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樹海?

ーふふふっ、熊田京一さんをキタリールに送りましょうか。サービスでキタリールの言語と文字が使えるようにしときましょう。後は、死ぬも生きるも熊田京一さんしだいです。まぁ、私としては楽しませてくれたらいいんですけどね。あっ、落とす所を間違えてしまいました。まぁ、運命だと思って諦めてくださいね。ふふふ…ー

















目を覚ますと周りは行ったことはないが、アマゾンの様な木々で囲まれていた。

「えっ、どこやここ?」

周りを見渡しながら京一は立ち上がった。

周りは音一つなく物語の中に入ったようだった。

「え〜と、俺、何しとったんやったっけ?

確か、山田さん家行って…、あっ」


頭を触ったが全く血は出ておらず、傷跡も無かった。

さらに痛みも無かった。


「なるほど、ここは天国か。通りで周りが緑がいっぱい…ってどこにこんなジャングルな天国があるねん!!」


「動揺して、一人ボケ一人ツッコミしてもうた。とりあえず、現状確認や。」


何とか落ち着きを取り戻し、持ち物を確認し始めた。運がいいのか悪いのか、山田家行ってから変えるつもりだったので、リュックに色々詰め込んでいた。


「まず、スマホ、財布、鍵、タオル、教科書、雑学本、ライター、タバコかぁ。そや、スマホで現在地探したら……、って圏外かぁ、まぁこんなジャングルやったらそうやろなぁ…、とりあえずちょっと歩いてみよか、」


京一は周りの様子を知るために歩き始めた。足元は草とつるで歩き辛く、蒸し暑かった。

汗をタオルで拭いつつ歩いて行くが、全く景色は変わらない。


「どないしょう、ここもしかして樹海って所ちゃん?やばい…」


焦って走ってみるが、草やつるのせいで上手く走れない。

どんなに行ってもあるのは木だけ、果物っぽいのはなってたりするがあまりの毒々しい色で食べる気にもならず、ひたすら歩き続けた。






時間だけはすぎて行く。1日が過ぎ、2日が過ぎ、3日目を迎えた時京一はもう限界になっていた…


「もう、あかん、死ぬ…」


フラフラした足を無理やり進めていたが、遂に止まってしまった。


「ここまで、歩き続けるってだけでも凄いよな、腹も減ったし、もう毒でもええか。」


横にあった青に黄色の水玉模様の林檎の様な果実をとった。

食べようとしたが、いざとなると体が動かない…


食べようかどうしようか悩んでいると



サラサラサラ…


「んっ、水の音!」


その瞬間、果実を放り出し這いずりながらその音をする方に向かった。


すると綺麗な水が流れる川があった。


「これやったら飲める。」


京一は顔を川に突っ込みながら水を飲み始めた。その水は今まで飲んだ水より、どんなお酒より美味しく感じた。


「はぁ、生き返ったぁ。」


自分を見ると、汗と泥でドロドロになっていた。


「ひどい様子やな、腹は減ったけどこの川のおかげでなんとかなったわ。」


少しずつ落ち着いて考えてることができてきた。


「ここ、日本ちゃうよなぁ。こんなジャングル近くに無かったし、いや、もしかしたら富士の樹海って所?いやでも、関西からは遠いしな。もしかして異世界とか…、いやありえへんか。でももし異世界やったら、魔獣とかが出てきたりして…」



グルルッ…


「…そんなお約束があるはずが…」


グシャ、グァァァアッ!!


いきなり木が倒され、頭にツノを生やし、目が三つある熊の様なものが出てきた。


「なるほど、お約束か、流石異世界。熊が3メートルはあるわ。って無理〜〜」


熊?が京一めがけて腕を振り上げてきた。京一は倒れながら必死によけたが、爪が顔をかする。


「痛ってぇ、死ぬ〜」


京一は必死に逃げるが、熊?の動きは意外に素早く逃げきれない。熊?もそれがわかったのか、京一をいたぶり楽しんでいるようだった。


京一が何回吹っ飛ばせれたか分からなくなった時、熊?は遂に大きな口を開けて京一にかぶりつこうとしていた。

京一は意識がなくなりそうになりながら、何とかしようとしていた。手で周りを探ると自分の胴回りぐらいある幹が、熊?が暴れたことで倒されその断面は、無理やり倒されたのでトゲトゲとなっていた。


「これや、調子のりやがって、これでも喰っとけ!!」


京一は迫り来る熊?の口の中に力の限り木を押し込んだ。


「グァァァアア」


流石に口の中にトゲトゲの断面をした木を押し込められたのは辛かったのか苦しみ出した。


「まだまだじゃあ!」


そのまま京一は熊?の口に木を押し込み続けた。


「グ、グ、グゥ……」


熊?の動きがしだいに弱くなっていき、遂に止まった。


「や、や、やったぁ〜!!」


死の恐怖から逃れた安心で京一はガッツポーズを作った。

もうフラフラで腹も減った。


「そういえば、熊って美味しいって聞いたことある。」


そう思うと熊?が食材にしか見えてこない。肉を食べようとするが、ナイフなんて持ってない。


「縄文時代は石を割ってナイフを作ってた。ならいけるはず!」


近くにあった石を割って熊?を切ろうとするが全く切れない。なら、と無理やり力を出して1メートルぐらいの岩を持ち上げ、近くにあった岩に叩きつけ割った。さらに、その岩のとんがった部分を熊?の体に向けて叩きつけた。


「出来た!」


少しではあるが熊?に傷が出来、そこから手を突っ込み皮を引きちぎり肉にかぶりついた。


「うめぇ〜〜!なんやこれ、普通の牛肉より全然上手い。」


テテテテットティッター!!

Levelが上がりました。


「はぁっ、LevelUP?ゲームかい!マジで異世界かいな。それじゃもしかしてステータスとかみれたりして」


「ステータスオープン!!………」


何も起こらない…


「やばい、恥ずかしすぎる。誰もおらんで良かったぁ。ステータスはみれらんかぁ。いや、やり方ちゃうかも」


今度は自分の体をイメージしながら…


「ステータスオープン」


名前 熊田京一

年齢 27歳

職業 無職

Level 1→10

HP 15→80

力 15→60

早 5→45

知 10→50

魔 0→40


ガルベアーLevel20を倒しました。



「うぉ、出た。ゲームせえへんからよくわからんなぁ。ガルベアーってのはさっきの熊?か。ってかLevel20やったんか。俺Level1でよう勝ったな。」


そういいながらチェックしていると、ガルベアーがだんだん薄くなってきて…


「えっ、消えた。いや、何か落ちとる。これツノか?まさか、マジでゲームみたいにドロップ品とか…。こんなんいらんねん。肉〜〜!」


凹みつつ、ツノをしっかり取るのは物は大切にと言い続けていた京一だからか


「そういえば…」


さっきガルベアーに叩きつけた岩を持ち上げた。


「やっぱ軽っ!Level上がるの面白いなぁ。それにあの肉はうまかった。もうちょっとここでがんばってみるか。」


さっきまで死にかけたとは思えない軽さで決断すると…


「嘘やん…」


目の前に、ガルベアーが3匹…


「いきなりすぎやぁ〜〜」


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