕んで居る!!
とは言え、日本の場合は、資源は今の所輸入に頼らざるを得ない
食料自給率も、おじちゃんの私見としては、『工場生産農法(プラント農法)の確立』を急がない限り、日本の耕作可能地の狭さから考えると難しいと思われる
ましてや、『プラント農法』なら、天候に左右されなくなり、一定の収穫量が保証される
鉄鉱石等の資源はともかく、燃料に関しては『水素燃料電池』の普及と『オーランチオキトリウム』の開発と『メタンハイドレート』の実用化が急務だろうな?
石油製品や鉄鉱石等は、リサイクル技術の更なる開発が必要だろう
何にしても、今の所日本は『輸出』はともかく、資源や食料などは『輸入に頼らざるを得ない』状況に有る
したがって、原油輸出国や各種資源の輸出国と食料輸出国とは、意地でも友好関係を維持しなければ死活問題に成るよな?
その点に関しては、『バラ撒き外交』もある程度は仕方が無いのも現実何だよ?
この間の『アラブ首長国連邦への経済強力』は、原油の採掘権獲得の為には絶対に必要だった!!
何せ世界中が、このアラブ首長国連邦の新油田の採掘権を狙っていたのだからね
安易に『バラ撒き外交が〜!!』と批判しているのは、不勉強な証拠だな?
まぁ、資源にせよ食料にせよ、沢山の国から輸入する事(輸入先の多様化)が安全に繋がるんだけどね?
しかしだからと言って、野放図な貿易経済を展開しても良い訳では無いけどな?
これ以上、日本が弱みを握られる訳にはいかないからね?
そして、【外国人観光客】も、カテゴリー的には『外需』に成る
当たり前だよな?海外から金持って日本に来るんだからね?
で、外国人観光客も、例えば『朝鮮戦争再開』等となれば、当然日本への渡航規制が掛かり、誰も来なく成るし、何より、その外国人の祖国が不景気になれば、ワザワザ日本まで観光に来る訳が無い
そう言った意味で『インバウンドが〜(再来日外国人観光客の意味)』等と言っている政治家や観光業界は、聞き感無さ過ぎだ
そうした意味では、支那が国内旅行に力を入れているのは、日本よりも【遥かに正しい】政策だと言えるし、日本の政治家の馬鹿さ加減が分かる
まぁ、おそらくは安倍内閣も、次の総裁選挙迄の命だろうと思われるが、その前に『解散総選挙』が行われれば、判らなくなるけどな?
何にしても、外需依存は外的要因に弱いし、何より『発展途上国のやる事』だ!!
それだけは覺えておいて欲しいぞ?
どうだったかな?
まぁ、アメリカ抜きの『TPP』が可決しそうな雰囲気だが、アメリカが主導していた頃よりは『幾分か緩い』貿易協定に成りそうだ
しかし、今の所この『新TPP』も、所謂【外資規制】や【移民の自由】等の『人(移民)・物(貿易)・金(金融・資本)の自由化』が何処までの物かは良くわからない?
何せ『先にグローバリズムを徹底的に行った、EUが瓦解に向かいつつ有る』中で、何も好き好んで自由貿易協定をやる意味は無いし、何より『外需に頼った経済』は、本文の通りに非常に脆弱で有り、支那が何とか景気減速を抑えられているのも、『公共投資』を国内でガンガン行い、金融等で無理矢理中間層を創り出した結果だ!
つまりは【内需拡大】を、キチンと行って居るからだな
日本の様に『公共投資』や『財政支出』を『国の借金が〜!!』と国民も揃って否定していたら、そりゃ何時まで経っても景気回復などしないのは、何度もしつこく解説した通りだ!!
しかも『外需(外国人観光客含む)に頼る』と言う情けない有様では、景気回復など望むべくも無い
今でも日本は『インドネシア』や『タイ』や『ベトナム』等の新興国に企業が投資をしているから、何も『自由貿易協定』など結んで、ワザワザやる必要は無い
それに『自由貿易協定』とは、歴史を振り替えれば、イギリスがインドを侵略し、植民地化して綿花を生産させ(東インド会社、つまり外資)、それをイギリスに輸出して、その綿花で生産した衣服や調度品等を、次は『自由貿易協定結ぼうぜ♡』と言って、インドに激安で大量輸出し(産業革命)、インドの紡績業や職人を、当時『全滅させた』歴史が有る!!
これを合法的にやろうとしているのが、『TPP』等の自由貿易協定と言う事であり、つまりは『各国のエゴ(国益)のぶつかり合い』で有り、いかに『加盟国に自国の有利な条件を押し付けるか?』が貿易協定と言う物の本質何だよ
当たり前だよな?何で自分が不利になる貿易協定など結びたがる国が有るのかと?
しかし!これには罠が有って、結局『資本力の強い資本家(企業等)が最終的に生き残り、加盟国の市場を独占する』と言う結末が待っている!!
それが、上記の『イギリスのインド政策』で良く分かる
要するにアメリカの『二国間FTA』にしても、主には『アメリカの金融資本が加盟国の金融を独占する』のが目的となる
つまりは日本相手なら、『日本企業の株を買い取り、経営権を奪取する』と言う話になる
そう言う意味も有って『自由貿易協定など百害有って一利無し』だと言って居たんだよ
現に『Amazon Japan』によって、潰された通販会社も沢山有るし、台湾(実際は支那企業)の鴻海にSHARPが買い取られたのも覚えている読者も多いと思う
ましてや国内なら『イオングループの地方企業の買収』が猛威を奮っている
とにかく、本文の通りで『外資に依存した経済』と言うのは、その貿易相手国が不景気に成ったら一緒に共倒れするしかない
それは『外国人観光客』にしても同じだ!
不景気なら、ワザワザ海外旅行に来るわけ無いだろ?
日本は早急に『プライマリーバランス黒字化が〜!!』等と寝ぼけた事を言ってないで、【公共投資拡大】【財政支出拡大】【消費税減税(廃止が望ましい)】をして、内需拡大に舵を切らないと、本当に支那との経済格差は絶望的な水準に成り兼ねないぞ?
何せ支那は『漢民族だけでも、日本より人口が多い』のだからね?
それが『内需拡大により、中間層化』したら?
日本は余程頑張らないと、勝てなく成るぞ?
今度の『新TPP』とやらで、意地汚く加盟国の富を独占する位の気構えが無いのならな?




