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番外編 桜乙女無双 私はお兄ちゃんのもの!!

私は草間桜。女子中学生。幼なじみで親友な子と遊んでちょっと遅めな帰宅をしようとしていたとき、私は眩い光に包まれ、体が縮んだ…わけではなく。


「…ようこそ、勇者様方。」


異世界に飛ばされたようで。

しかも私だけではなく、他三人も被害を被ったようなの。あぅ…。


「このようなところに説明無しに連れて来てしまい、大変申し訳ありません。私、ウィリアム・セイントリアと申します。補足としては王族、といったところでしょうが、あなた方にはお願いをする立場、お気になさらず。」


透き通るような緑の目、色素の薄い銀の髪。穏和な雰囲気を纏った王子様というのが私の印象。少し憂いを帯びた表情をしているのは多分、そのお願いの内容と、


「むしろ恨んで下さっても構いません。何せ、

こちらから呼んだのにも関わらず、あなた方を元の世界にお戻し出来ない…不甲斐ないただの愚か者なのですから。」


…私たちを誘拐した責任感から。



私はもちろん、他三人も呆然とする。なんとなくそうかなぁーって思ったらその通りであったため、まだマシだったけどね。でも、ただ助けてくれ!!みたいなバカな人ではないみたい。ちゃんと申し訳なく思っているみたいだし。私は小さなときから人の心が読めたり、未来予知とかもしてきた。悪い人とそうでない人の区別くらいできてるよ!!


「さて、早速ですがまずこの世界について説明いたしま…」


「お兄様!!」


せっかくウィリアムさんが説明してくれようとしていたのに、バンッという大きな音を立てて部屋に入ってきたバカがいた。


「…フィルティ、部屋で待ってなさいと言わなかったかい?」


「それがなんだと言いますの?お兄様ごときで私の行動を制限なんてできなくってよ!!それに勇者様方の中には素敵な殿様がいる可能性が高いと昔から言われてますのに、指をくわえて待ってなどいませんわ!!」


ううん、次期国王様になんて言い草…。この子はなんで自分が蝶よ花よと育てられたのか理解出来てないみたい。この国のことはまだ聞いてないからわからないけど、だいたいのことは元の世界の王族と変わらないと思うんだよね。


「…ハァ…わかりました。おい、このガキをふん縛ってでもここからつまみ出せ。」


はい、当たり。そうなるよね。

継承権があるのはだいたい王子様、女の子は国交のために美しく育て、生け贄にされるのが常。そんな未来の道具ごときが口答えするなんてアホらしい。というか…王女様、あなた歳はいくつですか?私より年上でしょう…


「失礼しました、説明に入らせていただきます。」


要約すると

・この国は王国セイントリア

・魔法もあるが機械に近いものもある

・亜人差別無し

・この世で一番偉いのは神様でも王様でもなく聖樹様

…といったところかな。聖樹様?


「あの、聖樹様というのは…?」


「この世界に色々な概念を造り出して下さった聖域にいらっしゃる巨大かつ神々しい樹木ですよ。聖樹様が概念を造り出して下さったからこの世界は世界となり、神が付くほどのものとなったのです!!」


熱弁するウィリアムさんはよほど聖樹様とやらを敬愛しているようだね。私もお兄ちゃんに同じような感情を持ってるからわかるよ!!自分の居場所をくれた人を愛して何が悪いの!!


「…話が逸れましたが、あとは一般常識です。」


またまた要約すると

・王国の他の国は3つちなみに戦争などはしていない

帝国グリーント

大和大国

魔国ウッドワード

・魔法の属性の基本は光、闇、水、土、火、風

・ランクは初級、中級、上級

・お金はなんと日本と同じ感覚、単位も円

・成人は18歳

こんなとこかな


次に聖なる泉とやらで力をもらうそうなのでウィリアムさんについていきます。


「…お兄ちゃんに会いたいなぁ…」


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