アメリカの国際秩序破壊
さて、今回は『アメリカがいかに国際秩序を自国の都合の良い状態にする為に破壊して来たか?』を見ていこう!
そもそも国際秩序破壊を世界で初めて行ったのは、スペインやポルトガルやオランダだ!!
言うまでも無く、『航路発見や新大陸発見』の為の『大航海時代』に、南米やインドネシアやフィリピン等を軍事侵攻して、事実上『植民地化』する事によって、それまで築かれていたインドネシア等の隣国関係に、変化をもたらしたのは歴史的史実だよな?
この頃は、むしろ『被征服国(スペイン等)』が、ライバル関係に有る先進国同士の対立と言った方が正しい
もっとも紀元前の時代から、ローマによるエジプト侵攻や、エジプトによるユダヤ侵攻等が有ったけどな?
この様に、紀元前から人間は相争って来たんだが、現在の『パックス・アメリカーナ(アメリカによる、国際秩序支配)』が始まったのは、そもそもイギリスに原因が有ると考えられる!
その頃のイギリスは、『国際秩序を自国の理想通りに描ける』だけの経済力と軍事力を持って居た
何せ、日本の『幕末維新』にも影響を与えるだけの力が有ったのだからね?
その件は別項で詳しく解説しよう!
後にイギリスの植民地だった『アメリカ』が独立戦争に勝ち、イギリスの国力が相対的に弱まって来たのもこの頃からだと思われる
それにしても、戦後に植民地を次々に失う前のイギリスは、有名な所だけでも『エジプト』『インド』『ビルマ』『ジンバブエ』等、その権力の大きさが分かろうと言う物だろう
特に『南アフリカ』等では、近年まで『アパルトヘイト』と言う人種差別法が行われていたのも有名だな?
≫アパルトヘイト(Apartheid])は、アフリカーンス語で「分離、隔離」の意味を持つ言葉で、特に南アフリカ共和国における白人と非白人(黒人、インド、パキスタン、マレーシアなどからのアジア系住民や、カラードとよばれる混血民)の諸関係を規定する人種隔離政策のことを指す。
(Wikiより抜粋)
これに反対する歌が、80年代に大ヒットしている
ちなみに、『ポール・マッカートニー』と『スティーヴィー・ワンダー』によるデュエット曲『エボニー&アイボリー』は、白人と黒人の融和を歌った物で、現在に至るまで、アメリカにおける人種差別問題が解決していない事を物語っているよな?
それはさておき、そのイギリスが世界の貿易支配をオランダから奪う為に、
『イギリス東インド会社』を設立し、アジアの貿易ルールをイギリスの支配下に置いた!!
そもそも『オランダ東インド会社』が発端と言われているが、『西インド会社』を含めて、当時の列強国の植民地経営や侵略の拠点だったのは言うまでも無い!
≫東インド会社(ひがしインドがいしゃ、とうインドがいしゃ)は、アジア地域との貿易独占権を与えられた特許会社。重商主義帝国下、特に貿易差額主義に基づく経済活動に極めて大きな役割を果たした。なお、ここで言う「インド」とはヨーロッパ、地中海沿岸地方以外の地域をさす。同様の特許会社に新世界との交易を行った西インド会社がある。各国ごとに設立され、以下のようなものがある。オランダ東インド会社は世界初の株式会社としても有名である。
(Wikiより抜粋)
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E4%BC%9A%E7%A4%BE
さて、そのイギリスの『国際秩序支配』が、第一次世界大戦の頃まで続く訳だが、その後の船や飛行機等の発達により、アメリカがその工業力を生かして徐々に勢力を拡大して行く!
既にして、日本への『ペリー来航』や『日米就航通商条約』等、イギリスにとって侮り難い存在に成って来た訳だな?
ましてや、第二次世界大戦前にも成ると、ドイツのヨーロッパ侵攻や日本の『日清・日露戦争勝利』等によって、イギリスの支配力が衰えて来ていた!
そこに目を付けたのが、『アメリカ』何だよ!!
イギリスの衰退を契機に、アメリカ支配の国際秩序を築く計画に着手したと言われている?
まず最初に行われたと思われるのが、イギリスの弱味につけこんだ、イギリスへの軍事協力だな?
これでイギリスへの発言力を強めた
更にドイツやイタリアを攻撃し、フランスを解放する事によって、ヨーロッパへの発言力を強める
これにより、ヨーロッパ社会はアメリカに頭が上がらなく成ってしまった!
アメリカの第二次世界大戦介入は、何の事は無い『アメリカの国益の為』だったので有って、社会的な正義感だけの問題では決して無いし、少なくても『アメリカ政府』は『国益第一』だったのは間違い無い
その裏に、所謂『隠謀論』ではお馴染みの、大資本家や投資家が居るのは、まぁ、間違い無いだろうな?
