表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学校が教えない社会科・歴史・公民  作者: 学校が教えない社会・歴史・公民
170/602

海外や経済的視点で見る【明治維新】

明治維新に関しては、様々な研究論文が出されているが、その中でも特におじちゃん的に『なるほど』と感じた物を紹介したいと思う


今回は、明治維新を国内的な物では無く、海外からの視点で考えた物だ!


幕末期維新に至る迄の間に、ペリー来航による開国(開港)や【日米就航通商条約】等の大事件が起きていた訳だが、この時代に起きた海外の出来事には余り学校の歴史も触れていないと思う


では、この頃に一体海外では何が起きていたのか見てみよう!


まず【黒船来航】が1854年の出来事だが、その前に阿片戦争が1840年〜1842年迄に起きている!


これは言うまでもなく【イギリス】と【清】との戦争だ


この時に戦争に敗れた清は、イギリスに【香港】を99年間割譲している


その後中国共産党に香港が返還されたのは皆も知っている事と思う


本筋から言えば、既に【清】が存在しない時点でこの条約は無効で、イギリスは中国共産党に香港を返還する義務は無いのだが、当時のイギリスは中国で金融絡みでボロ儲けしていた為、政治的理由で返還したと考えられる


この頃アメリカも、南洋各地で植民地獲得に奔走しており、1850年頃からハワイの【外国人土地購入自由化】を期に侵略を開始している!


外国人に安易に土地を売却する危険性が歴史的事実からも分かるよな?


この時代、【台湾】は【清】の統治下に有ったし、インドネシアはオランダ、インドはイギリス領に成っていたし、南米各国はスペインやポルトガルの植民地にされてもいた


つまり、『産業革命』(1760年代〜)後に力を付けた列強各国が、世界中でやりたい放題していた時代とも言える!!


1760年代と言えば、日本はまだ【江戸時代】だった訳だから、産業的には欧米列強からはかなり遅れた国だったと言える!


鉄道等のインフラも無く、関所による通行規制等から流通も鈍く、ましてや【蒸気機関】等による産業機械化もされて無いのだから、欧米からすれば【未開国家】とされても仕方が無いし、ましてや経済規模など比べるべくも無い!


この辺、学校では教わらないポイントだよな?


経済的な視点から当時の様子を見るとかな?


既に1760年代から【産業革命】が起きていたイギリスが、大航海時代からいち早く飛び出したのは当然の成り行きだと頷ける!


この当時はロシアもまだまだ【帝政ロシア】で、日本と大差変わらなかったし、【清(中国)】も国が大きいから経済規模がロシアや日本より大きかっただけで、経済効率からすればイギリスやアメリカの足元にも及ばない!


ドイツも【ドイツ帝国】だったが、日本やロシアや中国よりは先に【産業革命】が起きている


やはりフランスやイギリス等に、地理的に近かった影響が大きいと思われる?


それにしても、当時の【清】や【ロシア】が、日本よりも先に『艦船や最新鋭の武器』を手に入れて居たのは事実だし、ロシアに至っては日本よりも先に【産業革命】が起きているから、朝鮮半島や日本への侵略を開始したとも言える


明治維新を起こした志士達が、長崎等から得られる情報を元に、如何に海外からの侵略に恐々としていか?分かろうと言うものだよな?


九州から明治維新が起きたのも、長崎からの外国人の情報が大きかったのは言うまでもあるまい?


ましてや【下関事件】が起きているのだから尚更だ!!



下関戦争しものせきせんそうは、幕末に長州藩と、イギリス・フランス・オランダ・アメリカの列強四国との間に起きた、文久3年(1863年)と同4年(1864年)の前後二回にわたる攘夷思想に基づく武力衝突事件。

(wikiより抜粋)


https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8B%E9%96%A2%E6%88%A6%E4%BA%89


そして幕末維新に関して、イギリスが色々と影から介入している疑惑を挙げる論説も有る


まず、ここで重要なのが【トーマス・ブレーク・グラバー】だ!


まずは彼がどんな人物か?見て欲しい



>トーマス・ブレーク・グラバー(英: Thomas Blake Glover、1838年6月6日 - 1911年12月16日)はスコットランド出身の商人。武器商人として幕末の日本で活躍した。



「グラバー商会」を設立し、貿易業を営む。当初は生糸や茶の輸出を中心として扱ったが八月十八日の政変後の政治的混乱に着目して討幕派の藩、佐幕派の藩、幕府問わず、武器や弾薬を販売した。亀山社中(坂本龍馬の結社)とも取引を行った。また、薩摩藩の五代友厚・森有礼・寺島宗則、長澤鼎らの海外留学、長州五傑のイギリス渡航の手引きもしている。

(wikiより抜粋)


https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%BC


つまり、日本の明治維新を武器商人として煽ったと言いえる!


何せ【倒幕派】にも【幕府側】にも武器を売っているのだからね?


しかも、幕府側への武器受け渡しを遅らせた疑いを指摘する声もあり、イギリス政府の要請で、日本の政変を裏から操作していた疑いが指摘されている?


その証拠と言えるかどうか分からないが、後の日本政府はイギリスの【マグナカルタ(憲法)】を大日本帝国憲法の基礎とし(同じ立憲君主制だったからとの指摘も有る)交通法規や鉄道の基礎や戦闘艦船や軍事教練等も、イギリスに頼って居る!!


これは、日本からの利権をイギリスが独占したかった事と、香港に続くアジアの基盤として、同じ【国体が存在する(イギリス王室・天皇家)】国として、友好国足り得ると考え出す可能性が考えられる?


現に日本とイギリスは、後に『日英同盟』を結んでいる!!


ちなみに『グラバー商会』の親会社は、東インド会社だ!!


イギリス政府の強い意志が働いていた事は、疑い様も無いのではないかな?


実は『明治維新』に関しても、単に日本国内の【政変】と言うだけでは無く、他国の強い意志の介入が有ったのだと言う事を覚えておいて欲しいぞ?

どうだったかな?


日本の明治維新には、それぞれ外国勢(主にイギリス・オランダ・フランス・アメリカ)の思惑が絡んで居るのが見えて来ると思う


おじちゃんとて、最近に成って勉強している内に分かって来た事だ!


例えば戦後なら【朝鮮戦争】にアメリカ・ソ連・中国が深く介入した様に、内戦に外国勢の思惑が入る事は往々にして有るのが現実だ!!


維新後の日本での【利権獲得】や、自国との友好関係を作って、他の列強国の威圧に利用すると言うのが主な理由だろうな?


その証拠に、イギリスは【日英同盟】を結び、アメリカやオランダやフランスへの威圧に利用しているし、憲法制定や各種法律をイギリス式を学ばせる等、日本への影響力を大きくし、【鉄道】や【発電】や【武器輸出】などの分野の利権を獲得している


日本の内戦である【明治維新】と言えども、海外からの影響は少なからず有るんだぞ?


それが大東亜戦争に敗戦したんだから、アメリカからの影響力が強いのは当たり前だと言わざるを得ない


事実上【アメリカの属国】なのは、拭い様の無い現実だ!


だからこそ、唯々諾々と戦勝国などでは無い、韓国や中国の【難癖】に従うのは腹が立つ訳だが、これもアメリカの策略の一部なのは以前少し解説した通りだ!


常に歴史とは、特に大航海時代以降は【海外からの影響】が少なからず存在し、自国に良しにつけ悪しきに付け干渉して来る


だからこそ、【人類皆兄弟】的に外交や外国政府との関係を考えては、【絶対】に駄目なんだよ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