『累進消費税』の提案、本当は消費税廃止が妥当
今回は何度か取り上げて来た消費税に関するおじちゃんの提案だ!
まず消費税は『逆累進性』が高い非常に不公平な税制で有る事は以前にも解説した
それは『消費性向』が高い庶民ほど、税負担率が事実上高くなるからで有ると解説した
もう一度大雑把に説明すると、同じ108円のスナック菓子を買うにしても、お金持ちの子供が小遣い1万円から払うのと、庶民の子供が小遣い千円から払うのでは、元から持っていた金額に対して支払う割合が千円の方が高くなる
これを『消費性向が高い』と言い、逆に元から持っていた金額に対して支払う割合が低い事を『消費性向が低い』と言う
この場合同じ税額8円でも、1万円から払うのと千円から払うのでは、税金の負担率が千円からの方が高いよな?
これを『消費税の逆累進性』と言う
つまり、貧乏人ほど税率が高くなってしまう状態だな
取り敢えずここまでで、消費税がいかに不公平な税制か分かってもらえたと思う
これを踏まえて話を続けて行こう
『消費性向が低い』所謂富裕層(お金持ち)は、いくら食費や生活費を贅沢したとしても、例えば庶民から見てそこ迄支出が違わないのは統計学的に言われている
勿論それにしたって庶民に比べれば生活費は潤沢に使えるのだから、当然支出も多くなる
それでも庶民に比べれば、生活費を差し引いても残金に余裕が有る
だから投資も出来るし、フェラーリも買える
結局投資するにしても、庶民は生活費に殆ど収入を使うから、投資に回す余裕など殆どないよな?
例えば同じトヨタプリウスを買うにしても、60回以上のローンを組んで毎月何万円か払って庶民が買うのと、現金でポーンと買えるお金持ちでは全然話が違うよな?
でも、トヨタプリウスに掛かっている消費税率は同じ8%だ!!
重量税や自動車税も同じだ!!
フェラーリだって消費税率は8%だ!!
何か納得出来なく無いかな?
フェラーリを買えるぐらい生活に余裕が有る人達には、それ相応の負担をして欲しいとは思わないかな?
今のままでは、明らかに庶民の方が生活上馬鹿を見させられているんだぞ?
本来帝王学とは、普段は庶民(国民・領民)が自分達の生活を支えてくれているから戦争では命懸けで戦い、負担出来る税金などは進んで負担すると言うのが正しい帝王学だ!!
だからこそ国民や領民が付いて行くし、横暴に振る舞い好き勝手に重税を課すような支配者は、歴史上憎悪されて来た
だから時代劇水戸黄門が流行るし、必殺仕事人の様な時代劇も人気が有る
今の日本は消費税導入以降、完全に格差拡大社会になってしまった
当たり前だよな?そもそも貧乏人ほど税負担率が高いんだから
そこでおじちゃんが以前から考えていたのが『累進消費税』だ!!
本来なら、消費税を廃止して物品税に戻し、贅沢品には高税率を掛けるべきだが、そのままの状態で消費税の逆累進性を解消するにはこれしか無いとおじちゃんは考えている
因みに消費税開始以降、所得税の累進課税率がドンドン下がって行った事もここに書き加えておこう
勿論自民党がやらかした事だ!!
>最高税率の変遷は、以下のとおりである。
1974年(昭和49年) 75.0%
1984年(昭和59年) 70.0%
1987年(昭和62年) 60.0%
1989年(平成元年) 50.0%
1999年(平成11年) 37.0%
2007年(平成19年) 40.0% (課税標準1,800万円以上)
2015年(平成27年) 45.0% (平成25年度の法改正によるもの)
(wikiより抜粋)
てな訳で少し戻したが、ガッツリ下がっているよな(怒)
知らなかったろ?
どんだけ不公平な世の中なのか?理解してもらえるとうれしいぞ?
負担出来るお金持ちが、それ相応の負担をしていないのが現在の日本だ!!
では『累進消費税』とは具体的に何なのか?
例えば先程のトヨタプリウスとフェラーリを例に取って説明しよう
トヨタプリウスは庶民も乗る車だから、消費税率は3%
フェラーリは明らかに贅沢品かつ買える人はそれなりの収入がある人が殆どだから、消費税率は30%
と言う様に、高額商品を買える余裕の有る人達から、キチンと消費税を負担してもらおうと言う考え方だ!!
例えばフェラーリを買える人が、二千万円が二千六百万円に成ったからと言って、買える人は買うだろ?
この様に、食品でも安い輸入牛肉は消費税率は3%
高い黒毛和牛は消費税率30%と言う風にすれば、ワザワザ『軽減税率』を議論する必要性は無い
それに『軽減税率』の場合、いかにも庶民に配慮している様に聞こえるが、所得制限を掛けないなら、お金持ちも軽減税率の恩恵に預ってしまうから、何の効果も無いばかりか、余計『逆累進性』が高くなってしまい、不公平性が高くなるだけだ!!
だからおじちゃんは『軽減税率』に反対しているんだよ
騙されては駄目だぞ?
財務省(当時の大蔵省)も、自民党も、消費税は「大変公平な税負担だ!!」と導入当時盛んに宣伝していたからな
まぁ、嘘八百なんだが・・・
この様に、物品税と同じくキチンと贅沢品や高額商品に、累進課税すれば税金の公平性は担保される
何せ『軽減税率』は、外食は贅沢品などと頭がおかしい議論もしているぐらいだからな
一体何時の時代だよ?
庶民はファミレスや吉野屋で飯も食うなと言わんばかりだろ?
