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一話『百年前の物語』



ここは大きな大陸の北東部に位置する国。


その国は商業が盛んで、とても豊かであった。


しかし、その豊かさに目を付けて、一部の者達がその国を侵略し始めた。


だが、その者達はその国が保有する最強の騎士団に敗れていた。


時は流れ・・・


ずっと負けていたのが懲りたのか、その者達は突如侵略をやめた。


国の民達は、侵略が終わった事に喜んだ。


侵略されるかもしれないと言う恐怖から開放されて、ただいつも通りの平和な毎日が続くと国の民達はそう思った。


だが、そのような平和も束の間、また侵略が開始された。


しかし、今度もまた騎士団が活躍してくれると、国の民達は思っていた。


だが、現実は違った。


今回の者達は、これまでとは違った。


圧倒的な数に、こちらを潰そうかと言う戦略が使われてきたのだ。


これまでの者達は、適当に侵略を始めようとして騎士団に敗れてきたのだが、一癖も二癖も違った。


何故、こんな事になってるかと言うと、その者達に指導者が現れたそうだ。


まだ、真実かどうか定かではないが、あながち間違っていないと思う。


そして、この者達の行動は恐ろしかった。騎士団に死者が出始めたのだ。


これまでは、出るとしても軽傷を負ったぐらいだったのだが、今回からは騎士団に死者が、出なくとも重傷者がでるのは当たり前になってしまった。


これに国の民達は恐れた。


国の民達「この国は本当に大丈夫なのか?」


国の民達「別の国に移転した方がいいのではないだろうか?」


等と言った、言葉が囁かれるようになった。


これに国は、非常事態と思った。この国は商業で、成り立ってる国だ。もし、民達が居なくなったらこの国は経営が無理となってくる。


そこで国は、その者達を討伐するように計画を立て始めた。


手始めにその者達では名がないので、恐ろしいや禍々しいなどの意味から、その者達の事を悪と呼ぶことにした。


そして、悪に懸賞金を付けた。そうすることによって、傭兵達が討伐してくれるかと思ったからだ。


だが、現実はうまくいかなかった。傭兵達が、悪だったのだ。


近年傭兵達の仕事は、この国発明のおかげで、出番がなくなってきたのだ。それだと、困るのは傭兵達だった。


国は、この国でなくとも他の国で活躍できるかと思って、全く対策していなかったのだ。


だが、他の国もその発明品を買っていたのだ。それゆえに、傭兵達の出番が無くなった。


今回の侵略は、国が対策不足が招いた事件だった。


この事実に気づいた王様は、傭兵達の討伐を自らの手で行うことにした。


自らの判断が招いた事件に、自らの手で終止符を付けるために・・・


判断を決めた王様のスピードは早かった。すぐに騎士団で上位の人達を集めて、作戦会議に入ったのだ。


何故、王様が戦に出るかと言うと、軍の士気を上げるのも理由の一つだが、決してそれが一番の理由ではない。


一番の理由は、『力』だ。


王家の家系の者には、代々特殊な『力』が宿っている。


その力は、まさしく全てを照らし、戦場の光となる力だった。


まさしく、その力は悪を滅ぼす光なのだ。


そして、始まった悪討伐。


王様が騎士団全員に話しかけた。


王様「皆の者よ、聞けぇ。悪には、かつての同胞もおるかもしれん。だが、悪に落ちてしまった者に情けをかけるな。やつらは、悪だ。それを忘れるな」


騎士団は、全員静かに聴いていた。


王様「では、行くぞ。皆の者、私に続けぇぇぇえええ!」


王様の一言によって、その戦は始まった。


騎士団は咆哮をしながら、悪に向かっていった。


その戦は、長く続いた。血で血を洗う血塗られた戦。


そして、最後まで立っていたのは王様と悪の指導者だった。


王様と悪の指導者の周りには、甲冑が血で染まった騎士や、傭兵の死体が転がっていた。


王様は、最初から戦っていたのか、その体には疲れが出始めている。


もう一方の悪の指導者は、後方で指揮をしていたのか、まだ体力は十分残っていた。


まさしく、王様に勝ち目が少なかった。だが、王様の瞳はまだ諦めていなかった。自分の判断が招いたことによる責任と民を守る使命が王様を動かす。


王様には、力があった。それは、悪の指導者にも言えることだった。


光と対になる存在である、闇の力を持っていたのだ。


全てを照らす光と、全てを包む闇。


それはまさしく、両者の立場のように対立している。


民達の希望、民達の絶望と。


そして、王様は動いた、決着をつけるために。


王様の剣に光が集中していく、そして悪の指導者の剣には闇が集中していく。


そして、両者が剣を振りぬいた。両者の剣はぶつかり、拮抗していた。


だが、その時間も一瞬だった。


突如、王様の剣の力が弱まったのだ。ありとあらゆる絶望の闇に侵食されかかったからだ。


だが、王様は諦めなかった。必ず希望はあると。


ゆえに王様の剣にまた光が集中していく、それは絶望の闇を照らす光だった。


そして、決着はついた。光は闇を打ち払ったのだ。


だが、王様はそうとう無理をしていたのだろう。向こうの生存を確かめず、王様は倒れた。


光の対は闇だ。そのとおり、闇は光があるかぎり無くならない。ゆえに、まだ悪は生きていた。


だが、悪は王様の攻撃を受けたのが大きかったらしく、相当のダメージを負っていた。


だが、悪は王様を倒すために、王様の近くまで行き、王様に向かって剣を振りかざした。









~これは百年前の物語~

いいタイトルが決まらない。

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