『人間は格差から絶対に逃げられない(2)』何故金持ちは貧乏になりにくいのか?
さて、今回は『格差拡大問題』とお金持ちが何故貧乏に成り難いのか?と安倍内閣の暴走の原因は何か?を経済学や統計から見て行こうと思う
さて、小泉政権以降、日本の格差は拡大して来ているとされている
>小泉政権以前から存在していた、以上の格差が存在するようになったのか、格差が拡大しているのか、については争いがある(例えば、小泉内閣(2001年-2006年)において、正規雇用が190万人減り、非正規雇用は330万
人増えた。そのため、小泉内閣によって非正規雇用者の増加が進んだと言われる事があるが、統計では小泉内閣以前から増加している)。総務省の全国消費実態調査によると近年、所得格差の拡大傾向が見られる。世帯主の年齢別では50代以下の世帯で格差が拡大している一方、60代以上の世帯では、格差が縮小している。
厚生労働省の2010年(平成22年)版『労働経済白書』では「大企業では利益を株式配当に振り向ける傾向が強まり、人件費抑制的な賃金・処遇制度改革が強められてきた側面もある。こうした中で、正規雇用者の絞り込みなどを伴う雇用形態の変化や業績・成果主義的な賃金・処遇制度が広がり、賃金・所得の格差拡大傾向が進んできた」と指摘している。
(Wikiより抜粋)
とまぁ、非正規雇用化が進んだ効果として、所得格差や資産格差が拡大した訳だ!
以前解説したと思うが、これは『ワークシェアリング』的な意味が有った事も確かで、失業率を低下させた効果も有ったのは事実だから、一概に非難できる政策では無いが、結果として『格差拡大』した事は言うまでもない
1999年から2000年代前半に大学や高校を卒業した人達は、『就職氷河期』と揶揄される位就職難で、大卒非正規何て幾らでも居た時代だった
この頃結婚した人達の子供が、現在の小学生や高校生の親世代に成るよな?
そりゃあ正社員で就職出来た人達と、非正規のママの家庭では大きく生活水準や教育水準が開いてしまうよな?
これは生まれた家庭の問題であって、君達にはどうしようも無い問題だよな?
しかし、これも立派な『格差』だ!!
な?生まれた時点で『格差』からは逃げられないのが人間社会の真実何だよ?
それを踏まえて、では、お金持ち(高所得者)が何故貧乏に成り難いのか?
まず、以前解説した【消費性向】をもう一度解説しよう
年収1千万円の家庭が350万円の車を買ったら、所得に占められる支出の割合が残金750万円で三割五分
年収350万円の家庭が350万円の車を買ったら、所得に占められる支出の割合が、残金0で10割(つまり100%)
所得に対する支出の割合が低い場合【消費性向が低い】となり、所得に対する支出の割合が高い場合は【消費性向が高い】となる!
それでだ、例えば年収何億円の芸能人や企業家や投資家の場合、仮に『2600万円の車』を買うにしても、感覚的には普通の中流家庭が『トヨタプリウス』を買う様な感覚だと言う事は何となく分かるよな?
年収何兆円の『ビル・ゲイツ』氏に至っては、例えば一億円の宝石を奥さんに買ってあげても、駄菓子屋で100円のお菓子を買うのと感覚的には変わらない訳だよ
そりゃあ気楽に買ってあげるよな(笑)
ところが低所得者や中流家庭では、外食一つするにしても、出来るだけ安い所に行こうと思うし、車にしたって無駄に高い車は買わない
これが具体的な【消費性向】の解説となる
それを踏まえて、何故お金持ちが資産を増やせるのか?
例えば前述の『ビル・ゲイツ』氏の場合、幾らビル・ゲイツ氏とは言え、毎年何兆円も入ってくるお金を使い切れる訳が無い
人間が生活に必要な費用に対して、幾ら贅沢をしようにも、自ずと限界が有る事は想像出来るよな?
毎日高級車を買っては一日乗って廃車にする様な、馬鹿な事でもしない限りあり得ない事だろう?
毎日奥さんに何億円もする宝石を買ってあげたりとかな?
第一そんなに暇なら、お金持ちでは居られないしな?
と言う訳で、幾らお金持ちでも、一定の水準以上の生活費は使わない
では、残った収入はどうなるのか?