大体こんな事をしたら、外食産業(特にファミレスや低価格の食堂)から批判が殺到するだろうし、何より消費税増税で客足が減り、値下げ競争に走っているファミレスは倒産しかね無い
その値下げ競争のつけは、ファミレスで働く人が非正規雇用だったり、賃金が安かったりと言う形で影響が現れる
そして収入が少ないこれらの労働者は、消費を減らさざる負えない
ファミレスが贅沢品と言うなら、おじちゃんが主張する『累進消費税方式』なら、メニューが一万円を超える高額レストランは、消費税率30%とかに出来る
『軽減税率』と『累進消費税』どっちが正当な考え方かな?
さっきと同じ事だが、一万円も一品に出せる人達が、一万円が一万三千円に成ったからって、行かなくなるとは到底思えないけどな?
それで行かなくなるなら、その程度の収入と言う事だろ?
違うかな?
少し話は変わるが、結局今のデフレは消費税8%増税が主な原因だが、それ以外にも実は各種負担増が沢山有った
例えば、『軽自動車税増税』『厚生年金料負担増』『厚生年金保険料負担増』『国民健康保険料負担増』など合算するとこれだけで約3兆円の負担増になっている
消費税増税を合わせれば、総額10兆円を超える負担増だ!!
で、今のデフレギャップ(消費量に対する受給ギャップ、要するに物あまり)が約8兆円
これは在庫調整が進んだからで有って、本来は10兆円のデフレギャップが有る
実に分かりやすい図式だろ?
国民からデフレの時期に、10兆円も所得を奪ったら、その分消費が減るのは小学生でも分かるんじゃ無いかな?
例えばだ!一ヶ月の生活に今まで15万円使っていたとして、消費税増税やら各種負担増で生活費が18万円に成ったら、増えた3万円分消費を減らすしか無いよな?
毎月の給料が3万円以上増えない限りは
で、各種負担増に対して給料が増えたかと言えば、そこ迄増えていないのが今の現実だ!!
な?財務省も自民党も頭悪いだろ?
んで、言うに事欠いて余計不公平な『軽減税率』だの、外食は贅沢品だの「馬鹿にするのもいい加減にしろ!!」って思うよな?
おじちゃんが今回書いている事は、本来ならば左翼的な理論だ
何せ世の中の不公平を是正しろと良く言って居るのが左翼だからね
しかし保守派の中にも『経世在民』(国民が豊かに暮らす為の考え方)を目指す人達も沢山いるんだよ?
それには、現在の過度な不公平税制は改め無ければ、国民の大多数で有る庶民が消費を増やす事が出来ず、何時まで経ってもデフレから脱却出来なくなってしまうからね
そうすると、日本はますます貧乏に成り、国防も社会保障もろくに出来ない発展途上国へと突き進んでしまいかねないから、若い君達に正しい経済論を知って置いて欲しいからこれを書いているんだよ
兎に角、10%消費税増税何て持っての他だし、本気で不公平税制を改める気が有るなら、消費税廃止か『累進消費税』導入しか無いとおじちゃんは考えている
大事な事なのでもう一度書くけど、『軽減税率』はお金持ちも恩恵に預かるからマッタク意味がないぞ
それに、外食が贅沢品などと言う時代錯誤な政治家や財務官僚が考える軽減税率などはなからお話に成らないからね
どうだったかな?
この様に何かの政策に反対するなら、対案を示さなければ議論に成らない
所が左巻き諸兄(SEALsや共産党や社民党)は、ろくに対案も示さないで『安保改正反対!!』と馬鹿丸出しな事を言っている
単独で国防するに当たって法整備は?シーレーン確保は?物資の調達は?継戦能力をどうやって維持するのか?武器開発は?これらの事に何度対案を出せと言っても連中は出さなかったぞ?
はなから議論になって無い
『安保改正反対!!』『自衛隊員の命が危ない』は対案では無いからね?
反対するなら、その問題に対してどの様に対処するのか?
違う案を出さなければ無責任と言う物だ
だから今回おじちゃんは、消費税廃止するに当たって、ならばどう言う税制が良いのか?対案を出してみた訳だ
借りに財務省が言う様に、消費税が安定財源だと言うのなら、【消費税の逆累進性】を解消するには、おじちゃんが提案した『累進消費税』の方が、『軽減税率』よりも有効だとおじちゃんは考えている
何せ『軽減税率』は所得制限を掛けなければお金持ちにも恩恵が行ってしまい、逆累進性が余計に高まってしまうからね?
いま議論されて法案提出されている軽減税率は、所得制限が掛けられていないからね
だったら所得制限が関係ない『累進消費税』の方が、一々余計な事に煩わされる事が無いはずだよな?
こう言う風に対案を示す事によって、選挙などの時にも賛成か反対か判断しやすくなるだろ?
何かの制度に反対するなら、対案を示すのが責任と言うものだ
ただし『発送電分離』の様に、そもそも国のエネルギー安全保障が脆弱になる様な物なら、反対理由を明確に示さなければ成らない
この場合対案は『発送電分離を止めろ』と言う事になる
『安保改正(集団的自衛権)』に関しては、そもそも中国や北朝鮮の現実の脅威が有るのに、『戦争反対!!』『戦争が出来る国になる』では反対理由に根本的になって無い(それじゃあ中国や北朝鮮を利するだけだろ?)話し合いで解決すると言いながら、彼らは中国や北朝鮮におもねっているだけだろ?
この様な行為を【売国行為】と言う
ともかく、今年の夏は参議院選挙だ!!
どうしても安倍内閣批判や政治の話が多くなるが、現実に今の日本はどう言う状態に有るのか?
次世代の君達も知っておいて欲しいぞ?




