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一応、じじぃなんだが…

昼寝から起きた俺はてくてくと歩きながらユリさんになんで体が馴染んでないと眠くなるのか聞いてみたところ、世界の判断で体が幼児なため、俺の体は睡眠を必要としているらしい。精神じじぃに体は幼児…なんかとあるメガネの探偵を思い出す。


「セイク、見えてきたわよ。あれが王国セイントリアの王都よ。まずは商店街を見て回りましょう。」


「ハーイ。そういえば、精霊って食べ物食べれるの?」


「食べれないことはない…が、セイク様はまだお体が小さい。沢山は食べれんだろう。」


「そっか~。経済的だね!!」


にっこりと俺は笑いながらミューの言葉を解釈し、小さな体はお金がかからない、と納得していた。そうだよな、食べる量も少ないし、元の世界だったらお風呂とかも水が少なくて済むのか…便利。なんて思ってたら四人がずっこけた。


「せ…セイク…」

「その反応は予想外だよぉ…」

「い、一体どんな生活を…」

「し、死にそう…」


「…変なこと言ったかなぁ?」


両親が死んでからはお金をやりくりしていた。別に路頭に迷うほど貧しかったわけではなかったけど、妹の結婚費用とか用意してやりたかったため、ちょっとずつ節約していた。セールとかも近所のお姉さん方に混じって戦ったのは良い思い出…なんだろうか。


「と、とりあえず行きましょうか、セイク様。」


「ん、ねぇ、ルゥ。さっきの話だと魔車っていうのがあるんだよね?機械を魔力で動かしてるなんてふぁんたじーだよね。」


俺が概念を作ったせいなのか機械と魔法と剣の世界になっているこの世界。異世界だと思っていたせいで魔法の概念もできたんだろう、無意識だが。


「ふぁんたじー?何ですか、それ。」


「あー…うーん、幻想世界とか…あり得ないものが存在する世界のこと…かなぁ?」


「…どんななのだ、その世界とやらは…」


理解ができないルゥとミューは頭を抱え、未だに経済的発言から立ち直っていないユリさんとテューはぷるぷると震えている。なにこれカオス。


『聖樹さま、はじめまして!!』


「ん?」


どうしようか悩んでいたところ、近くにいた白樺の木が話しかけてくれた。ほぅ、草木の声が聞こえる感覚は聖草さんたちとはまた違うんだな。


『お困りでしたらちょっとお話して暇潰ししませんか?』


「そうだね、そうさせてもらおうかな。最近、なんか変わったことはなかった?」


『王都で勇者が四人召喚されたそうですよ。男女二人ずつだそうです。』


「勇者?何のために?魔族との関係は友好だって聞いてるけど、まさか戦争!?」


『そこまではわからないですよ。でもなんだかキナ臭い感じはしますけどね。』


キナ臭い…面倒なことに巻き込まれなきゃいいけど。あ、これフラグだ。回収したくないなぁ…

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