運用しなくても、そのまま残金として資産に成る
ある程度の年収(例えば一億円以上)が有れば、例えば年間数千万円生活費に使っても、数千万円そのまま残ると言う事だ!
これが何十年か続いたら?
エライ額の資産に成るよな?
そう言う事だ?!
別に無理無理運用しなくても、ガンガン資産が増えて行く訳だよ!
運用すれば更に増える(勿論失敗すれば減るけど)
堅実に行くなら、銀行に放置かタンス預金で『華麗にスルー』するだけで良い!
しかも、日本もアメリカも相続税が昔に比べて安く成った(アメリカは昔は何と!相続税9割!!日本でも8割合以上だった)から、格差は放置しておいてもゴキゲンに拡大して行く世の中に成っている訳だな(泣)
低所得者や中流家庭は、貯金したってたかがしれてるから、何時まで経っても格差は縮まらない
これが『お金持ちが貧乏に成り難い理由』で有り、『格差拡大』して行く社会的構造何だよ?
才能が有る人なら、勿論勝ち組に成れるチャンスは誰にでも有るけど、皆が皆『天才漫画家(例えば手塚治虫)』や『天才ミュージシャン(例えば松任谷由実)』に成れる訳無いだろ?
投資するにしたって、一発で借金地獄に陥るリスクが有るし、誰もが『天才投資家(例えばビル・ゲイツ)』では無いだろ?
で?安倍内閣が暴走している方向性が、この『格差拡大』をより進める【グローバリズム】に毒された企業や投資家の自己利益最大化を目的にした『国民の奴隷労働化』と『利益優先の外国人奴隷労働者受け入れ』と言う事に成る
要するに国民の事など考えず、スポンサーの言いなりに成っていると言う事何だよ?
そうとしか思えない政策が満載だろ?
自民党・安倍内閣は?
『外国人労働者受け入れ』『無条件企業税減税』『TPP無理矢理批准』『ヘイトスピーチ解消法』『中国・韓国へのビザ発給緩和(外国人技能実習生の殆どが中国人)』『ホワイトカラー・エグゼンプションによる、残業代未払い合法化と専門職や役付きの非正規化』
と証拠は有り余る程ある訳だが?
さて、これで『お金持ちが何故貧乏に成り難いのか?』と『人間は格差から逃げられない』理由が分かってもらえただろうか?
これを踏まえて、今の安倍内閣が本当に日本に必要な政権なのか?
良〜く考えて欲しいぞ!
どうだったかな?
ある程度の年収(例えば一億円)が有る人達は、別に運用しなくても確実に資産が増えると言う話だ!!
これが有るから、昔から資本主義国(民主主義国)は、相続税等に重税を掛けて、税負担の公平性、つまり【累進課税】を行って来た!
日本においては、最大で75%(五億円以上の資産)か課税されて居たが、現在は70%に抑えられている
資産家からすれば、酷い話に聞こえるかも知れないが、これは税負担の公平性や、税の再分配からすれば至極当然の事で、『自分の努力に基づかない資産に関しては、又最初からやり直しにする事で、格差拡大を防ぐ』と言う目的が有る
それにしても、例えば10億円から7億円引かれても3億円残る訳で、普通の小市民からすれば、大層な資産が残る事には変わらないし、それを元手に再スタート出来る有利性は残されて居るのか分かるよな?
アメリカなんざ、つい10年位前まで相続税90%だったんだから、日本なんざかなり甘い方だよな(笑)
それに逆行しているのが【逆累進性の高い】『消費税』と言う事に成る
消費税は、マッタク【公平】な税制では無い事は、何度か説明して来たよな?
この不公平極まる『消費税』に、更に『軽減税率』に所得制限を掛けないと、モット逆累進性が高まる(お金持ちも、軽減税率の恩恵に預かるので意味が無い)と言うオマケ付きだぞ?
果たして、こんな馬鹿な事を永遠続ける『財務省』と各政党は、本当に国民の生活など考えて居ると思えるかな?
『お金持ちを豊かにすれば、自然と庶民にもおこぼれが落ちる』と言う【トリクルダウン理論】は、EUや中国や今の日本を見れば、有り得ない事は一目瞭然だろ?
こんな馬鹿な話に騙せれては【絶対】に駄目だぞ!!