そしてこれ等『隠謀』研究の人達の意見によると、『アメリカ政府は、有色人種同士で戦わせる事によって、国際支配をコントロールする』と言う政策を行っていると言われている?
それが実際に行われたのが、『日中戦争』や『中東諸国の紛争』だと言う話だ!
これには根拠が有って、『日中戦争』の場合は、実際に『援蒋ルート』を行う事によって、日中戦争を激化させた歴史的経緯が有る!
≫援蒋ルート(えんしょうルート)は、日中戦争(支那事変)に於ける大日本帝国と中華民国の対立の際、主にアメリカ、イギリス、ソ連が中華民国を軍事援助するために用いた輸送路のことである。
(Wikiより抜粋)
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%8F%B4%E8%92%8B%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%88
そして、『ヒラリー・クリントンメール事件』の時に囁かれた、『アメリカがそもそも過激派組織(IS)を後押ししていたので有り、ISの使う兵器はアメリカ製が殆ど』と言われている?
これが事実なら、『日中戦争』当時の
『援蒋ルート』と酷似するのではないだろうか?
更に『アルカイーダ』もアメリカが作った組織ではないか?との話も有り、アメリカの隠謀に気付いた『ウサマ・ビン・ラーディン』が反米テロを始めてコントロール出来なく成った為、始末したのでは?と言う見解も有る?
その証拠が『アメリカに有るビン・ラーディンの銀行口座』と言われている?
現在においても中国の南沙諸島(スプラトリー諸島)への不当な基地建設を、事実上放置したり、北朝鮮の核兵器問題や中国の核兵器問題をここまで放置しているのも、アジア地域を不安定化させる事によって、アメリカの支配力を行使する為だと言われているよな?
その証拠の一部が、日本の属国化による軍事力低下と、自主独立の妨害だな?
つまり、『アメリカは自国の国益の為に、世界的な平和を望んでは居ないけど、世界大戦が起こるギリギリでコントロールしている』と言う話に成る?
これには、経済的な側面や軍事バランス的な側面等、多種多様な物が絡んで来るので、更に詳しく説明するには尺が全く足りないが(本一冊は書ける)、あながち『単なる隠謀論』では済まされない話も含まれているのを覚えて置いて欲しいぞ?
どうだったかな?
本編では触れなかった『イスラエルの首都はエルサレムであり、米国大使館はそこに移す』と宣言した件について、後書きにしよう
>トランプ「エルサレム首都宣言」を歓迎する米国政界
クリントン政権時代に成立した法律をようやく執行
2017.12.13(水)古森 義久
(JBpress)
これを読んで見て欲しいのだが、昔からアメリカ国民にも政界にも、『イスラエルの首都はエルサレム』と言う意見は多かった様だ
これはアメリカ国民にキリスト教信者が多い事も有るのだろうけれども、矢張り【ユダヤ系大資本家
による、ロビーイングやプロパガンダ】も有った事は否定出来ないだろうな?
アメリカからすれば、これが【正しい判断】だとしても、同じく首都をエルサレムと言っている他の中東諸国からすれば、『何言ってんだこの禿げ〜!!違うだろ!!』の世界だな?
>ユダヤ教,キリスト教,イスラム教の聖地のあるパレスチナの中心都市エルサレムの帰属をめぐる問題。エルサレムは,第1次世界大戦後イギリスの委任統治下に入ったが,1947年の国連パレスチナ分割決議により国連管理下の国際都市とするよう定められた。しかしイスラエル建国とともに起ったパレスチナ戦争(第1次中東戦争) の結果,市の西半分はイスラエルに,また旧市を含む東半分はヨルダン領に組入れられた。イスラエルは 50年,エルサレムを首都と定め,さらに 67年の六日戦争(第3次中東戦争) で東エルサレムを含むパレスチナ全土を占領したのち,統合エルサレム全体を首都と定めた。これに対しアラブ側は,六日戦争の全占領地からのイスラエル軍の撤退を求め,東エルサレムを首都とするパレスチナ国家の樹立を要求している。しかしイスラエルは統合エルサレムがイスラエルの首都であるという主張を絶対に変えない方針を示しており,93年9月にイスラエルとパレスチナ解放機構 PLOとの間で調印されたパレスチナ暫定自治協定においても,この問題には触れられなかった。エルサレム問題は,アラブ=イスラエル紛争のなかでも最も解決困難な問題の一つとなっている。
(コトバンク)
https://kotobank.jp/word/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%AC%E3%83%A0%E5%95%8F%E9%A1%8C-37703
果たしてこれが、第二次世界大戦後の世界秩序の崩壊(グレートリセット つまり第三次世界大戦)の始まりに成るのかどうか分からないが、アジア情勢の不安定化も含めて、キナ臭い事態に成っている事を覚えておいて欲しいぞ




