九話『勇者「え? 魔女が残り全員倒したの?」』
ここは、どこだ・・・
「ようやく起きましたか」
魔女か。周りを確認するために、起き上が・・・
「あ、起きないで下さい。今、魔法で癒してる最中ですので」
・・・たしかに便利だな。
だけど、あいつらはどうなったんだ?
「私が一人残らず倒しましたよ」
・・・あれ? 魔女って回復役だよな? 攻撃魔法って覚えていたの?
「いえ、杖で殴ったんです」
・・・あれ? 案外、魔女って俺より強いんじゃね?
だって、明らかに完全装備したやつらを、ただの棒で倒すのって・・・
は! こ、これは・・・
もしかしたら、いけるんじゃないだろうか?
魔女も戦闘に参加させれば、俺の生存率が格段に跳ね上がるぞ、おい。
よっしゃぁぁぁぁあああああ
これで、俺の勝ちだ悪ぅぅうううう
ふふふ、これで、これで。俺の勝ちフラグが建ったぁぁっぁああああ
よし、これでかつるwww
「そう言えば、勇者様は力を使える様になったんですね」
ん? あぁ、なんか勇者補整が働いてね
「勇者補整?」
んぁ。気にしなくて、いいよ。
「そうですか・・・ とりあえず、今日は休んで明日、アジトに攻め入りましょう」
Ok 今の俺らは、無双状態だからどんな悪が来ても、バッチグーだぜ。
とくに魔女が最強だ。たぶん、俺より最強なんじゃね? てか、親父のくせにいい人よこしたよな。
これはもう、王家に帰って俺が王家を継ぐパターンじゃね?
テラワロスwwww
こ、これは簡単だぞ。もう、最高だぞぉぉおおおお
「あの? 何で興奮してるのか分かりませんが、今は安静にしておいてくださいね」
わ、わかりました。
・・・なんか杖を持って、言われると脅しにしか聞こえないんだが。
今は寝ますかね。明日はアジトにはいるのだから・・・